沖縄戦没者慰霊奉賛会の霊域管理事業実績報告書

厚生局援護課「援護に関する書類」から、沖縄霊域の管理事業を担っていた沖縄戦没者慰霊奉賛会の事業実績報告書を紹介します。

『援護事務補助金証拠書 1969年 沖縄戦没者慰霊奉賛会』R00083825B)には、沖縄戦没者慰霊奉賛会に対する1969年度の琉球政府補助金に関する文書が収められていますが、そのなかの「1969年度沖縄霊域管理事業実績報告書」から、当時の霊域管理事業の内容を具体的に知ることができます。

これによると、1969年度の「沖縄霊域清掃維持管理事業」は、事業計画書にもとづく86の霊域について、琉球政府厚生局の監督指導および南方同胞援護会の「昭和43年度沖縄霊域管理要綱」によって、「夫々現地に直接清掃管理人を配置して常時清浄なる状態を保持すべく努力した」とあります。

具体的には、摩文仁霊域への「管理結所」の設置、巡回管理用車両や自動草刈り機の購入配置、「霊域特別清掃月(旬)間」における特別清掃などが行われました。また、「三重の塔燈籠の窓枠修理、岩手の塔玉垣の補修工事」といった各県の慰霊碑(慰霊塔)の補修や、摩文仁霊域での植樹作業、駐車場予定地の整備、掲示板の修理なども挙げられています。

このほか、「遺族慰藉並に慰霊に関する事項」には、「転骨及び遺骨蒐集」への協力や、本土からの遺族団による慰霊祭への協力、戦跡巡拝のため来島した愛媛県ほか26県の遺族団の世話といった活動も記されています。

 

 

この実績報告書の審査と現地検査の結果、沖縄戦没者慰霊奉賛会に対する琉球政府の1969年度補助金額は、8,064ドルと確定しました。

これに南方同胞援護会からの助成金3,745ドル57セント、会費や寄附金などが加わわり、1969年度の沖縄霊域管理事業費は、16,897ドル90セントでした。

 

 

以下の簿冊では、1968年度と1970年度の「沖縄霊域管理事業実績報告書」を見ることができます。あわせてご覧ください。

『援護事務補助金証拠書 1968年 沖縄戦没者慰霊奉賛会 沖縄引揚者協会』R00083827B 『補助金に関する書類 1970年 沖縄戦没者慰霊奉賛会補助金』R00083822B

 

 

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