戦後初期会議録

組織名
沖縄群島議会
開催日
1951年03月24日 
(昭和26年)
会議名
第6回沖縄群島議会(定例会)総務財政委員会 1951年3月24日
議事録
 第六回沖縄群島議会、総務財政委員会議事録
  一九五一年三月二十四日
  於 政府会議室
  午前十時十六分開会
○委員長(具志頭得助君) 只今から総務財政委員会を開会致します。出席六人、欠席二人であります。
 本会議において当委員会に、その審査を付託されました議案第二十四号、沖縄群島企業免許手数料徴収条例案について御審議を願いますが議事の進め方について皆様にお諮り致します。本案は議会本会議で提案理由の説明がありましたので休会の上質疑を致しましてから本会議(ママ)に入りたいと思いますが御異議ありませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(具志頭得助君) 御異議ないと認めます。依って左様に決しました。
 休会致します。
  (午前十時十八分休会)

 (午前十時三十四分普天間俊夫君出席)
 (午前十一時祖根宗春君出席)

  (十二時三十六分開会)
○委員長(具志頭得助君) 開会致します。議案第二十四号沖縄群島企業免許手数料徴収条例についてを議題と致します。質疑を省略致しまして討論に移りたいですが御異議ありませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(具志頭得助君) 御異議ないと認めます。依って左様に決しました。
○稲嶺盛昌君 本案第二条左記の段階の刻みを十一段階に刻みまして手数料額をそれぞれ次の通りと致し、即ち二千円以下を三十円、二千円以上五千円未満を五十円、五千円以上一万円未満が百円、一万円以上三万円未満を二百円、三万円以上五万円未満を三百円、五万円以上十万円未満を四百円、十万円以上五十万円未満を六百円、五十万円以上百万円未満を八百円、百万円以上五百万円未満を一千円、五百万円以上千万円未満を二千円、千万円以上は三千円に修正し、その他は原案通りに致したいと思います。
○委員長(具志頭得助君) 只今稲嶺委員から一部修正意見でありますが御異議ありませんか。
○仲里誠吉君 四段階のところの手数料を百五十円に、次ぎを二百五十円、その次ぎを三百五十円という風に致したいと思いますが、歳入面からどうなるのですか。
○稲嶺盛昌君 第二段階では原案が八十円であったものが五十円になった。この段階は三千七百件もありまして、三十円減のだめに十一万一千円の収入減になります。従ってこれを補うには、この四段階五段階の件数の多いところをこの位になさんとつり合がとれない、こういう風な考え方をして意見を述べたのであります。
○委員長(具志頭得助君) ただ今の稲嶺委員の一部修正意見通り可決することに御異議ありませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(具志頭得助君) 御異議ないと認めます。依って稲嶺委員の一部修正意見の通り可決致します。これで閉会致します。
  (午後一時五分閉会)

 一九五一年三月二十七日
  沖縄群島議会
   工務委員長 石原昌淳 印
沖縄群島議会議長 知花高直殿
  委員会付託事件審査結果報告について
第六回沖縄群島議会(定例会)初日の本会議において付託されました沖縄群島陸運条例について工務委員会における審査の結果を左記の通り報告致します。
      記
  工務委員会付託事件審査結果報告書
一、開会、休憩及び散会の年月日時刻
 一九五一年三月二十一日
 於 工務部
 開会 午前十時二十分
 散会 午後一時十分
二、出席した委員並びに群島政府職員氏名
    委員長 石原 昌淳君
    委 員 山城 興起君
    〃   山川 宗道君
    〃   新里 銀三君
    〃   平良 幸市君
    〃   新城 徳助君
    〃   仲村 栄春君
    議 長 知花 高直君
   工務部長 渡嘉敷真睦君
   〃副部長 西銘 順治君
  〃陸運課長 山城  強君
三、付託事件の件名
 沖縄群島陸運条例について
四、議 事
 別紙の通り
五、結 果
 原案可決
六、表決の数
 異議なく総員を以て可決
七、その他必要と認めた事項
 本条例可決に当り特に左記事項を当局に要望する。
      記
 1、本条例は本年四月一日から施行する事になりまするが現在のバス事業経営者のみでは車輛数が少いため交通需要を充足し切れぬ現状でありますので実施に当っては本条例の目的に沿ふ様適当に運営して頂きたい。
 2、本条例を巧く運用する為めには何と申しても車輛を大量に入手することが先決問題であります。車輛不足なるが為め沖縄の産業、経済復興面に非常に支障を来たしている現状に鑑みまして、早急にガリオア資金に依って車輛の輸入増加を図って貰いたい。
 3、監督機構の一元化を図るべく組織法の改正手続方取計われたい。
 4、運転手免許々可の民への一元化を図って貰いたい。
           (終)
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