戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1949年03月09日 
(昭和24年)
会議名
グリーン副長官と知事との会見 1949年3月9日 目録詳細 画像を見る
議事録
グリーン副長官と知事との会見〔施政方針〕

  三月九日(水)午前八時半     於軍政
  出 席 比嘉局長(通訳)
  軍政府側ミード文教部長、キーリング中佐。
諮詢事項
 軍政府
  沖縄議会の沿革について。
 志喜屋知事
  人員と軍任命。
  議長は最初は互選であったが後に軍任命になった。
 ◎施政方針について知事がやるのですか。
 軍政府
  施政方針についてやらなければならないことはないが、而し義務を以てやって居るのではない。
  議員が方々で演説をやって居るとのことを聞いて居るが。
  私が発した物価値下げの指令は議員が陳情に来たのよりも先であったが。
 志喜屋知事
  議員の総辞職は、民政府不信任と知事及議員の選挙促進を意味して居ると思ひますが。
 軍政府
  促進どころか決して早まりはせぬ。却而遅らすことになる。逆効果である。明かに遅らす。断言する。
 志喜屋知事
  軍政府は議員を招集するとのことであるが。
 軍政府
  軍としては留任を話したい。
 志喜屋知事
  留任を勧めたい。
 軍政府
  よい考であるが然し其の様子を見て軍が必要なら知事に話す。総辞職は軍としては許さない。個人々々としては許してよい。通知を発した。
 志喜屋知事
  個人々々を許すなら全部辞職やるかも知れない。
 軍政府
  軍としては其の用意はして居る。
 ミード文教部長
  現在の状況は政治屋が活動し過ぎて軍の政策が判然とせず、住民を誤らすことになる。
  情報課はもっと活動すべきである。強化すべきである。此際一部を作ってもよい。
 志喜屋知事
  機構の改革を研究中である。
 軍政府
  機構を早く提出されたい。
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