1962年のコレラ予防接種

『(0293-004) Medical Publication Files, 1962: Cholera. 医療広報文書 コレラ』米国民政府総務室

Records of the Logistics Division, The Administrative Office(総務室調達部)「HICOM Program Status Reports, 1961-1967(高等弁務官事業現状報告書 1961年-1967年)」から、コレラが世界的流行をみせた1962年の沖縄におけるコレラの防疫と予防、治療計画についての文書を紹介します。

『(0293-004) Medical Publication Files, 1962: Cholera. 医療広報文書 コレラ』に、1962年8月13日付の「Cholera Prevention and Treatment Program – Ryukyu Islands(コレラの予防と治療計画-琉球諸島)」という文書があります。

 

その「Ⅱ.  Preventive and Prophylactic Measures(予防方法)」の箇所には、「The Government of the Ryukyu Islands (GRI) is responsible for the preventive sanitary and health measures required to prevent the entrance of the cholera organism into the Ryukyu through infected civilians, contaminated food or water brought into the islands by commercial firms or private Individuals from an infected area. (琉球政府は、感染者や感染地域から持ち込まれた水や食品を通じてコレラ菌が琉球に侵入することを防ぐために必要な予防措置を講じる責任がある)」と記されています。

 

 

 

コレラ対策の一つとして計画されたのが、予防接種です。通常の注射針のほかに、ジェット注射器(Jet Injector Strings)が使用されました。

添付資料のなかの「The Outline of Cholera Immunization Program – Epidemic Phase with Pre-Designated Locations for Inoculation Stations(コレラ予防接種計画の概要-流行期における接種場所の事前指定)」に、「Health Center(保健所)」ごとの「Immunization Stations(接種会場)」一覧表があり、接種対象者や医療スタッフなどの人数がわかります。

例えば、「Koza Health Center(コザ保健所)」が管轄する「Ageda Elementary School(安慶田小学校)」では、接種対象者は8,994人、接種にあたるスタッフは、「Doctors(医師 )」5名、「Midwives(助産師)」3名、「PH Nurses(公衆衛生看護婦)」1名、「Nurses(看護師)」2名、「Koza Nursing School Students(コザ看護学校生) 」2名などとなっています。

 

コレラ予防のため、琉球政府や、沖縄の医療関係者が大きな役割を果したことがわかる文書です。

 

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