与那国に電気を灯したい
『与那国町、電気事業費にあてるための起債許可について』琉球政府総務局行政部地方課(R00002930B)
総務局行政部地方課「市町村の起債及びその他許認可に関する書類」から、与那国町の電気事業に関する文書を紹介します。
『与那国町、電気事業費にあてるための起債許可について』(R00002930B)には、1966年8月8日付で与那国町長から行政主席に宛てた「電気導入事業資金起債許可申請書」が綴られています。
添付されている「起債説明書」によると、与那国町は「全島的に未点灯地域として残されており」、戦前戦後をとおして一般点灯用の電気事業者がありませんでした。 「莫大な資金を必要とする電気事業をおこすことは地元民の力ではどうすることもできない状態」です。そこで、「全島電化」のための長期的な計画を策定・実施することで、「健全な電気事業の運営が確立され本町住民の生活文化の向上と諸産業の開発発展に寄与できる」としています。 |
資金総額は92,184ドルで、このうち82,965ドルが琉球政府の補助金です。与那国町の負担は9,219ドルで、このうち8,800ドルが琉球開発金融公社からの借入となっています。