戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年07月04日 
(昭和22年)
会議名
部長会議 1947年7月4日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔通信・生活安定実施要項・暴風対策〕

  七月四日(金)午前九時
  出 席 志喜屋知事、島袋官房長、比嘉秀課長、又吉、安谷屋、山城、平田、仲村、玉城、開拓(代)、川平(文化)、大宜見、比嘉永、當銘(財政)、當銘、平良、糸数、前門、山田、宮良(工務)。
協議事項
 島袋官房長
  軍政府よりの暴風警報受信の件。
 ◎通信網管轄を握って居る通信部で受信されたい。
 平田部長
  軍政府からの受信は通信部で引受けます。
  電話の無い所は如何するか(十六ケ所しかない)。
  総務・警察・通信部で事務打合せをされたい。
  赤旗を役場・警察等に立てたら如何。又はサイレンを鳴らすのも如何。
 ◎戦前の土地時価調査せよと来て居ますが。
 糸数部長
  元税務所関係及県庁庶務課の方々を集って協議されたら如何なるものでせうか。
 又吉部長
  名案だから然うします。
 島袋官房長
  鉄屑の支那に売られたものは或特定の部分しか売られて居ないとのことである。
  豪州から牛が五〇〇頭来るが其半数は沖縄へ残り半数は朝鮮に行くとのことである。
 糸数部長
  食糧の適正利用に関する件。
  曩に組織した経済生活安定委員会規程を其儘適用して軍政府に願ひたいが如何。
 前門部長
  生活安定実施要項は軍の了解を得たか。
 糸数部長
  了解を得た(指令を読上ぐ)。
 大宜見部長
 ◎委員に公衆衛生・警察両部長を加入させられたい。
 ◎食糧の選択し易い中央倉庫から病院の食糧は願ひたい。
 糸数部長
  大宜見部長の二つの点につき軍政府に御願ひして見ます。
 山田部長
  米国物資の配給料を確定されたい。
 糸数部長
  月々によって本島生産物の増減により米国物資の配給は異なる時がある。之は補給部長の関係になる。
 平良部長
  判然とした回答はされて居ない(平良部長から最と数字的に判然とした回答が欲しい。津嘉山の傍観の所感)。
 比嘉部長
  出来得れば自由販売にやりたい。故に物価を設定する時は闇値も考慮に入れられたい。
 糸数部長
  生活安定実施要項を英訳して予めウイルソン中佐(経済隊長)に了解を得たい。
 ◎答申としては生活安定規程を提出したい。
 大宜見部長
  煙草の利益が余りに大きいと思ふが如何。

  七月四日(金)午後一時
  出 席 幸地課長(警察)、安里課長(総務)、通信部。
 協議事項
  暴風対策につき。
  協議結果
  軍政府から警戒警報発せられた時は、通信部で受付く。
  各村役場から警防団員及青年団と協力して伝送す(不拘昼夜)。執務中の時は郵便局員が役場に通達す。
  逓伝は総務と警察が協力す。通信部から各部に通達す。
  警報信号につき警察・総務・水産部が協力す。
  軍政府より受信する電話番号は民政府三十二番。
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