『文書だより』(2)文書事務の用語
『文書だより』琉球政府総務局文書課(R00160267B)
『文書だより』から、公文書である琉球政府文書を理解するのに役立つ記事として、「文書事務を考える」を紹介します。
(『文書だより』の概要については、こちらをご覧ください)
「文書事務を考える」
「文書事務を考える」(第1号のみ「文書事務あれこれ」)は、『文書だより』のほぼ全号に掲載されており、以下のようなテーマが取り上げられています。
第1号 | 敬称・「殿」か「様」か | 第8号 | - |
第2号 | 礼状・「公用」か「私用」か | 第9号 | 看板・「文書」か「備品」か |
第3号 | 書式・「縦書き」か「横書き」か | 第10号 | 文書・「取扱」か「管理」か |
第4号 | 法令・「法律」か「立法」か | 第11号 | 報告・「情報」か「記録」か |
第5号 | 決裁・「回議」か「合議」か | 第12号 | 起案・「伺い」か「立案」か |
第6号 | 年号・「元号」か「西暦」か | 第13号 | 事務・「必要悪」か「必要善」か |
第7号 | 文体・「である」体か「ます体」か | 第14号 | 創造性・「知能」か「開発」か |
このなかから、公文書の理解にとくに重要な「起案」(第12号)と「決裁」(第5号)の回を紹介します。
起案とは
このように、文書の起案は、「官公庁の意思を決定し、これを文書として具体化する基礎となる案文(起案文・原案)をつくること」であり、「行政機関の意思決定の準備手段として行われるものである」ことから、その内容については、前例や法令などをよく参照し、また上司や同僚の意見をよく聞いてから行うことが大切だとされています。
決裁~「回議」とは、「合議」とは
このように、「官公庁の意思を決定し、これを文書として具体化する基礎となる案文(起案文・原案)」である起案文は、最終決裁権者による決裁がなされることで、行政官庁の正式な意思決定となるのです。
「文書事務を考える」では、文書事務に関するさまざまなテーマについて平易に説明されており、公文書を読む際の参考になります。
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