南方同胞援護会が設立される

 

1956年11月15日、南方同胞援護会が設立されました。

 

 

同会の設立要綱によると、「沖縄、小笠原諸島に関する諸問題につき調査、研究、啓蒙、宣伝を行い、同地域の施政権返還、沖縄の土地問題、小笠原島民の帰郷等の根本問題の解決を促進するとともに、併せて同地域における同胞の援護を図るため、政府の協力団体として」設立するとあります。

10:南方同胞援護会設立関係資料 1』(0000095237)

 

南方同胞援護会は、軍用地問題に対する「島ぐるみ闘争」が、本土においても広く知られるようになり、沖縄問題への関心が急速に高まった状況を背景に設立されました。発足当初は財団法人でしたが、翌57年に南方同胞援護会法(昭和3261日法律第160号)にもとづく特殊法人となりました。

 

南方同胞援護会は、沖縄の日本復帰にともなって役割を終えたことから復帰の翌年に解散し、その財産は、沖縄協会に引き継がれました。

 

【関連記事】歴史年表 > 19566月 > プライス勧告を契機に軍用地問題が島ぐるみ闘争へ発展する

 

 

上に戻る