戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年06月10日 
(昭和21年)
会議名
軍民連絡会議 1946年6月10日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔闇・日本人出域・建物・郵便法〕

  六月十日(月)午後二時
  出 席 知事、又吉・松岡両部長。
  軍政府 ワトキンス少佐。
諮詢事項
 軍政府
  チム湾の倉庫は木曜日まで調査のため棚卸をするから閉鎖す。
  日本兵が沖縄に居りたいと申出た者が居る。山瀬氏である。
  新垣テイシン氏(大工)を知るや否や。
  知事は以上の人々を調査し帰へすか否かを決める。
  軍政府としては日本の捕虜を沖縄に留め置くことは好まない。
  L・C・Mの漁船を粟国にやったら如何。粟国の治安の件を調査すること。
 ◎仲宗根○○氏の馬(M・Pから貰ひ受けたものと云って居る)を平良○○氏、石川○○氏、石川○○氏三名で取上げたと。
 ◎取上げた理由を調査すること。
  石川市の消毒油につきて調査せしや否や。
  糸満の薬品につきて如何なったか。
 ◎糸満で魚の闇が横行して居るから注意を要す。
  警察も一緒になってやって居るとのことである。
  日本人の帰へりたい者を登録しておく。何時出船するや否や分らないから。
 志喜屋知事
  沖縄人でも日本に帰へりたい者が居たら帰へしますか。
 軍政府
  日本に居る全沖縄人を帰へす計画であるから日本へ沖縄人が行くことは困難だらう。
  日本から帰へるべき沖縄人の家屋・食糧につきては陸軍が考究中である。
  陸軍では永久性のある家の調査を巡査に命じたら出来るや否や。
  永久的、テントの規格家、一時的の三つに分けて調査する。
 志喜屋知事
  町村に調査させた方がよい。二週間程で出来る。
 軍政府
  永久的、テント規格家、一時的の建物に住んで居る人員を調査す。
  各部に通訳が欲しいが人が居るや否や(ローレンス少佐の話)。
  何故救済部の予算を総務部の予算に一括しなかったか。
  海陸と引継の場合一括してやりたい。
  護得久部長からローレンス少佐に提出した予算の中に救済予算はなかった。
  指令には救済には後から貰ふことになったが今度は始めにやって精算するが如何するか。
 志喜屋知事
  現金の前払ひがよい。
 軍政府
  沖縄の運転手に違反者が多い。
 志喜屋知事
  呼出して訓戒した方がよい。
  大東行は昨日、先島行は本日出帆した。
  郵便法につき料金制を施行したい。
 軍政府
  沖縄内なら指令を要せず早く施行してよい。
  外国郵便につきては日本の切手を使用し否やにつきては上層部に問合せ中だが未回答である。
 松岡部長
  喜舎場のコンセットを貰ひ受けて中央局及総務部を作りたい。
 志喜屋知事
  電話の架設はコンセットが出来次第開通の準備は出来て居る。
 又吉部長
  越来村の耕作地拡張申請をなす。
上へ戻る