戦後初期会議録

組織名
沖縄諮詢会
開催日
1945年09月22日 
(昭和20年)
会議名
軍民協議会 1945年9月22日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民協議会 〔選挙結果・県政機構〕

 九月二十二日(土)午前八時半。
 出席 又吉、志喜屋、松岡、山城、當山、平田、仲村、仲宗根、比嘉、知花の諸委員。
 公用他出(投票用紙配布)護得久、大宜見、糸数、前門、安谷屋諸委員。
 軍政府 モードック中佐、丸本中尉。
 軍政府
  田井等は上成績であった。棄権者少く候補者も二倍でよかった。辺土名は機械的であった。一言で言へば選挙の成績は好評である。
 大宜見委員
  田井等、辺土名の選挙報告。
 軍政府
  他人の立候補を押へる場合は厳然として再選挙に付す。
 當山委員
  石川選挙報告。
 軍政府
  県政につき腹案があれば聞きたい。
 又吉委員
  沖縄の歴史について話す。
   六度の革命があって察度が七〇〇年前沖縄の基礎を築いた。之が沖縄の支那との交通が始まった。沖縄は民主主義であった。中心の最高が王で其の下に摂政参司官が居て中心をなした。
   沖縄は治者の歴史であった。
  其に則って知事制度を五人の委員制度にして代議員を地区より出し代議員の上に議政員を置きたいことに委員の意見が傾いてゐる。
 軍政府
  五人の委員を代議員より出すや否や。
 仲宗根委員
  知事一人よりも五人の委員がよいと思ひ選挙方法は百人の人が選び市長、市正副議長、代議員、正副議長と一般より其れと同数の人で一五人を推薦し一般投票にす。
 軍政府
  皆様の今後の協議について参考までに。
  上下院の両院は英国でも歴史的に出来たが米国としても歴史によってなっているが而し米国の州では一院制を望んでいる。委員制になると却而二院制は重はしくない。却而邪魔になる場合がある。
 仲宗根委員
  一院制の意見もあるからゆっくり研究させて貰いたい。
 軍政府
  五人の委員を選ぶに詮衡する機関を考へて居るやうだが米大統領も然して居るが之も現在重はしくない不必要団体を通してやっているが可成的に一直線に簡単にやる方法がある。
 當山委員
  決定している事項でないから考へて見る。
 軍政府
  委員制にすれば五人の委員の外に部長があるが其部長は委員と如何なる関係を持つか。
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