The Information Division, The Public Affairs Department（広報局情報部）の「Photograph News Posters, 1963-1967（写真ニュースポスター　1963-1967年）」から、USCARが沖縄住民向けに作成した写真ニュースを紹介します。

『(0381-013) “An Appeal to the Residents of Miyako: Don’t Trespass on the Runway!” No. 268, FY 1967 (9 Mar 1967).　沖縄写真ニュース　No.268　宮古住民へのお願い　あぶない！　滑走路を横切るな！』は、宮古の住民に向けて、滑走路を横切ることの危険性を説くものです。

「滑走路を近道として使用される人たちへ告ぐ！」とはじまるこの写真ニュースは、住民が滑走路を横切ることの危険性を訴えるものです。 滑走路への侵入によって、住民自身の生命と「飛行機の乗客40名の生命」が危険にさらされ、さらには、「経済的な損失」として、「飛行機一機の値段数十万ドル」、「航空路が廃止された場合宮古の各産業が受ける打撃」が生じるとも記されています。

また、過去の事例として、着陸時に滑走路にトラックが飛び出してきたので、「エンジンを全開し、トラックを飛びこし、瞬間的に着陸、また上昇して着陸をやりなおさなければならなかった」ことや、滑走路に侵入した女性を警官がバイクで追いかけ、「婦人の生命を助けようとした同警官はあやうく自分自身の生命を失いかけた」ともあります。

当時、宮古の飛行場の滑走路が住民の近道になっていたこと、USCAR側がその対応に苦慮していたことがわかる文書です。