戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年05月31日 
(昭和21年)
会議名
定例部長会議 1946年5月31日 目録詳細 画像を見る
議事録
定例部長会議〔食糧・燃料・俸給〕

  五月三十一日(金)午前九時
協議事項
 志喜屋知事
  教会を建てゝ貰ふこと。
  牛・馬の値段を決めて出すことは誰に提出するや。
  一週間以内に値段を決めて提出して下さい。
  久米島からの要求。
  一、衣料品の配給を六月一日前に配給する様に。
  二、闇取引の対策を講ずること。
  三、船の配給。
    沈没船の引揚作業の援助如何。
    二世の中村氏が久米島で作業中。
  四、先島方面から自由入港の船があるが闇取引の媒介をなすから取締をして貰いたい。
  五、簡易裁判所及銀行を設置して貰いたい。
  以上の件を各関係部に於て計画を立てゝ官房に六月五日迄でに提出すること。
 志喜屋知事
  軍政府よりの指令、通行に関する件は文教、警察、総務各部へ関係す。
 仲村部長
  集合は元の法律に還元す。
 志喜屋知事
  俸給は兼務して居る者を調査すること。俸給額の多いのを支給する。
  議員は費用弁償を与ふること。
  各部収入の道を考ふること。
  警察は罰金制。
 ◎祝賀会の名義で地方から酒を要求して居るとのことであるが之は止めること。
 護得久部長
  農業会の名義等で味噌・醤油等を作ると云って地方から取って来る者ありと。
 志喜屋知事
  民政府の職員が地方に出張して官僚を発揮すると、よく注意をして貰いたい。
  之に対しては主務部長へ通知を発すること。
 護得久部長
  銀行の披露会は明日にしてくれとの依頼があるから、明日するから皆様御了承を乞ふ。
 志喜屋知事
  八重山開発を移住と結びつけて考慮して貰いたい。
  八重山から移入する品は何々であるか関係各部で考へて下さい。八重山より移出するとのこと。
  それから小さい事は軍政府指令一五六号に示す通り知事権限に委任してあるから軍政府に申請をなさゞること。
  今回日本から一四万人帰へる様になるが此の対策を講ずる必要がある。
 糸数部長
  住民の食糧は八月迄での分倉庫にある。
  現在一般が受けて居るカロリーは一、四八一カロリーである。
  今希望として一般一、五〇〇カロリー、労務者二、四〇〇カロリー、仲仕三、〇〇〇カロリー提出してある。
  ローレンス少佐が二、三日中に此の件に関し来る筈ですから左様御了承を乞ふ。
 ◎昼食の件は商務と官房で決めること。
 松岡部長
  バスは午前・午後一回宛運営して見たい。
  二十名申請中なるもワトキンス少佐の意見を伺って下さい。
  瀬嵩二名、屋嘉一名、学校用に七名使用して居るが費用の出途がない。之を如何にするか。
  ガソリンは六月一日以降沖縄民政府負担で農業会で売る。
   ジープ一日分のガソリン割当量   四ガロン
   四分の三トラック   同 上   六ガロン
   一トン半トラック   同 上   七ガロン
   二トン半トラック   同 上  一〇ガロン
  大東島への船は多分、月・火曜日頃でせう。船は三〇〇〇噸級ならん。
  大東島行は知事からワトキンス少佐を通じて係将校に出す様に。
 島袋官房長
  俸給の件。
  現在の俸給等級は十級迄ではその儘にして其以上は左の通り改正したい。
  三四〇円、三七〇円、四〇〇円、四五〇円、五〇〇円、五五〇円、六〇〇円、六五〇円、七〇〇円。
 全部長
  異議なし。
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