戦後初期会議録

組織名
八重山群島議会
開催日
1951年06月22日 
(昭和26年)
会議名
第4回八重山群島議会(臨時会)[1]
議事録
第四回八重山群島議会(臨時会)会議録

一 会期
  一九五一年六月二十二日から
  一九五一年六月二十九日まで

二 出席議員
  議  長  潮平 寛保君
  副議長   大山 眞整君
  議  員  石垣 用中君
   〃    星   克君
   〃    佐久眞長助君
   〃    古見 石人君
   〃    久部良正三君

三 議事参与
  群島知事  安里積千代君
  副知事   當銘 正友君
  経済部長  眞榮田 登君
  厚生部長  崎山  毅君
  工務部長  花城 永彭君
  警察部長  富本  勉君
  会計長   宮良 永益君
  財政部次長 石垣 直文君

第四回八重山群島議会会議録(臨時会第一号)

一九五一年六月二十二日(金曜日)午前十時十八分開議

議事日程第一号
  午前十時十八分開議
 第一 議案第四十五号八重山群島警察本部長任用に関する条例制定について

◎議長(潮平寛保君) 第四回八重山群島議会を開会致します。
  (書記長(眞玉橋長要君)出席議員及び参与の報告をなす。議員全員出席、参与指定したるもの全員出席)
○議長(潮平寛保君) 会期を決定致したいと思います。
○佐久眞長助君 二日間にしてはいかがですか。
◎議長(潮平寛保君) 会期を二十二日、二十三日の二日間に致します。
 議事日程を報告致します。
 議案全部を上程し、順を追い審議することに致します。
○佐久眞長助君 署名議員を指名して下さい。
 署名議員は、まだやらない方を指名して戴きたい。
○議長(潮平寛保君) 一番議員と二番議員を指名します。
○石垣用中君 都合でできませんのでお断り致します。
○議長(潮平寛保君) 二番議員と四番議員を指名致します。
○佐久眞長助君 異議があります。それでは、私の請負の様にあります。私は連続三回やっていますから他の方にお願いしたい。
◎議長(潮平寛保君) 第四回群島議会会議録署名議員は、二番議員(星克君)、六番議員(大山眞整君)に指名致します。
◎知事(安里積千代君) 第四回八重山群島議会を招集致しましたところ、全議員出席下さいまして有難うございます。
 今回は臨時議会でありまして、先の定例議会で御同意を得て生らして戴きました公安委員関係の条例を提案致してあります。
 なお、先回で御約束致しました補正予算を提案してあります。
 提出の議案は簡単でありまして、私から総括的に御説明申し上げます。
 警察本部長任用条例については、公安委員が公平な自由な立場において、政治的に掣肘されることなく自由裁量できる融通性のある様提案してあります。
 給料支給条例(公安委員)については、公安委員の職責を勘案し、議員、監査員、政府職員等の給料とも睨合せてこれを計上してあります。
 財政状況公表に関する条例については、群島組織法第一六八条の規定により提案致しました。
 補正予算案について、要点は左のとおりであります。
A布令第七号による賃金が最高を示すものであり、最低を示すものでないという事で、群島政府職員の寄附金を削除したので減になっています。
B群島政府職員の日本派遣が頻繁にありその出張旅費を従来の費目の旅費から出しては、予算運営上具合の悪い点がありますので、これを新しく費目を設けて外国旅費として計上致しました。
C琉大の樹立に伴い各群島とも奨学資金を寄附する様になり当府もこれを計上致しました。
D全琉球野球・バレー大会が今回は当地で行われる様になりその面の経費を計上致しました。
E八重山開発の問題が具体化し経済部関係まで、中央にのみ依存できず、群島政府としても、最小限度に計上いたしました。
F競馬の税金があまり高率でそれでは、畜産の発展上不都合がありますので、畜産奨励の意味でその税収入を還元するため減額となっています。
 補助金令達があった時の予算修正を知事の専決処分事項に指定することについて、一般運営費の補助が二七〇余万円になっていますが、七月以降の事は、未定でありまして、申請予算どおり認可になれば、問題はありませんが、当初の金額と増減があった時は困りますので、当然の予算補正を知事の専決処分事項に指定していただきまして、その結果を次期議会に報告することを認めていただきたい。以上を慎重に審議していだきまして、協賛の実を挙げて戴きます様、お願いたします。
◎議長(潮平寛保君) 「議案第四十五号八重山群島警察本部長任用に関する条例制定について」を上程致します。
  (書記長(眞玉橋長要君)「議案第四十五号八重山群島警察本部長任用に関する条例制定について」を朗読する。)

議案第四十五号
 八重山群島警察本部長任用に関する条例制定について
八重山群島警察本部長任用に関する条例を次の通り定めたいので議会の議決を求める。
  一九五一年六月二十二日提出
  一九五一年六月   日
  八重山群島知事 安里積千代
八重山群島議会議長 殿

 八重山群島警察本部長任用に関する条例(案)
 八重山群島警察本部長は、基礎的警察訓練の課程を経たもので警視又は警部の階級にある警察官から八重山群島公安委員会がこれを任命する。
  (民政官府からルーニ氏来場、議会と話合たい旨を議長に話あり)
◎議長(潮平寛保君) 只今民政官府から市町村制改正草案について、議会と話合たいとの事ですが、如何致しませうか。
  (全員話合う事に同意)(午前十時三十五分)
○ルーニ君 市町村制改正草案に関して暫くの間相談致したい。
◎議長(潮平寛保君) 休憩致します。(午前十時三十八分)
  (休憩中に市町村制改正草案について、ルーニ君と議員、参与の間に研究討議があった。)
◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後四時五十三分)
 明日十時開議することに致しまして、本日はこれで休会致します。(閉議午後四時五十三分)

 本日の会議に付したる事件
 一 日程第一 議案第四十五号八重山群島警察本部長任用に関する条例制定について
 一 市町村制改正草案の再検討について

 出席者は次のとおり
 群島議会議長 潮平 寛保君
   副議長  大山 眞整君
   議 員  石垣 用中君
    〃   星   克君
    〃   佐久眞長助君
    〃   古見 石人君
    〃   久部良正三君
 群島知事   安里積千代君
 副知事    當銘 正友君
 経済部長   眞榮田 登君
 厚生部長   崎山  毅君
 工務部長   花城 永彭君
 警察部長   富本  勉君
 会計長    宮良 永益君
 財政部次長  石垣 直文君
 文教部次長  亀谷 長行君
 厚生部次長  三島 保夫君
 法務部次長  野國 昌一君
 地方課長   田盛 正雄君
 主計課長   浦崎永八郎君
 出納長    中山 正行君
上へ戻る