戦後初期会議録

組織名
八重山群島議会
開催日
1951年06月29日 
(昭和26年)
会議名
第4回八重山群島議会(臨時会)[5]
議事録
一九五一年六月二十九日(金曜日)午後二時十八分開議

議事日程第五号
  午後二時十八分開議
第一 議案第四十九号 一九五二会計年度八重山群島政府歳入歳出補正予算案審議について

◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後二時十八分)
  (書記長(眞玉橋長要君)出席議員及び参与の報告をなす。)
◎議長(潮平寛保君) 昨日に引続き議案第四十九号の御審議を願います。本案については、教育会から陳情書が出て居りますから朗読致します。
  (書記長(眞玉橋長要君)陳情書朗読す。)
  発 教育会長 仲吉 良精
  宛 議会議長
○議長(潮平寛保君) 休憩して懇談に入ります。(午後二時二十二分)
   (休憩中大要次の如き懇談あり。議会側 昨日の懇談で話合った通り二割五分増額で執行されたい。政府側 二割五分増額では執行面で実質上二割五分の増俸はできるものではない。
   尚臨時増俸等も予定しているし、四月から支給すべきものを支給していないので是非原案どおり認めてほしい。)
◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後三時五十分)
 本案については、昨日来討論されていますが、昨日懇談で二割五分増額に決まりましたが、本日更に教育会から陳情書が来て、むしかえしています。これに対して原案に賛成の方もある様で表決によって決めたいと思います。
 昨日の懇談の通り二.五割増額に賛成の方は挙手して下さい。
  (一番(石垣)、二番(星)、四番(佐久眞)、六番(大山)の四人挙手)
 それでは、二.五割増額に決定致します。
◎大山眞整君 平均給をみると学校関係が少ないようになっています。陳情書も来てはいますが、議会で学校だけの増額を認めることは、研究を要すると思う。
 それについては委員会を設けて精しく審査せしめる事を申し添えて只今の議決に賛成するものであります。
○副知事(當銘正友君) 昨日は、二.五割増額するときめた様に只今云われましたが、昨日の話し合いは、職員費を現給の一.二五倍した額に削られた様に考えていますがいかがですか。
◎石垣用中君 議会の議決は昨日の説明によって、現給の一.二五倍に予算を修正するように訂正致しました。
○副知事(當銘正友君) 只今の一番議員の説明でわかりました。只単に現給を一.二五倍したのでは、政府提案の二.五割増額は確保できませんので是非原案どおり議決を願いたいものです。
◎石垣用中君 いろいろと長時間論議されていますが決定通り現支給額の一.二五倍の額に修正して議決して貰いたい。
○主計課長(浦崎永八郎君) 現支給年額総計の一.二五倍として貰いたい。
○議長(潮平寛保君) 予算書以外に配られた説明書の表の現給年額の総計の一.二五倍であります。
 結局予算としては減になる訳です。
 六番議員(大山眞整君)が言われたように将来委員(会カ)を設けて研究するように致したいと思います。
○石垣用中君 それでは、先程の六番議員(大山眞整君)の言も議決事項に入るのですか。
◎議長(潮平寛保君) それは、希望事項であります。
 休憩して予算書の修正をして本会議にうつります。
  (午後四時十五分)
  (休憩中一般会計予算数字の修正をなす。)
○議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後四時二十五分)
 時間の延長を致します。
 休憩致します。
  (休憩中、二番議員(星克君)退場(午後五時)修正事項完了す)
◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後五時三分)
 修正事項を読あげます。
  (予算の修正事項を読上ぐ。)
 以上の通り修正可決してよいですか。
 御異議は、ありませんか。
  (全員「異議なし」)
 では、補正額六、八五三、六八〇円とあるのを六、〇五三、六八〇円に修正可決致します。
 特別会計中央企業免許事務所補正予算を審議致します。
 原案に御異議ありませんか。
  (全員「異議なし」と云う。)
 中央企業免許事務所補正予算を原案どおり可決致します。
 特別会計中央診療所補正予算の審議を致します。
◎石垣用中君 病院は、新年度から休んでいるようですが、特別会計ではありますが、歳入面で将来歳入欠陥で一般会計に支障をきたしませんか。
○厚生部次長(三島保夫君) 去った月曜日から診療をはじめています。
 今のところ予算通り収入はあるとみています。
◎議長(潮平寛保君) 特別会計中央診療所歳入歳出補正予算案については、御異議ありませんか。
  (全議員「異議なし」と云う。)
◎議長(潮平寛保君) 全議員、御異議がないようですから、特別会計中央診療所歳入歳出補正予算案は、原案どおり可決致します。
 希望申しあげます。病院の診療に対しては、一般が熟知していないようですから一般に診療開始を周知せしめて貰いたい。
 大変暑いのにいろいろと熱心に真剣に審議して戴きまして、誠に有難うございました。
○石垣用中君 陳情書に対する回答が判然としていないようですが。
○議長(潮平寛保君) 休憩致します。(午後五時三十七分)
  (休憩中に陳情書(学校職員の増俸陳情)について、懇談、結局陳情書は増俸問題であり、現給の一.二五倍に増俸議決となったので、陳情書に対する回答になると話し合う。)
◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後五時四十八分)
 第四回八重山群島議会(臨時会)はこれを以て閉会致します。(午後五時四十八分閉議)

 本日の会議に附したる事件
一 日程第一 議案第四十九号 一九五二会計年度八重山群島政府歳入歳出補正予算案審議について
一 教育会の増俸陳情書について

 出席者次のとおり
一、議員
八重山群島議会
   議 長  潮平 寛保君
   副議長  大山 眞整君
   議 員  石垣 用中君
    〃   星   克君
    〃   佐久眞長助君
    〃   古見 石人君
    〃   久部良正三君
二、参与
八重山群島
  副知事   當銘 正友君
  経済部長  眞榮田 登君
  財政部長  崎山 信邦君
  工務部長  花城 永彭君
  厚生部長  崎山  毅君
  警察部長  富本  勉君
  会計長   宮良 永益君
  財政部次長 石垣 直文君
  文教部次長 亀谷 長行君
  厚生部次長 三島 保夫君
  地方課長  田盛 正雄君
  主計課長  浦崎永八郎君

右会議の顛末を記載し相違ない事を証する為にここに署名する。
  一九五一年七月  日
 八重山群島議会議長
         潮平 寛保
  〃  議員  星   克
  〃  議員  大山 眞整(印)
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