戦後初期会議録

組織名
八重山議会
開催日
1949年03月02日 
(昭和24年)
会議名
1949年2月25日-3月9日八重山議会[4]
議事録
  三月二日
◎議長 開会致します。(午前十時)
◎五番議員 私達は長い間軍政府の各種の御援助によりまして吾々民政府の財政もふらふらしながらもたいした支障なく今日までやって来ましたが、今年度からは八重山全住民によって確立しなければならない様になりました。その意味に於て今回の問題の重要なのは財政の確立であります。健全な財政を樹立するのはなんと云ふても納税にあるのではないかと思います。産業が勃興し楽土八重山を建設するには教育によらねばならないのであり即ち人を作る事に根本を於かねばならないと思いまして、学制改革は重要な問題であり、充分検討して行かねばならないものであります。政府当局も此の問題に就て成案を見るまで、相当研究された事ではありませうが次に二、三の点に就て質問を申上げ度いと思います。
 今日まで民政府は有ゆる方面に於て苦心して来たのでありますが、議会も又其責任を感じ民政府当局の苦心を少くする事が必要と思います。それ故に議会の進言に対しては御了承して下さる様御願い致しまして教育問題に就て質問致します。一つ学制改革は八重山議会は大いなる賛意を表している。終戦後人心が頽廃し未だ戦前の道義に達していないのを見ても、六・三・三制度の確立は最も必要なものである。次に各市町へ小学校、中学校の職員の旅費、賞与、僻陬地手当等の費用を移譲することは其趣旨から云ふて必要だとは思いますが、急テンポの変動をすることは学制改革により多くの施設費を出す市町には本年度はむつかしいのではないかと思い、又市町当局からも吾々議員に陳情がありますので今年度に限り民政府が持って貰らい、雄々しく全市町とも出発し民心を統一した方が良くはないかと思います。それでは其費用三二〇、〇〇〇円の歳入はどうするかと云ふ問題になりますが、健全な財政を確立する上に今年度の歳出を充分検討され、必要、不必要を研究される必要があると思ふ。
 吾々議員の要望として、行政整理を断行して貰い、九牛の一毛にも値する様なものは整理すべきである。尚事業部に大改革を与へるなら其れによって三二〇、〇〇〇円の補填は出来るものであります。それ故に学制改革は速かに断行して教育問題にけりをつけ度いと思います。
 第二に文教学校の問題であります。文教学校は昨年度から続けて来ましたが、今年度も続けていくかどうか。郡民の理想から云ふなら臨教を文教学校に衣がえして存続すべきである。然しながら高等学校、農林高校の卒業生を以て過渡期の教官の補充は心配なく出来るものと思ふ。今後は臨教設立当初の様な心配はないと思ふ。それ故に今年度は是を中止して再び来年度に於て出発するか、しないかを検討する様にし度い、是議員全体の希望であります。
 第三の問題は社会問題であり議員として取り上げなければならない農校卒業生の救済問題であります。幸い沖縄大学の設立の見通しがありましたら良いのでありますが。此の希望に燃ゆる新進学徒に対する何等かの希望を与へなければならないのであります。社会の卵である農校卒業生に対する救済は考へられているか、どうか。又四ヶ年間の修業をした農高校学徒は土に親しむのが当然ではありますが、教育界に進出して自分の学んだ学課を教育に現わして行かうとする者があり、唯、高等学校と教育内容が異なった、即ち教科課程に於て、高等学校より教員としての条件を具備していない欠陥がありますが、農高卒業生にもある一定期間の不足学課を補って免許状を与へられん事を希望致します。
○議長 議会に於かれましては、学制改革は全面的に実施して良い様な御意向でありますが、旅費賞与等の諸経費は前の参事会に於ても話が纏まったので市町とも渡りをつけたのであります。学制改革に伴い市町村が多額の施設費を持つと云ふ事で民政府が今年に限り負担せよとの事でありますが、それは政府と議会が合同研究の上、今年度に限り政府が持っても差しつかへないと思います。
○文教部長 臨教の問題でありますが先日も申上げました様に、八重山将来の大計を図るために現在教員の質の向上をも計ると云ふ大眼目で臨教を改名して、文教学校として内容を充実せしめようと云ふ当局の内容を申上げた様な次第であります。臨教の問題は財政上の問題があり高校農校本年度卒業生との関連がありますが、今年度は臨教卒業生が三十六名、高校卒業生の教員希望者が三十五名で計七十一名居りますが、今度の新制中学が設置されるものとして三十七名新しく入り残り三十四名の余があります。其人達は来年度は教育界に働かす事が出来、確実な数字は不明でありますが、だいたい間に合ふと思い良質の教員が得られます。然しながら是は小学校の問題であり、中学校の教員をどうするかと云ふ事に就て悩む者であり教員の質が低下したために中学の教科が遅れる事になれば大問題であり、それで文教学校を永続し度いと云ふ気持が山々ですけれど議会の御決議により一年は中止と云われますので、そう致しまして、此の次は是非御願い致し度いのであります。
 農林高校今年度の卒業生の救済問題でありますが、其理由の中に一人農林学校生徒のみに手がのびない様な御話でありますが、私達は臨教が今年も存続するものとして農林高校の卒業生に手を延ばさなかったのであります。其希望者は農校卒業生に三名であったので残りの者は考へなかったのである。農林学校は創立当初の精神から通してもおわかりの様にはっきりした精神に則って各々の趣きに向って各々進んで来たのであります。
 それで郡民各位もよく学校の本質を理解しておられると思います。免許状うんぬんの問題に就て、手が延びていないと云ふ事は、高等学校との問題が対照されての事でありますが、高校の卒業生へ免許状を与へるには充分研究の上やったのであります。高校は創立当時に於て教育に関係ある諸学課を入れてやったのであります。創立当時は皆もよく知っておられる通り、当時の実状に即する教科目に就てやって来たのであり、高校二年時代から教育に必要な学課、心理、論理、教育学等を教科目として取扱って来たのであります。然し其教科課程で良いのかと申上げますと、そう云ふ事ではなく、其上教育実習をやらなければ一人前の教育者としての免許状は与へられないのであります。そこで研究に研究を重ねた結果今年度に限り教員希望者に教育実習をなし免許状を与へる事にしました。
 農高には其教育に関する諸教科目がないので、当然高校の様には与へられないものであります。農林高等学校も同等の扱いをされるべきものだと云はれましたが、学校の本質まで曲げて免許状を上げたくはありません。其後色々な問題があって、希望者に対しては学校当局と相談の上検定試験で其人達の途を開かうと云ふ事に腹がすわったのであります。但し検定試験を受けるのは、それ相当な実力を有し、教員としての素質を有する者で、現在文教部は其検定試験制度に臨む案の計画中であり、こうする事によって免許状が与へられるものだと思います。
◎五番議員 唯今誠意ある御答弁によりまして、議会は充分理解が出来一面喜ぶ者であります。農校の生徒に救済の手が延びていないとは議会は考へていません。文教部が苦心しているのは、よく知っています。誤解のない様願います。終戦後の教育はある一面から云へばどさくさまぎれにやったもので正常にやったものではないと思ふ。高等学校にして見れば、学校長一人が正規の高等学校教授であり残りは教官補で埋められている。其れ故に平良氏の転任を嘆き、唯一人の実力ある校長を失った事を悲しむと共に残った教員で補充し得るかどうか心配する者であります。
 仏を造って精神を打ち込まねば、何もならないもので八重山建設の為に甚だ憂慮に耐へないのであります。現在は郡外より力ある教授を招くのも不可能な事であります。其処に於てやれ文教学校だ高等学校だと、教員を分散せず、集中的にやって欲しいと云ふ意味で、今年度は臨教は廃止して貰い度いと云ふ議会の意思であります。次に私達は農高の卒業生が高校の卒業生の様に短期間で普通学課の習得が出来るとは思いません。唯職業科の農業科だけは農高の性格から見て他に比し一〇倍の実力ある事を認めるのであります。
 唯教育界に進出しようと云ふ希望者には希望を与へ、それに質の向上を有ゆる制度により図って貰い、農村教育に献身せしめようと云ふのが農校に対する質問であります。
○文教部長 申上げますが、農校生徒の教員進出は、検定試験制度でやっていき度いと思います。但し名目はあくまでも検定試験である。検定試験にのぞむまでは農校に於て受験が出来る様やって戴き度いと思います。
 但しこう云ふ便法は農校に於ても、高校に於ても、今年限りと申上げ度い。それは各学校の本質に照してかくあるべきであります。教育界の教員組織に就ては憂慮すべき点がありますが、その状況は八重山ばかりでなく、全国的なもので致し方ありません。それで私達はいるだけの教員でその質の向上を図り教育に支障のない様努力しているものでありますから、其意気を議会も認めて貰い私達を鞭撻して下さる様御願い申上げます。
◎五番議員 教員採用制度に於て検定制度を採られる事は結構な事であります。教員検定試験実施後でなく、本回に限り農高の卒業生を処理してある一つの進むべき道を与へて貰い度い。検定試験の其時期何時であるかもわからない。其日の来るのを漠然として待つ訳にも行けませんし、本回の卒業生のみは正常な方法ではないかも知れませんが、何等かの方法は出来ないものかと思ふ。
○文教部長 検定試験に御疑問をもっておられるのではないかと思います。
○五番議員 そうではありません。
○文教部長 検定試験の時期、方法、試験科目等は今考慮中であります。
◎五番議員 議会の意見に沿ふ様に思って良いか。
○文教部長 よろしいと思います。
◎六番議員 私は行政整理に対し、意見を附しての質問を致し度いと思います。知事さんは開会に当りまして新年度予算編成方針の大要に於て大幅の行政整理は見合せるとおっしゃいましたが、議員諸氏は必要な経費を住民が負担しなければならない事は当然と思い、吾々は新に民主主義からだとの理念の基に教育の二大綱、学制改革は当局の案に賛意を表したのであります。七、八〇万円の金を投じてもやるべきものは、積極的にやり、削るべきものは、又削らなければいけないと思ふ。
 民政府より支出されるものはすべて住民の負担と考へなければいけない。その意味に於て政府の歳出面に出来得るだけの節減をなし、民の負担を軽くする事は、当然な事で、人民を涸渇せしめる事のない様に考へて此の際行政整理は絶対必要であります。此の際吾々は軍政府の補助も受けない自主的財政即ち健全財政を確立して行かねばならないのであり、一九四九年度の新出発に於て機構の検討が必要であります。今までの部課の整理統合は出来ないものであるかどうか、経理課の職員は軍政府の職員になるかも知れないと云ふ事であるから現在の商工課と水産課をその儘経済部として残さず、現在の経済部と産業部とを合体して経済部とする事が産業行政の統一ではないかと思います。更に事業部の問題に就きましても、今度検討される民営移管がありますが、やはり其面もその通り行くものとして事業部と云ふのがなくなっていく事が考へられます。
 それで本日の機構として、総務部、財務部、衛生部、文教部、逓信部、警察部、経済部の七部で結構ではないかと思います。それに対する当局の御答弁を御願い致します。
 西表治安裁判所は、軍政府の命令なりとの事で、そのまま存続すべきであるかどうか、当局の答弁を御願いする。私が申上げる行政整理は人員の整理をして行政を不円滑にすると云ふ事ではない。整理すべき処は思い切って整理すべきだと思ふ。次に逓信部に就て申上げます。八重山民政府職員の内一番多いのが逓信部で六十二名もおります。戦前に比較して貯金事務、簡易保険事務、郵便事務等も減っているので、もう少し人員の整理は出来るものではないかと思います。戦前にあった郵便局は良いとして、其後に出来た郵便局は整理の必要があると思ふ。無電局を持つ離島はしかたがないとして、外の局は整理の必要を感ず。又民政府が必ず郵便物は取扱はねばならないものであるのか、請負制度でやっても良くはないかと思ふ。もう一つは以前は、警察部長と八重山警察署長とは兼任であったのであるが、現在は与那国に警察署が出来たために部長が置かれた様なものだと思いますが、部長、署長の兼任は出来ないものかと思ふ。それに対する当局の答弁を乞ふ。
○議長 六番議員の御質問に対し御答へ致します。行政機構の改革は自主態勢の基盤である。人員の整理は事務に支障のない程度に民政府で研究してから御答へし度いと思います。
 西表治安裁判所の件は、昨年、一件の事件しかないから、軍政府の諒解を得て廃止しても良いと思います。各部の問題は各部で答弁して戴きます。
○逓信部長 逓信部は、地方局が二十五名で部の方で三十六名、計六十一名であるが、戦前に比較すると、それは相当な差があります。戦前は八重山郡で一五〇人か一六〇人位居りました。成程戦前の様には仕事はありませんが去年に比較して今年は有ゆる方面に於て仕事が多くなっています。又最近の話によりますと、近く沖縄間の電信も開通されると云ふ事であり、又琉球銀行より、郵便貯金とか一般の保険に関する草案も来ているので或は其方面にも手を延ばさなくてはいけないかと思い、却って益々人員を増加しなければいけないのではないかと思いますが、此の様な仕事が増加しても現在の職員で我慢してやって行かうと云ふ気持であります。
 電話数も戦前は、六十七であったが現在は一四五になっています。電話線の延長も一一四粁と云ふ長いものになりそれも一人の線路工夫でやっている様な状態であります。特定局を廃止して請負制度にしてはどうかとの御意見の様でありますが、それも郵便物だけの事なら、どうにか済ませると思いますが、金銭を取り扱ふと云ふ事になると、そう簡単にはいかないのであります。なるべく経費がゆるせば一局でも多く設けて離島苦に悩む人々に御便宜を与へ度い気持でありますが、現在の処致し方ありません。議会議員にもおはかりして、廃止せねばならないなら敢えて惜まないのであります。
○警察部長 警察部長と、警察署長とを兼任したらどうかとの御意見に対し御答へ致します。マクラム軍政官の指示により部長を設けたもので、部長は署の指導監督及知事の補佐役で、署長は第一線役であります。もう一つの理由としては、日本を初め、各国が警察陣の強化を図っている事であり、支那の情勢に鑑み、もっと警察力を強化しなければいけない建前から専任部長は是非必要である。
◎六番議員 行政整理は民政府としても考へていられる様にあり、十分検討し度いとの御答弁の様ですが、だいたい研究すると云ふが其時期は何時頃であるか、逓信部の人員削減と云ふ事で、地方局の職員の事は無理のない程度に合同研究して討議したらどんなものでせう。
○議長 機構の改革も議員と政府と合同研究会をもって決めたいと思ふ、休憩致します。(午前十一時三十五分)
○議長 開会致します。(午前十一時四十五分)
◎十七番議員 私は事業部の問題に就て意見を附しての質問を致します。それは知事によって御答弁をして貰い度いと思います。今迄官営事業の成功したためしはないといわれています。先般参事会の予算研究会の時にも知事さんに御尋ね致しましたが、知事さんとしては事業部を今の通りに存続せしめる意思はないと申され、唯、運輸課だけは軍政府との関係で今同様にやっていき度い様な御話でありましたが、事業部の民営移管は問題が大きくて其れは今すぐと云ふ事には行かず充分研究の上、新年度適当な時期を見て移管するとの事でありました。私は民政府に事業部を設置された理由は第一財政問題で設置されたものであり、民政府歳入財源の唯一のものでなければいけないのでありますが、現在から見れば事業部は設立の目的に沿はないのであります。前回の参事会の会計検査の話合の結果年度末までに少くとも六八〇、〇〇〇円の一般会計への納付金は出来るものと思いました。電気課の主動機購入費も四月には払へると思いましたが、現在其一般会計納付金は勿論、主動機購入費も全然今年内には入らないと云ふ現状から見て、事業部は民政府の財政上の財源にはならないのでありまして、既往の成績から見て、設置存続する必要はないと断言しても良いと思います。
 又事業部の一、〇〇〇、〇〇〇円余の赤字を三ヶ年年賦で償還するとか、五ヶ年年賦償還するとかの計画がある様でありますが現民政府当局が後五ヶ年後も其責任を負ふと云ふ事は何人もわからない事であります。それに帰属問題もあるし、全琉球の統一も予想されるのであります。
 オール琉球の統一の際八重山民政府の財産である事業部の処置はどうなるのか、又お互の此の赤字を引継がすべきであるかどうか、自分のしくじった事を他人に出すと云ふ事は言へないと思います。吾々議員は当局の民営移管の時期を五月とし、三月と四月とを準備期間として事業部民営移管委員会を設けて、移管すべきだと思います。其委員会は民政府、議員、一般の其道の権威者を網羅した者で組織してやれば目標の四月中には出来るものと思ふ。其委員会に於きまして、一、一六〇、〇〇〇円の赤字の支払方法も又研究されるでありませう。民政府としては事業の運営、民政府支払金額の調達等其道に通じた人を二名監督にあてるのも考へられます。
 知事さんの方は運輸課は軍政府と直接の関係があるので移管は出来ないと申されましたが、沖縄の海運部長桃原氏が来島されましたが、話に依りますと宮古あたりでは既に準備が出来ており八重山では何でも濱崎荘市氏が承諾されたと聞いていますが、今後の荷物の取扱は此の海運部の出張所で取扱はれるのではないかと思います。其れから考へますとFS、LSTの積載物資は当然海運部が取扱ふ事が想像されます。今の海運部と云ふ仮称するものに適当な組織をするならば、今の運輸課を移管しましても本船との連絡は朝、夕、取り得ると考へられます。
 又其他の事も其事により何等支障ないものと推察されます。更に従来の運輸課は黒字の収入であったのでありますが此れも貸付金により何等心配はないものと思われます。従来の事業部が民間事業家に及ぼす影響は大きなものがあり、特に水産業者、船主側も有ゆる苦杯をなめて来たものであり、民営移管を希望しているのであります。例へば、修繕料以外に物が出るとか、早く修繕して進水し度いと思ふても、事業が進まないとかで困っている様にいわれています。人物養成の点からも民間の造船所より見習の職工の技術が遅れるのであります。民間の事業家は懇切丁寧に教へて呉れますが、事業部では限られた時間に、限られた俸給であるためか技術の習得にも遺憾の点があります。民間業者は依頼者の要望に応じ、早くしかも立派な製品を送ります。故に人物養成の点から考へても官営より民営が遙かに良いのであります。此れ等の悪習は一人現事業部長大濱英芳氏の罪ではなく遠く設立当初からの悪習であり、現在は以前に比較すると相当良くなっていますが、現在でも事業部の各課に懇談会費があり、外の各部にはそう云ふ項目は見えないが独り事業部のみにある事は伝統の悪習慣によるものであります。それ等の事を考へて見ても民営移管は是非必要な事であり、議員全体の希望であります。事業部民営の意向を知事と議長に御伺い致します。
○知事 唯今山城議員から御質問がありましたが以前の参事会にも申上げた様に事業部は将来民間に移管すべきものであると思いますが、事業部の財産は御承知の通り軍政府の管理財産であり、運輸課は軍政府と相当な関係があるし、事業部には相当負債を持っているので直ちに此れを移すと云ふ事は良く研究すべきだと思います。時期と方法に就ては適当な時期に事業部移管委員会を設けて其れに御はかり更に議会に提案し度いと思います。
 三、四月に出来ないかとの御質問に対しては、議員と政府とが合同研究を持って研究したいと思います。
◎十七番議員 御答弁の中に三、四月中と云はれましたのは三、四月を準備期間に於てであります。それでは議員と当局と研究会を持ってやって行き度いと思います。
 次は事業部長に御尋ね致しますが白鳥丸は財務部のものであったが事業部がゆづり受け、桃原用行氏が一〇〇、〇〇〇円位の修繕費をかけて漁業に使用した様であり、利益金の配当はどうしたかと係に聞いてみると、一二分して二は事業部の収入、後の一〇は桃原用行氏のものになっている様な話でした。一〇〇、〇〇〇円の修繕費が入ったかどうか、ロウリングがひどいために上げてあると云ふているが、ほんとにロウリングがひどいのであるか。
 白鳥丸を払下する様民間側からも相当希望者がある様であります。それから白鳥丸が取った魚は工務部に働いている者に安価に売る事であったと云ふが、漁獲があまり行かないので一般に渡らなかったと聞いています。白鳥丸は現在其のままにしてありますが将来はどうされる積りでありますか。
○事業部長 二〇、〇〇〇円で財務部より払下を受けました。製材課と連絡が思わしく行かないので修繕して貸す事が出来なかったのである。それで工務課は此れを大きくして使へば使へない事もないと云ふ事で工務課が払下を受けたのである。ダンベーを曳行して資材を運ぶ計画でしたがダンベーを引いては運行する事は駄目だと其後にわかりました。それで致し方ないから出納官吏に修繕をする費用はあるかと聴くと無いと云ふ事になり、財政上の問題で改造費は桃原用行氏が出す事になり資材運搬の時は借りて其外のは漁撈すると云ふ計画でした。即ち桃原氏は修繕費に六〇、〇〇〇円を出しており、漁撈用具等が四〇、〇〇〇円で合計一〇〇、〇〇〇円であります。
◎十七番議員 白鳥丸についてお聴き致します。利益として造船課が一万何千円とか云ふておられますが、二〇、〇〇〇円との数字的に相違がありますから的確に答弁して欲しい。現在揚陸してあられますが、其れを将来どう処置される積りでありますか。此の船に就ては昔の営林署時代に見た事もあるのでよく知っている積りであります。昔は此の船の機械は優秀なものでした。現在はどうなっているかはわかりませんが何馬力でありますか。
 物事を計画される前に此の船は曳船として適当であるかないかは船体の構造から見て専門家御揃いの造船課には既におわかりの事でしたと思ふが、現在漁撈をしなければいけない様になったのは事業経営上綿密な計画がなかったと云ふ事であり、遺憾に思ふものであります。
○事業部長 白鳥丸はローリングが甚だしいので修繕して使い度いと思います。安価に魚の配給を受けていると云ふ事は全くの噂であります。
◎十七番議員 ローリングがひどいから使へないと云ふ事でなく今少し官有のものでも其道の技術者を網羅して修繕して使途を考へねばならないと思ふ。又民の企業を復興させる目的で民営に移してもらい度いと思ふ。
 其次に御尋ねし度い事はドイツ式の一五〇馬力の主動機のピストンが折れて休電していますが、其れに就て何等責任者がないのを遺憾に思います。其責任者は充分に責任を負ふべきだと思います。其れに就ての事業部長の御意見はどうですか。
○事業部長 (軍政官への報告書を朗読)其の責任者は当然事業部であります。電気課長も其当時辞職する御考への様でありましたが、其れをしばらく控へて貰い其代品を大至急に設置する様に専念したので其事はついのびのびになったのであります。其報告書は其すじの専門家が揃ってやったものであります。
◎十七番議員 軍政官への報告書の中には誰も責任がない様に書いてありますが、事業部長としては電気課長が責任を負ふべきものであるのか、それとも機械を持つ責任者が負ふべきものであるか、それとも他日其責任を明らかにされると云ふのであるか。
○事業部長 他日其責任を明らかにしようと思います。
◎十七番議員 先日の参事会でも申上げましたが此の二一〇馬力の機械は発電用としては不適当であるが、応急的処置として其機械を整備する様でありますが、此の機械は最も重要な部分品がなく沈没中に大部分盗まれて裸であり、相当よそから部品を入れないと使用する事は出来ないものであります。其様な機械に一五〇、〇〇〇円の代償をなさるのは不適当であります。又此の機械は二一〇馬力の船舶用のもので応急な策であった事は私達もよく知っています。それに莫大な修理費をかけなければいけないのでありますので此の機械に一五〇、〇〇〇円の代価を評価する事は社会の人々に疑いの目を放つものであり、又二一〇馬力の船舶を造船する力は八重山にはないのであって、仲村が一馬力七〇〇円もつけておられたと云ふ事でありますが無傷のものならそれで良いとして後何ヶ月か何年か保障(ママ)出来るものであるか今の処わからないものであります。万一それが破損する様な事がありましたら由々しき問題であります。此の機械の価格はすでに契約されたものでありますか。
○事業部長 先日の参事会でも色々御注意がありましたので、各鉄工所の主人の参集を求めて適正値段をつけて貰ったのであります。その結果は一馬力当り七〇〇円の評価で部品のない事と亀裂によるものであって、機械が完全なものなら一、四〇〇円つくものと云ふお話であります。機械が破損したらと云ふ御心配があるやうでありますが、それは試運転後半ヶ年後完全であった場合に初めて値段を払ふと云ふ事でやっていき度いと思います。
◎十七番議員 部品が殆ど揃っていない、それも考慮に入れての七〇〇円でありますか。
○事業部長 そうであります。私としては此の値段は適正値段だと思います。一日も早くあかりをつけたいと云ふ当時の気持であったものですから、あっちこっち探し求めたけれども発電機の主動機としては不適当なものが多く、此れならばたやすく整備が出来ると思って手にしたものであります。誰でも外に取り手があるかないか私としては考へなかったものであります。
○十七番議員 一九四八年度こそは事業部として受難の年であり相当苦しい建設をしなければいけない様になり、事業部長の苦心は皆知っておられるのであります。それで相手は同じく事業部内に居る人で事業部の内容をよく知っているのであって、互いに譲り合って此れは取引値段で取り決め、そこに評価の基点を置かねばならないと思います。此の問題は人ごとではなく同じく事業部門の事であります故、私も今日まで苦言を提出する訳であります。
○議長 休憩致します。(午後一時)
○議長 開会致します。(午後一時五十八分)
◎十番議員 私は二つの質問をし度いと思います。一つは所得税調査委員の数の問題で、他の一つは移民受入に就てお聴きし度いのであります。
 所得調査委員の規程は民政府にございますか、其規程を知らないのでありますから若し其規程がありましたら御聴きし度いのであります。
 一九四八年度の所得税額を決定されるのに委員会が十八日間もかかった様でありますが、離島の議員の御話では所得税の賦課が粗漏の様な御話でありました。私達としてはこう云ふ理想を持っています。即ち石垣市を四人、大濱町三人、竹富町四人、与那国町二人に増員して貰い度いと云ふ希望であります。今年は約二倍近くの所得税が上ると云ふ事でありますから是非増員して貰い度いと思ふものであります。それに就ての民政府の御答弁を御願い致します。
○財務部長 此れは所得税法の規定により選挙法により選挙するものであります。戦前は石垣市ばかりで選出されて課税上民意に沿はない点がありました。其れ故に四七年の一月に改正して六名にし、各市町からも出て貰う様にしたのであります。
 四七年度、四八年度を比較し税務課の方でも調査委員の方でも調査不充分である事を認めて、どうしても調査委員を増員しなければいけないものと思っています。
 所得税一九四九年度は五割の増加になるのであります。それで今年度は此れまで出張しなかった離島も行って調査し度いと思います。離島は調査委員も充分知っておられないと云ふ欠陥もありますので現在人員の五割即ち三名位増加したらと思います。竹富町の納税人員は僅かなものであり、又調査委員の経費調査して貰ふ日数から考へても四、五名を増すと云ふ事は大いに考へるべきだと思います。従来までの人員に増員して石垣市を四名、竹富町を二名、与那国町を二名、大濱町二名計十名にしたらどんなものでせうか。
◎十番議員 改正案に対しては多すぎると云ふ事でありますが、昨年は委員会の期間が十八日間もかかったと云ふ事で離島の調査委員は早くにげたと云ふ話もあるし、又人員が少いので長くかかったものではないかと思います。何と云ふても竹富町が問題で島が自分の島でないからと云ふて早くにげて他の島の事を考へなかったりした実例から考へて、竹富町だけは後一人位は増員して欲しいと思います。
○財務部長 十八日間もかかったのは石垣市の問題でありました。竹富町は早くすませて帰ったのであります。
○議長 休憩致しますから充分其件に就て話合下さい。
○議長 開会致します。
◎十番議員 移民に就てでありますが近頃新聞紙上でよく見受けるのでありますが、我が八重山はどう見てもマラリアが其移民と云ふ事業に大支障を与へているのではないかと思います。
 昔、沖縄の偉人と云はれた蔡温の大事業もマラリアで失敗したのであります。今沖縄は人口過剰の様でどんどん八重山に入っている様であります。又マクラム道路が開鑿されましたので平久保伊原間方面に宮古の人が多数入り込んで圧倒的勢力を持っている様にありますが、産業部の方では移民事業に対する計画を持っておられますか。大濱衛生部長は今年度はマラリアを潰滅すると云ふておられますが、八重山開発に対する衛生部長の御意見を承り度い。
○産業部長 八重山開発と云ふ問題は沖縄の振興計画十五ヶ年計画に取り入れられているのでありましたが、それが此の戦争の爲に打ちこわされていました。
 戦後は開拓業(ママ)を作り受入態勢を整へているのであります。最近沖縄軍政府、民政府から実地踏査に来ておられましたので受入案を提出してあります。尚一歩進んで吾々郷土の五万(反カ)以内の百姓が四五%もあると云ふ実状から、其人々を早目に移住させてはと思いますがそれには相当な経費と労力がかかりますので、最後は手っとり早くと云ふ意味で開墾可能者に市町有地の払下をなし、困っている者に開拓せしめているのであります。本年度は拓殖課なるものを設置する積りでありましたが予算の関係でそれは出来ませんでした。それでそれに代るべきものとして市町の駐在技官を帰府せしめて其方面に馬力をかけようと思います。
◎十番議員 各市町の植民地の具体案はまだ出来ていないのですか。
○産業部長 出来ています。
  (開墾可能面積と移住人員を市町別に説明)
◎十七番議員 唯今の産業部長の開拓案の戸数は郡内よりの移住の対策であるか。
○産業部長 そうであります。其土地は市町長と交渉の結果希望者と組合に与へる様にしたのであります。
◎十七番議員 市町当局とは土地の問題で、まして自力ばかりではいけませんが本格的の方法はどう云ふ方法でなさる積りでありますか。
○産業部長 本格的にそれを移住させるには莫大の金が要るので自力で行く者に対し僅かのものでもやらうと思ふのであります。
◎十七番議員 各市町には其費用の問題は渡りをつけてあられるのか、衛生部長は産業部長と合議の上での計画であるのか。
○衛生部長 私見も合せて申上げ度いと思います。拓殖問題は今年度の予算案には一つももられていません。今八重山には宮古から有病地に多数入り込んでいます。拓殖問題こそは八重山の大きな問題であります故に拓殖部を設置してはと思ふ者であります。現在の産業部の土木課と衛生部のマラリア防遏課とを合併した拓殖部を設置する事であります。現在の産業部の二、三名の職員では何にもならないのであります。沖縄から何時移民が来るか今の処はっきりしていないのであり、又今すぐとは来ないだろうと思います。それで八重山の地元の者が率先して開拓していかねばならぬと思います。
◎十番議員 どうしても地元の者から早くすべきである。然しそれには大資金が要る事でありませうから、其件は大いに研究すべきではないかと思います。宮古から自由に入って来る人々にはどういふ処置をとられますか。
○産業部長 伊原間、平久保の部落民は大濱町長の話によりますと歓迎しておられる様であります。宮古の人が崎枝方面で自由に開墾している事を聞いたので取止めさせてあります。
◎十四番議員 今迄はお互は軍政府の補助を受けて弱体ながらも立って来たのでありますが、今年度より自力で行かねばならない運命に立ち到ったのであります。そこで政府、議員は今日まで健全財政確立の為熱心に研究して来たのでありますが、八重山議会も諮問機関ではあるがある一面は決議機関だと自分は思ふ者であります。故に参事会の会計検査の意見書に対する政府の明確な御答弁を御願い致します。
○議長 各部毎に御答して欲しいと思います。
○教育課長 Bの御意見に対し御答致します。帳簿の記入を一括してありましたが今後は別々にしていき度いと思います。Cの現品、現金の受払に就き部課の認印がなく証憑に受領者の署名捺印がないと云ふ事に対し、よく監督して帳簿の整理をし度いと思います。
 農林高等学校の校友会関係は御要求により円満解決致しました。
○産業部長 過納又は未納金に就ては係に言いつけて早速整理させてあります。林産物移出検査手数料の件についても早速手をつけて整理させました。
○衛生部長 問いの配給予定の薬品を速かに配給して呉れとの事でありますが、之に対して衛生部は医師会に対し配給の迅速を図るため配給係の職員の手当を出して貰って、一名程増員する事になりましたが後二名はおらないとどうしてもうまくいけないのであります。
 Bの屠畜検査手数料の件は戦前のものと比較対照しての事であろうと思います。私の処のものばかりでなく、全面的に各手数料を上げられて欲しいと思ふ。
 Cの甲種勤労所得に対しては、金額には異常ありません。訂正すべきものは訂正致します。
○逓信部長 Aの問いに対しましては調定額に従来の不備の点がありましたので改めて整理統合する様に致します。Bの電話料金の値上げに対しましては、一九四九年度の歳入にも出してある様に、四月から実施致します。Cの甲種勤労所得税の件もすぐ訂正致し度いと思います。
○水産課長 Aの打開策は水産業組合と打合せて善処致します。
 Bの雑収の件は、其後其通りに実施しています。検査申請書の無印は今から指印でも捺印させ度いと思います。
○経理課長 物資集積所の盗難防止に就きましては、今までCPの詰所が柵外にありましたのでこう云ふ事になったと思いますが、今は柵内に移動したので良くなっています。
 「ケロシン」の一昨年来の手持品に就きましては、八重山に消費してよろしいと云ふケロシンの量は限定されているのであり、其れ以上に出す事は許可されないのでありまして当然一部分は残るものであります。
○産業部長 昨年は柑橘類が暴風の為に殆ど未収穫になり三八、〇〇〇円程見積りしてありましたが、其れが入らなかった様な訳であります。今年度は大丈夫ではないかと思います。
○行刑課長 御叱りを受けまして有難うございます。書類は整理し未納金も納付させてあります。係も代えて着々立派に整理させています。
○総務部長 司法課長が居りませんので私から申上げます。司法課に対する参事会の意見をお聴きしましたので、早速出納官吏を通して其納入方手配をしてあります。又一方検事課では其件に就き取り調べ中であります。それでそれにかかわる者に就てどう処分するかは考慮中であります。
◎十七番議員 登録税収入未済になっているのに当局に納入さすべく公文書を出してあられる様でありますが、其儘で通して行く積りでありますかどうか。
◎五番議員 責任の所在をはっきりして欲しい。其責任は誰が負ふべきであるかをはっきりしなければいけないと思ふ。
○議長 いづれはっきりすると思います。
◎五番議員 出納の責任者は誰であるのか。
○議長 昨年五月までは××××氏の名前で納入されており六月以降は××書記の名で納入されています。
◎五番議員 是は一般住民も注意して見ている問題でありますから、責任者の処置に就ては善処あらん事を望む。
○会計課長 要望事項のCの各部の需要費を一纏めにして物品の一括購入に関しての件でありますが、戦前は物資も相当豊富にあったので需要品の購入はたやすい事でありましたが現在は物資が少い上に物価の変動がひどいのであります故、研究を要すると思います。
◎議長 知事に直属せる会計検査官の任命の件に就きましては会計検査官を委嘱し度いと思います。
◎十七番議員 会計検査を制度化する必要はないか。年に何回すると云ふ事を決めた方が良いと思ふ。
○経理課長 CD級の農民に対し作業服類の特配をなせとの事でありますが、卸価格が相当に上っているので、今後の配給の割当は従来通りにするのか、自由販売にせなければいけないのか、軍政府との連絡をとって善処し度い。
○文教部長 学校教育上礼節を尊重する様にしませうと云ふ事に対し、学校生活に於て此の事に就きましては文教部も同感で、先に青少年の訓育問題に就き校長会議を持ちました。尚去る一月の上旬には各学校宛、生徒の礼節に就て公文書を出しました。各学校では職員会議、連絡会議を協議を行った様であります。それは文教部、学校の問題でなく社会でも家庭でも十分気をつけて戴き度いと思います。
○議長 時間も来ていますが電気課の機械破損の原因はどこにあるのか、職員の怠慢であるのかと云われていますが、調査の結果は一部機械の亀裂によるもので其機械の生命がそれだけしかなかったのである。しかし政府としては此の事に就て郡民に対し深くお詫びを申上げる次第であります。
◎十七番議員 一部分罅が入っていたと云ふ事で結局此の機械の寿命がこれだけであったと云ふ事に対し、私は意見を異にします。重要な部分品の代品が得られないで、病根のあるものを其儘使用したために八重山の誇りともすべきあのディーゼルエンジンを爆破したのではないかと思います。其重要な部分に傷があった機械に対して当時者はもう少し注意をして使用を中止すれば、こう云ふ様な立派な機械を破損せずに済んだものと思ふ。それで寿命もそれだけまでのものではなかったと思ふのであります。その部品も再び使用すると云ふは不可能な事でなく、又此の機械は八重山民政府自体のものでなく、所有権は元九州配電のものであります故に、今の様に雨ざらしにされているのを見て遺憾に思ふ。早く片付けて、屋内に入れて欲しいと思ふ者であります。
○議長 お咎めになるのも、ごもっともな事であります。
◎十五番議員 ディーゼルエンジンの破損の責任は誰が持つべきであるかの問題に対し私も多少機械に対する知識がありますから申上げ度いと思います。此の機械は応急的手当をして使用していたとの事でありますが、そう云ふ機械を使用すると云ふ事がだいたい間違いではないかと思ふ。又応急的に停止をしたものなら大破せずに済んだと思ふ。クランクが曲っているものを見ても此の機械は相当無理があった事がわかる。
◎議長 それでは時間も来ている様ですから休会致します。(午後四時三十四分)
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