証言を聴く

沖縄戦証言記録聴取の皆様へ

音源について

インターネット公開の対象となる証言記録

宮城聰文書「沖縄戦関係証言記録」シリーズをデジタル化した331件 (原資料の録音テープ169本)のうち、関係者の承諾が得られた240件をインターネット公開する予定です。 2025年(令和7)10月に第1回として公開する証言音声は、沖縄県南部の住民の体験を中心に31件、約1600分です。 その後、順次公開を進めます。(沖縄戦証言記録とは

証言記録の録音状況

録音のほとんどは座談会形式で行われており、1件の音声資料に複数人の発言がランダムに収録されています。その際、証言者の氏名等はほとんど録音されていないため、録音内容によっては、証言者の特定や発言の切り替わりを判別することが難しい場合があります。

また、証言記録の内容を個別に精査すると、完全に同一、または部分的に同一の録音が多く存在することが分かりました。その理由は不明ですが、録音時間や録音状態に差があることから、座談会で機器の故障や聞き逃しを防ぐため、複数の録音機を設置したことも考えられます。当シリーズでは録音内容が重複している場合もそれぞれ別の資料として公開しています。そのため、地域やキーワードで検索すると、内容の重複する音声資料が表示される場合があります。

証言記録の音質

録音は1967~1971年に行われており、当時の録音機材の性能や保存状態により、音質にはばらつきがあります。 また、当館が音声資料の本格的な整理に着手した2007年(平成19)には既にテープの劣化が進んでいるものも多く、専門業者による修復を行いました。 インターネット公開にあたり、可能な限り音質の調整を行いましたが、全体的に高雑音・低音質の資料もあります。 本資料の特性として、あらかじめご理解ください。

テキストについて

テキスト化(文字起こし)の方針

証言記録のテキスト化にあたっては「準逐語的記録」方式としました。 当サイトにおける準逐語的記録とは、語順、語彙、表現を保持しつつ、「つなぎ言葉」(例:「えー」「あのー」等)や重複・反復、短い相槌等を削除する方式を指します。 なお、上記の削除対象語であっても、証言者の感情や証言の内容を理解する上で必要と判断される場合は、削除しないこともあります。

不明箇所について

音質の問題や不明瞭な発話によりテキスト化できなかった部分は、省略せず不明であることを表記しています。 また、極度に音質が悪く全体的に文字起こし不能な場合はその旨を表示しています。(凡例 3

沖縄方言による証言

一部の証言記録は沖縄方言で収録されています。 当サイトでは、証言記録の音質、収録時期・方法、地域の多様性などを考慮し、方言で語られた部分については、文字起こしではなく「要訳」として方言部分の要旨を共通語で表記しています。なお、共通語の証言中で方言の単語が使われている場合は、カタカナ表記と意味を記載しています。 また、全体的に聞き取りが困難な場合はその旨を示しています。(凡例 5,6

非公開情報について

個人情報・プライバシー情報

証言の中には、証言者またはその関係者の個人情報、およびプライバシーにかかわる内容が含まれていることがあります。 これらの情報は音声及びテキストデータから削除しています。(凡例9,10

聴取にあたってご理解いただきたいこと

いわゆる「不適切語」について

証言記録には、当時一般的に使用されていたものの、現在では不適切または差別的とされる語句が含まれています。 当サイトでは証言当時の状況を示す記録として、これらの表現をそのまま掲載しています。

証言中の誤認、混乱等

証言は、終戦から20年あまりを経て得られたものであるため、記憶違いや混乱が含まれる場合もあります。 テキストでは、正確な情報が推測できる場合は追記するようにしています。(凡例 8

Remembering the Battle of Okinawa : Voices of Survivors.  Remembering the Battle of Okinawa : Voices of Survivors.  Remembering the Battle of Okinawa : Voices of Survivors.  Remembering the Battle of Okinawa : Voices of Survivors.