戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1949年02月16日 
(昭和24年)
会議名
軍民連絡会議 1949年2月16日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔物価値上げ・労務賃金〕

  二月十六日(水)午前十一時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、當間部長、比嘉局長(通)、富名腰課長。
  軍政府 マーチン中佐(軍経済部長)、マック司令部外交部員ボーリンザー様。
諮詢事項
 軍政府
  軍では経済部の係を集めて協議した。
 志喜屋知事
  一千万円借款の御礼を述ぶ。
 軍政府
  物価手当はよく考へられた。
  アクトン中佐が立案して居るから近日中に許可なるだらう。
 志喜屋知事
  みなと村の配給買入の事情を述ぶ(米物資値上げによる)。
  米物資値上げによる一般住民の貧困者の事情を述ぶ。
  物価値上げによる首里・那覇及他の団体から陳情して来て居る。軍が救済するから心配するなと云って居るが。
 軍政府
  軍としては餓死させたりすることでなく、住民を助ける為めにやったので島内品と米品との値段を統一しなければならない。軍も完全なやり方とは思はない。将来は住民として安心するだらう。
  之が経済が安定すると思ふ。貧困者は互に救済やらうではないか。
  みなと村では特別売店から品物を受けたか。
 志喜屋知事
  受けたが何も要にはたたないと。みなと村に段々特別品がよくなるからと云はれた。
 軍政府
  其通りで東京から既に物資を送ったとの通知が来た。
 志喜屋知事
  労務賃金を弗で支払ふ考はないか。
 軍政府
  既に始まって居る。ハウスキーパーは弗でやって居る。其他外人に売る生産品も弗で売って居る。
  毎月七万弗予想して居る。範囲を段々拡張して全部弗でやる考である。私は毎月三万五千弗の見込である。軍の払下品は沖縄が貰ふことになって居る。
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