娯楽税資料にみる映画館(2)1971年の料金別入場者数

主税局の「娯楽税の課税標準の調査、賦課徴収及び犯則取締に関する書類」から、1971年の映画館への料金別入場者数や映画タイトルがわかる文書を紹介します。

娯楽税とは、娯楽税法(1952年立法第20号、1957年に全部改正)によって定められた税金で、映画館、競馬場、遊戯場などの入場料金または利用料金に課せられ、徴収する経営者・主催者等が納めていました。

 

『娯楽税立会検査実績報告書』(R00017937B)には、映画館などへの娯楽税立会検査の結果が綴られています。

例えば、1971年7月1日に映画館のグランドオリオンで行われた立会検査の実績報告書があります。

 

この日に上映されていたのは『枯葉の街』と『ラムール』で、料金は「大人」1ドル10セント、「中人」70セント、「小人」50セント、「階上」はプラスで25セントです。「階上」は2階席を指すものでしょう。昼の1時から2時の時間帯の料金別の入場者をみると、「大人」64人、「中人」15人、「小人」0人で、「階上」が8人となっています。

料金別の入場券の番号も記されています。娯楽税法では、入場券の発行と入場者への交付が義務づけられていたため、入場券が適切に処理されているか検査したものと思われます。

なお、娯楽税の税率は、「大人」「中人」の区分で10%、「小人」で5%となっています。

 

1971年5月29日に開南琉映で行われた立会検査の報告書です。

上映フィルム名には「不良番長 大勝負」、「全員集合」とあります。この日の入場者数は、料金1ドルの「大人」が81名、60セントの「学割」が68名、40セントの「小人」が52名の合計201人です。

子どもの入場者数が多いのは、この日に上映されていたのがアクション映画やコメディー映画だったからでしょうか。

検査状況の欄には「半券の切取り、交付状況良好」との記載もあります。

 

この簿冊には、琉球新報ホールなどで行われた演劇やコンサートの立会検査の実績表も綴られています。あわせてご覧ください。

 

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