戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年01月30日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年1月30日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔機構・選挙視察〕

  一月三十日(金)午後二時半
  出 席 志喜屋知事、比嘉秀課長。
  軍政府 ラブリー少佐、東通訳。
諮詢事項
 軍政府
  運動用具移管に関する件(予算支出につき)。
  交通事故の件(一人は無免許、二名は二回の違反要注意)。
  情報課の予算編成替。
 志喜屋知事
  補給部も軍支出とのことで独立しましたからよろしくお願ひします。
 軍政府
  情報課の出発に際し人物を出す様にとのことで履歴書も取ったが、文化部が合併なるとのことで當山氏が課長とならなければ辞めると云って居る。
  外部の声ではあるが、私としては當山氏も富名腰氏も知りはしないが、軍政府としては知事が誰を推さうとも干渉はしませぬが、當山を課長とし、富名腰を主事としてよいではなからうか。知事は誰を押すか。今回答はしなくてもよい。
 志喜屋知事
  当山様は今の所情報課長になりそうな気持は見えない。或は成人教育課長を希むかも知れない。
 ◎勝連港と天願倉庫間の輸送に民政府からも監督を付けたいと思ふが如何なるものでせうか。其両間には責任がない様である。
 軍政府
  其件につき軍政府でも協議中で二、三日中に解決します。
 志喜屋知事
  民政府でも研究中である。
 軍政府
  軍政府に民財産管理課が出来ました。
  金城清松氏の宅を調査して輸送隊長に会ったが禁止区域ではあるが家は壊されて居ない。只軍が使用したベニヤ板を取ったのでせう。又吉氏が監視人を置けば其人を置きたい。給料も支払ふ。金城氏から敷地の坪数と地番を提出し同時に又吉氏を管理人とする委任状を出されたい。財産管理の仕事は主が日本に居たり、日本財産、軍用等の土地から借地料を取立てる。
 ◎布哇更生会から留学生に関する書状。
 志喜屋知事
  労務賃銀値上基礎は労務部から軍労務部に提出しました。
 志喜屋知事
  タチバナ丸から(日本より)来た郵便物が荷揚げする者が居なかった為め其まゝ帰へったとのことでありますが。
  元那覇警察署を警察学校にしたいとのことであるからよろしくお願ひします。
 ◎二月一日の選挙視察の予定表を示す。
 軍政府
  明日軍政府と総務部と打合はす。
 志喜屋知事
  旧正月は臨時休業をさせて貰いたい。
 軍政府
  軍労務は三十一日、一日、二日と三日間休業させると云って居る。
 志喜屋知事
  小禄飛行場に日本航空隊が来て居るとのことで住民は戦争でも起りはすまいかとデマが出て知事は打消して居ますが。
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