戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年12月10日 
(昭和23年)
会議名
部長会議 1948年12月10日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔海運課設置・通貨封鎖・史跡保存〕

  十二月十日(金)午前九時
  出 席 志喜屋知事、島袋官房長、比嘉、仲村、宮里、山城、当間、又吉、平田、当銘、武富(衛)、宮城(司)、幸地(国郵)の部長及代理。
協議事項
 島袋官房長
  軍連報告。
  海運隊長との会談。
  民政府に海運課を置くことになった。
  民政府の機構につき疑問の点をグリーン大佐に質したいと。
  上本部は移動(立退)のため労務供出を免除されたいと。
  沖縄タイムス紙に全琉球を統一する知事を置くとの記事があるがと。
 平田部長
  米国から三千四百個余りの小包が来た。
  月曜日から発送したい。民政府から二十人程手伝を願ひたい。
 島袋官房長
  沖縄人の税制については民政府の意見を参考されたいと財政部で研究されたい。
 比嘉局長
  グリーン大佐と知事との会見報告。
 ◎大佐 新しい貿易庁の機構が出来る。補給部は其時貿易庁に合併される。
 ◎知事 輸入物資の補給は向ふ六ケ月50%配給されたい。
 ◎大佐 チエース大佐はストック品がないから一月は35%を配給すると。物資の輸入の見透しが出来なければ判らない。軍でも農作物を調査中である。
 ◎志喜屋知事 国際郵便局に不祥事件が起って遺憾である。知事及平田通信部長は之に対し何等の権限はありませぬが。
 ◎グリーン大佐 沖縄人の雇員は知事配下であると思ふが。
 ◎知事 其他民政府にも斯る部が二、三ある。他日文書を以て提出します。
  ラッセル通信隊長 外国及全琉球に跨るので軍政府の直属になって居る。平田部長には協力する様話してある。
 ◎知事 民政府としては協力したい。予算は軍政府でやって人事は知事に任されたい。
  グリーン大佐 特別売店を設置するに傾きつゝある。今迄のものとは内容は異なるらしい。
  民政府移転も考慮して居る。日時は判らない。
  今の四年計画は復興事業である。
 當銘部長
  通貨切替の時一五、〇〇〇円以上の封鎖は昨日軍から通知があった。
  所持者は納税を申告したか又納税をしたかを調査して交付せよと。
 志喜屋知事
  第一封鎖の期限が切れたら第二封鎖に回すとのことだが、財政部は如何されたか。
 當銘部長
  其件に対しウエッカリング准将一行にも意見を提出し、又軍財政部にも御願ひしてあるが未だ回答はない。
 又吉部長
  嘉手納村長選挙は来る十九日、議員は二十六日施行す。
 ◎大宜味村分村は却下した。三村に分れては財政困難の関係から。
 仲村部長
  史跡保存につき文教部から市町村に通知を発せられたい。
 山城部長
  承知しました。
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