1961年(昭和36年)8月
公営住宅法が公布される
1961年8月16日、公営住宅法(1961年立法第110号)が公布されました。
『琉球のあゆみ』1963年6月号の「公営住宅建設の青写真」は、住宅不足に対処するための施策を振り返り、公営住宅法の意義を述べた記事です。
まず、1946年から49年にかけて、当時の沖縄民政府がテント張り・茅葺の「標準家屋」と呼ばれる規格住宅を供給し、次いで、1950年に琉球復興金融公庫(復金)が創設され、「多くの恒久的な融資住宅が建設される」ようになりました。
1959年には琉球開発金融公社がそれを引き継ぎ、「住宅事情の緩和に大きい効果をあげ、個人の持家を促進」しました。
そのうえで、公営住宅法は、個人の責任で解決されるべきものとされていた住宅問題を、政府施策として取り上げた意義があると述べています。
また、公営住宅は「低額所得層の住宅難解消を目的とする」ものであることから、入居者の収入について基準があることなどが説明されています。 |
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『琉球のあゆみ 通巻47号(第6巻6号) やさしい政府だより 1963年6月号』 |
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