戦後初期会議録

組織名
八重山議会
開催日
1949年03月03日 
(昭和24年)
会議名
1949年2月25日-3月9日八重山議会[5]
議事録
  三月三日
◎議長 開会致します。(午前九時五十三分)
◎文教部長 少し御説明申上げて研究して戴き度いものがあります。昨日申上げました様に、検定試験制度を採りまして、今年度に限り農林高校の生徒に教員の免許状をやる事でありましたが、此の問題は農林学校生徒のみに止まるものばかりでなく、現職の教官補にも及ぼし其他沖縄外語出身、高等農林学校の卒業其他各種学校の卒業生も希望により検定試験を受けるべき性質のものであり、又それは制度からして当然しなければならないものであります。其制度により検定試験に合格した現職の教官補は直ちに任用替をして、それによって待遇の改善もしなければいけないものであります。それで一九四九年度の予算も此れにともなって御研究して戴ければ幸いと思います。
◎十七番議員 唯今の文教部長の説明によりよくわかりましたが、唯一つ此の学校の卒業生のみには考慮して貰はねばいけないかと思います。それは沖縄外語学校の卒業生の問題で、沖縄では其の学校の卒業生に対しすぐ教官として採用している様であり、沖縄のジュニア校では其の学校の卒業生をひっぱりだこの様な話を聞いています。又現在沖縄ではその様に待遇しても尚不足の様であります。それで同じ学校の卒業生が沖縄では教官であり、八重山では教官補と云ふ様になっているので、他郡市同様に出来ないものかと思います。
○文教部長 此の問題に対しましては私達も悩みました。臨教の専門科とのつりあいも考へ、尚現職員とのつりあいをも考へて、免許状を与へられていない外語の出身者に教官と云ふ職名を与へるのは、どうかと思います。それで沖縄外語出身者の教官補は普通の教官補より待遇をよくしてあります。色々止むを得ざる実状もありますので考慮願い度いと思います。
○議長 沖縄の外国語学校には速成科、本科、中等教員科等がありまして速成科を出た者は免許状が貰えないので、速成科卒業の者も後には中等教員科に入る様な者もあります。
◎十番議員 唯今の文教部長の御話は検定試験制度により予算も増して来るから考へて欲しいと云ふ事でありますか。
○文教部長 そうであります。
◎六番議員 重要案件に就き議員のみ相談し度い事がありますから、本日は之で休会してもらったらと思いますが、どんなものですか。
○議員一同 賛成
◎議長 それでは休会致します。
 (午前十時七分)
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