戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年05月14日 
(昭和22年)
会議名
軍民連絡会議 1947年5月14日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔会計検査・スポイル〕

  五月十四日(水)午前十時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長。
  軍政府 スカット氏(ウイルソン中佐代)、中途よりリカット氏。
諮詢事項
 軍政府
  沖縄は何時迄でも米国輸入品に頼らない為めに開拓庁を設置したのである。
 ◎各地区、各村に会計検査に行くが村に入れてくれないし、又見せて貰はない所があるから知事から同村に財政部から調査に行く時は調査せしむべく通知を発して貰いたい。調査の目的が判然とすれば拒まないだらう。
  スポイルの件で軍政府でも悩されて居る。
 ◎スポイルは第一食糧、第二家畜の飼料、第三酒造である。
  之を処理するにも部長が奪ひ合ひしてトラブルを起して居る。之は知事の所で処理して貰いたい。
  斯る件は軍政府に出されない様にされたい。
 志喜屋知事
  q・mのスポイルを知事に払下げて貰いたい。
 軍政府
  部長名で出すと部で処理するから知事の名義でやることはよい方法である。私が行って交渉します。
 志喜屋知事
  各部方面に於て紙類が不足であるからよろしくお願ひします。
 軍政府
  民の補給部から係将校に願ひ出られたい。補給部になければ軍の補給部隊長に願ひ出られたい。
 志喜屋知事
  ヘードン准将、クレーグ大佐からの注文の博物館の件につき工業部から代価の請求があった様だが済みませぬでした。
 軍政府
  ヘードン准将は二〇弗と云はれたから博物館は要らないと。沖縄文化のためであるから値段が必要なら知事から出す様にせよ。
 志喜屋知事
  西表の石炭調査に山城氏が行きたいと云って居るから旅費等を詳細提出しましたらよろしくお願ひします。
 軍政府
  軍政府でも派遣しようと思って居る。
  石炭は何に使用しますか。
 志喜屋知事
  工業部で使用します。
 軍政府
  商務部と交渉して優先的に工業部に渡す様にされたい。
  博物館に漆器は一個宛でよい。
 ◎カンパン内の住居には税金は取れない。
 ◎財政隊長の話であるが八〇〇万円の中に復興費も含まれて居ると。
 ◎住宅材料付与の件は未定である。
 ◎開拓庁は知事の管轄である。
 ◎宮古・八重山・大島の知事は仕事上の責任を負ふのである。
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