戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年02月18日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年2月18日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔煙草・経済・大東支庁廃止〕

  二月十八日(水)午前十時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉秀課長。
  軍政府 ウイルソン中佐。
諮詢事項
 軍政府
  煙草の値段は専売を通して売られたい。
 軍政府
  之は特別の煙草で褒賞用として居るから専売にすることは出来ない。之から税金を取って収入にする分はいけない。矢張り原価五円(日本十五円)軍の財政部から話があった。
 志喜屋知事
  道路営繕費は軍支出とお願に行ってリース中佐、クレーグ大佐の意向も分ったから、苦しい時は御援助を願ひます。
 ◎琉球銀行員の生活については関係部と相談して待遇することにしました。
 ◎生活安定委員会委員を報告す。
 軍政府
  委員は供出と煙草の配給との関係等の協議をしなければならない。
 志喜屋知事
  海運課の所属は如何なりますか。
 軍政府
  軍でも未決定である。
 志喜屋知事
  補給部は如何なりますか。
 軍政府
  之も未決定である。
 志喜屋知事
  民政府職員の増俸は如何なるか。
 軍政府
  何故物価を上げたかの理由は増産を刺激するためで、然し又増俸すると又物価が上ることになる。
  此の実情が世界に起って居ることで沖縄のみではない。物価が落付いて後でなければならない。
  通貨を抑へて統一を取った後でなければ増俸は出来ない。時日を要することである。
  経済政策については研究中である。
  通貨切替も簡単には行かない。国際貿易の関係もある。
 志喜屋知事
  船大工が賃銀関係から殆んど雇い難いとのことであるが、請負事業でもやらせたら如何なるものでせうか。
 軍政府
  結局は同じことである。請負しても闇値でやるのである。
 又吉部長
  大東の支庁は四月から廃止やらうと思ふ。
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