福地ダムの建設~貯水量は10倍に

琉球列島米国民政府(USCAR)が住民向けに発行した『守礼の光』から、福地ダムに関する記事を紹介します。

守礼の光 1970年09月』の「新しいダムで貯水量十倍」は、福地ダムの建設の様子を伝える記事です。

 

1969年7月にはじまった福地ダムの第一期工事は、「ダム予定地のそばの山の基部に長さ約三百三十五メートル、直径約四メートルの分水トンネルを掘るという大仕事」でした。ダム建設の期間中、このトンネルが「福地川の水をう回させるための仮の排水路」となりました。

そして、1970年5月、ダム本体を造る第二期工事がはじまりました。第二期工事では、「福地川をはさむ二つの山の谷間を埋めてダムの堤を造」り、さらに46メートルの橋と、それに続く長さ259メートルの舗装道路を建設します。この工事は、那覇の大城組が担いました。

 

「現在沖縄にあるダム全部の総貯水量の約十倍」にあたる「約三千八百万トンの貯水量を持つ」福地ダムが完成すれば、「家庭用水とともに急激に増大する工業用水の需要を満たすことになりましょう」と大きな期待が寄せられています。

また、記事の最後では、「人口湖がもたらすもう一つの利益」として、「レクリェーション施設がふえる」ことに触れ、 「北部の風景の良い山地を訪れ、新しくできた湖での水上スポーツを楽しむ機会」ができること、「釣りを楽しめる淡水魚がたくさん住むようになるであろう」とも記されています。

 

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