戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年05月19日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年5月19日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔通貨他〕

  五月十九日(水)午前十時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉局長。
  軍政府 マーテン中佐(martin)。
諮詢事項
 志喜屋知事
  當間重剛様を経済部長に任じたいからよろしく御取計ひを願ひます。
 軍政府
  ワシントンでは大政翼賛会の調査があったが今もあるかどうか分らないが如何なって居るか。軍としては翼賛会及び其個人の両面から見るから文書を以て提出されたい。
 志喜屋知事
  昨年の暴風のため五、六月の食糧が心配したが、天願倉庫を視察して食糧のあるのを見て安心しました。家畜を輸入しつゝあります。
 軍政府
  五五〇頭布哇から豚を贈った。輸送は陸軍省で世話するとのことである。昨十八日入電があった。
 志喜屋知事
  インフレ―防止に通貨切替して貰いたいと努力して居ますが。
 軍政府
  如何なる通貨がよいでせうか。
 志喜屋知事
  日本と異った通貨であればよい。
 軍政府
  現在の統制経済は如何思ふか。
 志喜屋知事
  生活意欲を活発ならしめるため自由経済がよいと思ふ。
 軍政府
  自由販売につき朝鮮の状況を説く。
  統制から自由販売にしたら物価が暴騰して餓死も出た。軍政府が主食を買取って貧困者に配給したが、而し闇値で上り終に没収することにまでなった。困った者は俸給生活者であった。
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