戦後初期会議録

組織名
琉球臨時中央政府立法院
開催日
1951年06月18日 
(昭和26年)
会議名
立法院本会議 1951年6月18日
議事録
立法院本会議会議録

 一九五一年六月十八日(月曜日)
 午後三時三分開議

議事日程
 一、中央政府設立手続の計画
   (主席メッセージ第三号)

○議長(泉 有平君) これから会議を開きます。
 議題は「中央政府設立手続の計画」でありますが、前二回に亘り討議、研究の結果、結論としてこの計画を樹立するのは時期尚早であり、その理由は琉球の国際的地位が決定しない、而も対日講和条約も目前に迫っているという事情と、更にその国際的地位の決定に関しては署名その他の運動が進行中である。こういった事情を勘案した場合に立法院が自ら進んで態度を決定するということは政治的にも反響が相当ありはしないかという話合になりまして、こういう形のものを意見として取纏めて進言したらというようなお話であったと思います。そして今朝主席にこの旨話しましたところ、立法院の態度がそうであれば、そうだということを自分の方へ報告して貰いたい。自分としては、自分個人の考を述べる外、立法院としてはこういう態度だということを明日軍に言いに行くという話でありました。
 それで次の様に一応案を作りましたので、これについて御検討をお願いしたいと思います。
  (議長(泉 有平君)主席メッセージ第三号回答案朗読)

宛 琉球臨時中央政府行政主席
発 立法院議長
首題 メッセージ第三号中央政府設立手続の計画に関する件
 首題メッセージ第三号「中央政府設立手続の計画」に対して立法院は慎重審議の結果次の通り回答します。

   記

 本文省略

○議長(泉 有平君) 文書が洗練されていないところもあるようですから一句一句検討して見たいと思います。
  (暫時休会その間議案につき協議)
  (午後四時二十分再開)

宛 琉球臨時中央政府行政主席
発 立法院議長
首題 メッセージ第三号中央政府設立手続の計画に関する件
 首題メッセージ第三号「中央政府設立手続の計画」に対して立法院は慎重審議の結果、次の通り回答します。
   記

 現在琉球の国際的地位が決定される段階に近づきつつあると思われるので恒久的中央政府設立に関する必要なる計画の樹立については当分の間保留して戴きたい。

○議長(泉 有平君) これについて別に御異議はありませんか。
 それではこれで回答致すことに致します。本日の本会議はこれで終ります。
  (午後四時二十四分閉議)

   本日の出席者
    議 長 泉  有平君
    参 議 松田 賀哲君
     〃  與儀 達敏君
     〃  大濱 國浩君
     〃  吉元 榮光君
     〃  嘉陽 安春君
     〃  田畑 守雄君
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