戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1949年01月12日 
(昭和24年)
会議名
グリーン大佐と知事との会見 1949年1月12日 目録詳細 画像を見る
議事録
グリーン大佐と知事との会見〔特別売店・輸入物資〕

  一月十二日(水)午前八時半
   於軍政府
〔会見事項〕
 グリーン大佐
  特別売店は軍施設には置くが民政府には置かない。
  理由は物資不足と売店設置が困難である。
  民政府としては増俸を考へなければならない。
 志喜屋知事
  輸入物資の値段により増俸も決められますが。
 グリーン大佐
  自由市価の60%乃至70%を上げる。
 志喜屋知事
  輸入物資の生活費は六〇〇円余り。五倍に上るにしても三〇〇〇円余りになる。故に貧困者に買ふことが出来ませぬが。
 軍政府
  ウエッカリング准将と来た専門家が辺土名・那覇方面の実地調査の結果である。
  インフレーを取締るには通貨を吸収しなければならない。
 志喜屋知事
  主食糧で通貨を吸収するのは如何なるものか。
  偏在して居るからそれから吸収すべきである。
 グリーン大佐
  知事は先づ民政府の職員のことを考へたら如何。
  軍労務及民政軍を除けば余は小数でないか。一年も経てば経済安定するだらう。若し中途で悪かったら改善したい。
 志喜屋知事
  私から具体的に陳情したいから貴下からの文書を戴きたい。
 軍政府
  数日内に文書を上げると思ふ。今一件研究して居る。早く知事から文書を以て提出されたい。
 志喜屋知事
  車貸与賃の件。
 軍政府
  民政府の予算にないのに如何して車の貸賃が取れるか。私は斯ることは未だ知らない。只油類の値段は取って居る。
 志喜屋知事
  私は各部の強化を願って居る。
  例、補給部が知事の管轄外であるのを統一して知事下に置たい。
  復興費を補助費として知事にやられたい。
 軍政府
  良い考であるが各部に協議して回答します。
  知事から希望を提出されたい。
  村売店にも日用雑貨を入れたい。時期は判らない。
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