戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年01月23日 
(昭和23年)
会議名
部長会議 1948年1月23日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔鉄道敷設陳情回答・選挙・建築木材〕

  一月二十三日(金)午前十時
  出 席 志喜屋知事、島袋官房長、又吉、安谷屋、平田、当銘、糸数(商)、当銘(財)、宮良(工務)、仲原(開拓)、稲嶺(社事)、平良、山城、仲村、当山、宮里(貿)、玉城(司)、大宜見、真栄城(農)各部長及代理。
協議事項
 島袋官房長
  軍連報告。
  増俸の件につき闇値及公値両方の生活費を提出せよと。
  護得久部長は十二日付で退職。
  紙捻を日本から入れるべく請願す。
  純行政費につき質問したら、軍曰く戦災は復興費で余は行政費であると。
  大東視察報告。
  ウイルソン中佐との経済懇談会の報告。
  牛を豪州から二五〇頭入れると。
  馬七五〇頭を交渉中であると。
 志喜屋知事
  鉄道敷設及其他の施設陳情に対する軍政府よりの回答報告。津嘉山秘書課長朗読。
 ◎在日本の津嘉山珍厚氏より、在日沖縄人連盟本部に一千万円を繞ぐる件につき津嘉山秘書課長朗読報告す。
 安谷屋部長
  此一千万円を沖縄産業復興に充当したら如何と。
  西田氏より聞かされた(同氏は伊平屋出身で八重山に行くとのこと)。
 宮里貿易委員長
  水産用デーゼルエンヂン九〇個。
  種子もの、製糸、肥料(一〇〇〇トン)、トラック部分品、印刷機(うるま新聞)、養殖かき(種子用)。
  全琉球貿易会報告。
  肥料の配分について、沖縄67%、大島17%、宮古10%、八重山6%になって居る。
 当山部長
  布哇ラプタ会からの救済品割当の報告。
 大宜見部長
  軍命で衛生部は四〇〇万円を捻出せよと。因って初診三円、二回目より一円、入院料五円、手術料二〇円より三〇〇円、往診二〇円より一〇〇円、処置一円、歯治療一回一円、義歯一本五円、約三七〇万円の収入見込。衛生部の今年の目標は、マラリヤ、花柳病の撲滅である。
 宮良課長(工務)
  真玉橋が開通しました。
  日本材九七〇万ボールド呎、規格家一〇〇〇個分入荷す。
  奥武橋は来月から着手します。
 志喜屋知事
  軍連の時各部から問題を提出されたい。
  選挙に対し民政府職員は細心の注意を払はれたい。
  増俸及退職金については軍より何の回答もありませぬ。
  職員の転職につき各部長も御配慮を願ひたい。
 又吉部長
  那覇松山に金城清松氏の住宅があるが、住民が破壊しつゝあるから然うさせない様に御助力を願ひたい。
 軍政府
  見取図を提出されたい。
 志喜屋知事
  民政府でも知らしたい情報がある時は知らしてよいでせうか。
 軍政府
  知らしてよろしい。
 志喜屋知事
  ガソリン増配の見透しはありませぬか。
 軍政府
  二月も一月同様である。
  増配になる時は米国から大船が入港する時でせう。
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