戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年07月02日 
(昭和22年)
会議名
軍民連絡会議 1947年7月2日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔大東庁・食糧・貿易庁〕

  七月二日(水)午前十時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長。
  軍政府 ウイルソン中佐。
   七月一日は陸海軍政府交替記念日につき、レートン中佐との連絡会議なし。
諮詢事項
 志喜屋知事
  絵具の値段が高いので絵師は苦痛を感じて居ますが。
 軍政府
  日本からの絵具(二〇〇〇円)で描いては引合はないだらう。
  東京から材料を取寄せて調合させ貿易庁を通して沖縄の値段で売る方法を取りませう。
 志喜屋知事
 ◎大東島につきガーン氏は大東庁は不必要とのことでありますが。
 軍政府
  ガーン氏の話によると学校は必要であると。
  南北両村があるから其上に役所は必要はないと思ふと。
 又吉部長
  軍政府の命により大東庁を置いたので急に人事につき変動すると人心が動揺する恐がありますが。
  石橋支庁長が来て居ますから事情を訊くことにします。
 軍政府
  石橋氏に事業の計画につきて考へられたい。
  此件は軍政府として公に取上げたのではない。
 志喜屋知事
  石橋氏に注意してよく経営する様にします。
 ◎水産組合長の山城氏が辞めて呉我春信氏が組合長に推薦されましたが。
 軍政府
  軍政府の許可を得なければならないが。
 志喜屋知事
  水産部長と相談します。
 志喜屋知事
  食糧適正利用に関する件。
 軍政府
  民政府からの生活安定も織込んで作った。興味ある問題である。
 志喜屋知事
  貿易庁の委員長及沖縄代表の件。
 軍政府
  私の案である。目下研究中である。追て指令を出します。
 ◎大島の救済部から貿易庁を通して沖縄に品物を送ることになって居る。茶、醤油等。
 ◎豪州から牛が五〇〇頭来ることになって居るが半分は沖縄、半分は朝鮮に行くだらう。牡牛が来る。
 ◎貿易庁の資金及来年度の食糧の要求を話合って来た。
 志喜屋知事
 ◎沖縄にある鉄屑を支那に売らると困りますが(農器具作製に必要である)。
 軍政府
  支那に売った物は限られたもの許りである(トラック、ヂープ等)
 ◎安谷屋工業部長は早く鉄屑を蒐集する様にされたい。
  軍の管理下の軍の必要外のものは沖縄が取ってよい。
 ◎国務省に移管になったものは外国に売らる。
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