新正月実施状況

吉田嗣延文書の「南方同胞援護会_対米折衝関係資料」から、新正月実施業況に関しての文書を紹介します。

 

『佐藤栄作首相米国訪問関係資料  首相訪米に関する計画メモ』(0000095609)のなかに、「第九回社会教育総合研修大会=符□社会教育資料=」があります。

沖縄ではもともと旧暦の正月を祝っていましたが、琉球政府による新生活運動の一環で、新暦の正月を主流にする「新正月一本化運動」が1961年11月にはじまります。

同資料によると62年度の新正月の実施率は、南大東村・北大東村・石垣市などが100%、那覇市は63%、浦添村は72%でした。

また、「新正実施について各地域からよせられた所見」では、「新正は農繁期で忙しい」、「神人が旧正しないと大漁祈願ができないといっている」、「児童のいる家庭ほとんど赤飯をたいて正月を祝った」など、市町村別の様々な意見があります。

 

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