戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年01月02日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年1月2日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔被服配給・情報〕
  一九四八年一月二日(金)午後一時半

  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉秀課長。
  軍政府 ラブリー少佐。東通訳。
諮詢事項
 軍政府
  ガソリン統制の件。
  バス追加予算の件。
 ◎職員の被服配給につき已配給は何々、未配給は何品と補給部のマクラカム氏から提出せよとのことである。
 ◎向井氏の美術品を沖縄にやって欲しいとの回答に、大島の博物館に該美術品を置きたいとのことである。大島にある美術品を四ヶ月借りると云ふことよりは交渉の済む迄で大島に置いた方がよいと思ふが。
 志喜屋知事
  已に貰いたいものは持って来て居るが、沖縄人の作品が欲しい。
 軍政府
  一週間内に大島の隊長が来るから個人的に相談して見ます。
 ◎情報部の材料は蒐集出来ましたか。
 志喜屋知事
  集って居ます。
 軍政府
  船体資材は二〇〇〇ボルト呎樫材が来て居る。幅一二インチ、厚二インチ、長一二呎。
  大事な部分に使って其余は本島材を使用する。
 ◎民政府入口の立札を早く整理されたい(建てる)。
 ◎通信隊長から受信機の数を調査されたいと。
 ◎十日程して情報を開始したいから材料を急がれたい。
  早く開始したいから予算を作ったり機構を作ってからは遅いから官房でやって置かれたい。
  視察員が来る時は訊かれる時がある(情報について)。
  一週間に少くとも一題は伝へたい。
  課員は現職員から採用するか又は他から新に採用するか。
 志喜屋知事
  新機構と共に減員になるから職員から採用したい。
 軍政府
  情報は題目のみでよい。
  例 全琉球が日本から離れたか、徴税の必要とする理由の如く。
 志喜屋知事
  うるま新報の活字が磨滅状態だから御願ひします。
 軍政府
  尋ねて見ます。
 志喜屋知事
  日本への留学生の件につき覚書を戴きたい。
 軍政府
  二、三日中に其件に関し指令が出るでせう。
 志喜屋知事
  金武の実業学校が療養所になるとのことだが斯る時は前以て知事迄で連絡を取れたい。
 軍政府
  各部長は知事に連絡すべきである。
 志喜屋知事
  西原の油タンクを移動させる為め、壊して中の油を捨てゝ居る様だが、其油を民に払下げて貰いたい。
 軍政府
  水が混じって居るから捨てゝ居ます。
 志喜屋知事
  軍のモータープールで機械を洗った油を民に払下げられたい。
 ◎山田真山氏がつい金〔堆錦〕の工場を設置したいと。
 ◎鉄道、セメント等の陳情に対する覚書を戴きたい。
上へ戻る