民宿の調査

通産局観光課の「観光に関する書類」から、各市町村にある民宿を調査した文書を紹介します。

 

宿泊施設(民宿)の調査資料 1970』(R00070406B)には、通産局観光課から各市町村に対する宿泊施設の調査依頼と、各市町村からの回答が綴られています。

通産局観光課長から各市町村長宛てに出された1969916日付の依頼文です。宿泊施設(民宿)の所在地、室数や収容人数、宿泊料金などを調査して回答するよう求めています。

多良間村からの10月2日付の回答では、3つの宿泊施設が報告されています。室数は3~5、収容人数は6~12名、宿泊料金は三食付きで2.5から3ドルです。

 

この簿冊には、20の市町村からの回答が綴られています。平良市、石垣市、東村など宿泊施設はないと回答している市町村もありますが、北は国頭村から南は与那国村まで、小規模な宿泊施設(民宿)が各地に存在していたことがわかります。

 

なお、琉球政府が観光ホテル整備法(1962年立法第77号)に基いて登録していたホテルや旅館の一覧は、刊行物『観光統計要覧』で見ることができます。

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