戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年12月10日 
(昭和22年)
会議名
軍民連絡会議 1947年12月10日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔荒廃地開拓他〕

  十二月十日(水)午前十時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、比嘉秀課長。
  軍政府 ジョルダン少佐、名城通訳。
  欠 席 島袋官房長。
諮詢事項
 志喜屋知事
  荒廃地を開拓庁にも開拓させて貰いたい。
 軍政府
  之に対しては案をだして貰いたい。ラブリー少佐とも話しました。知事は比嘉農務部長とも相談されたい。
  農務の方から月報を提出されたい。解禁地区が何程、開拓面積が幾何あるかを毎月提出されたい。
 志喜屋知事
  今の復興予算外に計画して提案したいと思ひますが。
 軍政府
  特別の予算を作ることは話さなかったが、戦潰によるものは復興予算から出して仕事は開拓庁にさせる。
 志喜屋知事
  開拓・農務・工務三部協議しますからよろしく願ひます。
 軍政府
  開拓庁から護岸工事を願ひ出て居ますが。
 志喜屋知事
  荒廃地に機械化の出来ない所は簡単な方法はないでせうか。
  東京から来たレグホーン種の配給を受けたが試験場のものは産卵して居るが民間のとは未産である。
  民間に適応する種類はないでせうか。
 軍政府
  餌がないため未産でせう。
 志喜屋知事
  比島は米国の占領地になって居るが以前の漁業者を送って働かすことは出来ないでせうか。
 軍政府
  私には今頃斯る問題は考も及びませぬが平和会議後でなければ判らないだらう。
 又吉部長
  大東島と民政府間の無電架設の御礼を述べらる。
 志喜屋知事
  大東の燐鉱は日本へ行きますか。
 軍政府
  はっきり判りませぬが。
 軍政府
  蘇鉄葉を装飾に使ふが米国からもマック司令部からも要求がある。試験場の森根氏が試験場用のブルトーゼーを他に貸して悪用して居る様である。
  花作りの新里には貸さないで他に貸して居る。
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