戦後初期会議録

組織名
沖縄諮詢会
開催日
1945年09月29日 
(昭和20年)
会議名
諮詢会協議会 1945年9月29日 目録詳細 画像を見る
議事録
諮詢会協議会 〔警察問題・教育問題・知事制度〕

 九月二十九日(土)午前八時開会。
   出席  志喜屋、平田、山城、知花、糸数、仲村、比嘉、安谷屋、又吉、前門、當山、大宜見、仲宗根の諸委員。
   公用他出(軍本部へ)護得久、松岡両委員。

 協議事項
  一、警察問題につき
   主として風紀問題につき。
  一、教育問題につき
   主として語学問題につき。
  一、幼稚園問題につき
   護得久、松岡両委員帰へる。
  志喜屋委員長
   一、代議員選挙につき。
   二、知事制度につき。
  大宜見委員
   知事一人を置き軍政府の任命によりたい。諮詢会に於て二、三の候補者を推薦す。
  護得久委員
   一、庁内に十一、二の部が居るから知事一人で各部員と相談すれば委員制にしなくてもよいと思ふ。
   二、病気等で知事が休む時は部長が知事代理をすると。
   三、国家に例へば各部長は各大臣として事務的のみならず政策方面にもやって行く。以上の理由で単独知事にしたい。
  前門委員
   現諮詢委員が其のまゝ昇格すればよいか。而し此の委員の外から部長が来ると格が落ちると思ふと委員制がよいと思ふ。
  安谷屋委員
   護得久委員の説に賛成。
  知花委員
   護得久委員の意見は政策的か事務的の部長にするかが問題である。
  仲宗根委員
   第三説として知事、副知事、幹事を人選して人物を置き知事が一切責任を以てし副知事は相談役にす。
  護得久委員
   副知事を置くことは賛成で幹事は副知事に同格にせず各部長との連絡は幹事がする。
  松岡委員
   米国の例を説く。
    知事、副知事、幹事を置く。幹事は日本の幹事とは性質を異にす。
    事務上は総て米国では幹事でやってゐる。
  仲宗根委員
   知事、副知事、幹事三人相談することになる。
  護得久委員
   知事、副知事は置くがよい。
  又吉委員
   委員制にした理由は世の転変をキャッチして行くことで故に一人の知恵よりも五人の委員制がよい。
   要は政策をキャッチする事。
   如何に統御するかである。
  護得久委員
   十数人の部長が委員よりも早く政策をキャッチすると思ふ。
  糸数委員
   例として戦前の予算問題は部長と部長との真剣な争であった。
  又吉委員
   護得久氏の説は理想論と思ふ。
   選挙ブローカー等が現はれて来たら如何にするかグループ等を作るとか委員制にして内規を作ったら統制がとれると思ふ。
  大宜見委員
   知事、副知事、幹事三人程を置いたらよいと思ふ。
  護得久委員
   糸数、又吉、両委員の心配があったが各専門の部長が居ると然る心配はないと思ふ。
   各部長の意見を充分聞きたい。
  又吉委員
   大宜見、仲宗根両委員の説として知事、副知事、幹事、三人を置くことに如何ですか。
  大宜見委員
   参事と部長とは別にして参事を傍系にする。

   知事_副知事
         _参事
         _各部長

  護得久委員
   部長参事は関係なしや。
  又吉委員
   委員制を名称を変へたゞけで関係あり。

  中途軍政府のハーゼー中尉来る。
   (沖縄出身の屋嘉に居る兵及捕虜に非公式に手紙を持って行って上げる事が出来る)
   (元の住所、年齢)
   (捕虜への手紙は本部に行って本人に渡す)
  大宜見委員
   知事___副知事
       _参事
           _各部長

  護得久委員
   顧問格ならよい。
   第一案は委員説。
   第二案は知事一人説。
   第三案は、
   知事___副知事
       _参事
           _各部長

   之をモードック中佐に提示す。

   (午後一時より)
  委員長
   午前の三案を説明し外に説ありや否や。
  前門委員
   知事―参与(三人)部長を広く与へる。
   重大な件は部長も知事、参与に参加して協議す。
 知事選挙について。
  又吉委員
   委員制の時、
    一、先ず代議員の選挙として、五〇〇〇人に一人にして五〇〇〇人未満の地区は一人を出す。
    二、委員は正副市議長、代議員の正副議長と其れと同数の推薦者を以て十五人の候補を選び五人の委員を一般投票にす。
  護得久委員
   各地区から決めた人々と市長、市会正副議長、代議員正副議長で選挙したら如何。
  委員長
   選挙は知事一人のみかと。
  委員
   然り。
  大宜見委員
   連記投票にしたい。
  仲宗根委員
   第二案、代議員全部、市長、市議正副議長で選んだら如何。
  大宜見委員
   一直線に一回で五人の委員を選んだ方がよいと思ふ。
  委員、賛成。
  又吉委員
   代議員、市長、市会正副議長のみにて選挙したら其の中からのみ選出する恐はないか。
  當山委員
   候補を推薦して一般投票にしたら如何。
  委員長
   市長、市会正副議長、代議員で委員を推薦し一般投票にするか。
  當山委員
   代議員のみで推薦したら如何。
  又吉委員
   推薦者は代議員のみにするか若し代議員のみにすると知事の被選挙権なきようにしたら如何。
  大宜見委員
   知事詮衡委員を別につくったら如何。
  前門委員
   各市から知事詮衡委員を出したら如何。
  委員、賛成。各地区同数の詮衡委員を出す。
 軍政府、来会。

  軍政府
   軍と共に廻る方がよい。地方に行って人々を集めて意見を聞いた方がよい。
   此の会議が必要であるか必要でないか。
   各部の会合の時責任は誰が取るか。
  志喜屋委員長
   委員長が責任を取り委員長不在の時は又吉委員が取ることにす。
  軍政府
   会合のため貨車を二台月水金に廻す。
   何処に行くかと三日前に予定通知して欲しい。
   各火木土の晩に行先氏名を知らして貰いたい。
   便乗者も知らして欲しい。
  松岡委員
   知事案第三説を提示す。図説による。
  軍政府
   五人委員の賛成者は何人か。
  委員長
   十二名。
  軍政府
   知事一人説は。
  委員長
   護得久、大宜見の両委員。
  軍政府
   第一の委員制に賛成す。
   五人の委員を如何に選挙するか。
  又吉委員
   各市から適当な詮衡者を三人乃至五人を出し候補者を十五人挙げ一般投票にする。詮衡委員は知事候補者にならない。
  軍政府
   代議員の人が選んでは如何。
   此制度を説明するには二つの理由がある。
    一、戦前は司法・通信。
    二、戦前の参事会の様に、
     1、参事会の様に五人の委員を作ると以前の参事会の様に選挙した方がよい。県議の中から選ぶ。
     2、知事の代りであると理由を述べる。
     3、軍政府から任命した方がよい。
     4、県議が推薦す。
  又吉委員
   軍政府任命なら第二案の一人説がよい。
  軍政府
   英国では最高の行政者を選ぶ。
   県議が推薦者を選ぶのを心配する理由は如何。
  又吉委員
   県議のみの中から推薦する恐れがある。
  當山委員
   今日までの選挙の結果人物も居るが而し中には選挙上手の結果人物でもない者が出て来る場合がある。其県議自身から結束して知事になりたがる恐れがある。
  軍政府
   市長が選ぶ時トリックがある。
   十五人の中五人を選ぶ時も選挙上弊害がある。
  大宜見委員
   軍政府任命がよろしい。三人の候補を挙げて。
  又吉委員
   直ちに軍政府任命がよい。
  軍政府
   安全のことなれば会議員のことが安全である。
  當山委員
   任命よりも選挙により県民に自覚を与へた方がよい。
  軍政府
   任命と民選があるが孰れにするか大佐に話す。
  仲宗根委員
   任命の時は五人の委員を任命するようにと。若し第一案に大佐が不承諾の時は第三案を提示してくれ。
  軍政府
   政治上のトリックを恐れてゐるが全島の候補を出し、一は県議、二は五人の委員、最高の十人から五人を選ぶことが出来、県議の選挙の時に知事の選挙をやる方がよい。
  護得久委員
   選挙方法は時間を与へて貰いたい。
  軍政府
   任命する時如何にするか。
  仲宗根委員
   委員制の時は代議員二十五名推薦させる。
  軍政府
   五人を任命すると諮詢会員から任命するだらう。
   而し民衆は如何に思ふか。
  仲宗根委員
   代議員に推薦させると諮詢会からも民間からも出ると思ふ。
  軍政府
   1、委員選挙による。
   2、五人の委員任命。
   3、第三説。
   五人の委員選挙のこと。
   理由が立たない。
   出来得れば代議員と一緒に選挙すること。
   以前の制度に如何にすれば近くなるか。
  仲宗根委員
   市長、市会正副議長、諮詢会の推薦にす。代議員と共にす。
  軍政府
   市長、市会議長、諮詢会の人々が十五人を推薦して一般投票に附す。
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