USCAR壁新聞その3~違反の増加で交通切符制度を導入

『(0388-009) "Nyusu Tembo (News Outlook)," No. 3 (1964). ニュース展望 No.3』米国民政府広報局

The Information Division, The Public Affairs Department(広報局情報部)「Wall Newspaper Posters, No. 1 (5 Feb 1962) through No. 2 (12 Dec 1967)(壁新聞1号(1962年2月5日)-12号(1967年12月12日))」のなかから、沖縄住民向けの壁新聞「ニュース展望」を紹介します。

 

『(0388-009) “Nyusu Tembo (News Outlook),” No. 3 (1964). ニュース展望 No.3』は、1964年3月から新たに開始される交通切符制度について説明する内容です。

 

これによると、交通違反の急増にともない、違反者の処分を迅速に行う必要に迫られたことから、日本本土では、米国の制度にならって採用された “切符による起訴制度” が、事件処理の迅速化に効果をあげました。

この新しい交通切符制度が沖縄でも実施されることになったのです。

 

沖縄では、1963年に交通違反件数が倍増し、4万件以上が起訴されたとのことで、新しい交通切符制度のもとでは、「現在取り扱かつている人員で現在の切符数の5倍の事件処理を行い得る」と予想されています。

また、年間交通違反件数の1%にあたる約400件が「日本語を話せない人たち」によるもので、「日本語を話せない被告人には切符の最初のページの英文の写しが渡される」とありますが、この新しい交通切符制度の対象者から、「黄色いナンバー・プレイトの運転者」は除外されることも記されています。

 

 

 

 

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