宮古飛行場は危険状態

通産局海運課の「要請・陳情等に関する書類」から、宮古飛行場の管理に関する文書を紹介します。

航空事業関係 1967年度』(R00069509B)のなかに、USCARから琉球政府に宛てた「宮古飛行場における危険な空港管理について」という1967年2月13日付の文書があります。

これによると、米国連邦航空局が宮古飛行場における民間航空の運航を調査したところ、「エアアメリカの航空機が離着陸の飛行中に滑走路上、又はそのすぐ近においてタクシー、車輛及び建設用機械(重機)が運行されていた」、「離着陸の滑走中、およそ500名の学校生徒が飛行場周辺で遊んでおり、滑走路の両端及び端に並んで小旗を振っていた」といった「危険状態」であることが判明しました。

これを受けて、USCARは、「警察署、建設局、滑走路工事中の請負業者に対して、航空機の離着陸の際には滑走路及びエプロンに車輛、重機及び工事関係者を近づけぬよう早急なる措置を取るよう要請した」とあります。

また、琉球政府にも「車輛及び人が出入りしないよう今後永続的に必要な警察職員を配置するよう早急な措置を取る」よう求めています。

USCARが作成した原文「Unsafe Air Operations at Miyako  Airfield」もあります。

 

USCARは同時期に、写真ニュース「宮古住民へのお願い あぶない!滑走を横切るな!」を作成しており、この当時、宮古飛行場の「危険状態」が大きな問題となっていたことがわかります。

 

【関連記事】資料紹介 > USCAR写真ニュース1~滑走路を横切るな

上に戻る