USCAR写真ニュース2~「栄養豊か味万点」バルガー麦の料理講習

『(0378-011) "Ryukyuan Food Experts Praise Bulgur Wheat as Tasty, Nutritious Food," No. 11, FY 1964 (23 Apr 1964). 「栄養豊か味万点」琉球の料理専門家バルガー麦を賞味 No.11』米国民政府広報局

 

The Information Division, The Public Affairs Department(広報局情報部)の「Photograph News Posters, 1963-1967(写真ニュースポスター 1963-1967年)」から、USCARが沖縄住民向けに作成した写真ニュースを紹介します。

 

『(0378-011) “Ryukyuan Food Experts Praise Bulgur Wheat as Tasty, Nutritious Food,” No. 11, FY 1964 (23 Apr 1964). 「栄養豊か味万点」琉球の料理専門家バルガー麦を賞味 No.11』は、バルガー麦を用いた料理講習の様子を伝えるものです。

バルガー麦とは一度煮たてた麦のことで、講習では、米国農務省の食品専門家であるマージョリー・ハイド女史を講師に、「バルガー麦入り魚スープ」、「バルガー焼きそば」、「バルガー親子丼」など8つの料理を調理しました。

出席したのは、「五十人の琉球の調理専門家達」で、「「味が良くて栄養も豊富」と口をそろえてほめ、調理された八つの料理も残さず食べた」と記されています。

 

「昨年は千二百ポンドのバルガー麦が救援物資あるいは定時制高校の学校給食用としてリバツク委員会の手で琉球に贈られた」との記述から、米国からの物資の一つとして沖縄に入ってきたバルガー麦を活用するための料理講習会だったと思われます。

「バルガーはよいたんぱく質、ビタミンB、それにミネラル源をふくんでいるので米より高い栄養価を持つている」、製造過程でバクテリアが死滅することから、「琉球のように湿度の高い国では保存の点ですぐれた食品」など、バルガー麦の利点が挙げられています。

 

なお、『(0381-022) “Demonstrate Bulgur Wheat Dishes in Yaeyama,” No. 277, FY 1967 (17 May 1967). 沖縄写真ニュース No.277 八重山でバルガー麦の料理講習をする琉米婦人』からは、バルガー麦の料理講習が、八重山でも開かれたことがわかります。

 

 

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