公衆衛生看護事業の全琉研究発表会

 

厚生局 > 衛生課/公害衛生研究所/琉球検疫所のシリーズ「予防に関する書類」から、公衆衛生看護事業の全琉研究発表会に関する文書を紹介します。

公看事業に関する書類 1964年』(R00081736B)には、1964年の公衆衛生看護事業に関する文書が綴られています。

1964年12月18日の第13回公衆衛生看護事業研究発表会における松岡行政主席の挨拶です。

1951年の保健所の開設以降、保健所の事業が「逐年活発に実施されるようになつた」のは、「各市町村及び離島へき地に駐在している公看の皆さんの熱心な活動があつたからであり、皆さんの公衆衛生に果たされた役割はまことに大」であると述べています。

研究発表会のプログラムです。「母性保健」、「勤労婦人の母性保護」、「乳幼児保健指導」、「結核患者の接触者管理」、「集団検診」、「歯科検診事業」といったテーマが並んでいます。

報告者は、那覇保健所、石川保健所、コザ保健所、名護保健所、宮古保健所、八重山保健所と全琉の保健所の公衆衛生看護婦です。

那覇保健所東風平公看駐在所の大城澄子さんによる「母性保健活動」についての発表です。

「衛生教育」について、「64年度は63年度より母子の衛生教育が増加しているが伝染病、成人に比べるとまだ低い」こと、1963年の那覇保健所管内の出生数は9,214人、母子手帳の交付数は8,034人であるが、「妊娠中に交付を受けたのは僅か1,024人」で、「今後は母子手帳の意義を更に認識さす必要がある」ことなどが指摘されています。

各地域の公衆衛生事業において、公衆衛生看護婦が大きな役割を果たしていたことがうかがえる資料です。

上に戻る