戦後初期会議録

組織名
八重山群島議会
開催日
1951年03月15日 
(昭和26年)
会議名
第2回八重山群島議会(定例会)[12]
議事録
一九五一年三月十五日(木曜日)
 午前十時二十分開議

議事日程第十二号
  午前十時二十分開議
第一 議案第二十六号 一九五二年度八重山群島政府一般会計歳入歳出予算案審議について
第二 議案第二十七号 一九五二年度八重山群島政府特別会計中央診療所歳入歳出予算案審議について
第三 議案第二十八号 一九五二年度八重山群島政府特別会計中央企業免許事務所歳入歳出予算案審議について
第四 議案第三十一号 知事及び議員の給与条例制定について

◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午前十時二十分)
 昨日に引続き各予算案を上程致します。
○書記長(眞玉橋長要君) (出席議員の報告をなす。)全員出席であります。
○議長(潮平寛保君) 歳出の第一款から逐次審議してはいかがですか。
○星克君 歳入で質問して歳出に入りたいと思います。
○議長(潮平寛保君) そういたします。
◎星克君 第十四款の港湾事業の借入金について説明して下さい。
○企画課長(宮良英副君) 港湾工事が立派にできあがる様に御尽力をお願い致します。八重山の自立経済の上からも、立派なものを築きあげなければならないと思います。
 新年度予算編成に当り、出張の際に一九五一年三月までは民政官府がその資金をだす。せめて地元は、労力だけでもして呉れる様にとの示唆を与へられました。
 但し政府はすぐにそれだけ負担はできない。そうなれば、八重山の自立経済は樹立できないので労力奉仕、その他政府の機械を使用してやりたいと思っています。
 現金は一、一〇〇万円程度あればよいという事になっている。しかし、政府でできなければ港湾会社かその他の団体がやる様にも考へられますが、それでは、膨大な予算なので、困難であり、ガリオア資金から長期借入をなして造った後で港湾会社、民間団体その他に移すべきであると思います。
 借入の方法は見通しがついています。要は議会で起債にするか、借入にするかは別として、八重山で、八重山の自立経済確立のため、この港湾事業を実施させて戴きたい。
 借入を予算に計上して議会の議決を要するのは大事でありますが、それでこれを直ちに借入するんではないですが、その面の徹底調査をし、民政官府とも折衝して致したいと思います。その時はその時で政府から議会に諮る事であると思います。
 政府として九〇万の借入はむつかしい事でないと思います。議会の決議を以て八重山の港湾設備に邁進致したいと思います。
○議長(潮平寛保君) 休憩致します。(午前十時三十分)
  (休憩懇談中に概略左記の通り進行する。)
一 港湾設備、借入の計画等について研究、
二 寄附金の形にして借入の十四款は認める。
○議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後零時一分)休憩して午後一時から開会致します。
 休憩致します。
○議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後一時四十九分)午前に引続き予算の審議を致します。歳出の第一款から逐次審議を進めたいと思います。
○大山眞整君 休憩して懇談致したいと思います。
○議長(潮平寛保君) 休憩致します。(午後二時十分)
○議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後三時四十五分)
  (書記長(眞玉橋長要君)議案第三十一号知事及議員の給与条例制定についてを配る。)
◎議長(潮平寛保君) 予算とも関連するので議案第三十一号知事及議員の給与条例制定についてを上程致します。
  (書記長(眞玉橋長要君)議案第三十一号知事及議員の給与条例案を朗読する。)
◎副知事(當銘正友君) 知事及議員の俸給は組織法により規定されていましたが、それは改正になり、知事及議員の俸給は、議会で決めるようになったので提案致しました。額に対しては、現況の経済状況とにらみ合せて致しました。
◎潮平寛保君 本案は、沖縄、宮古と比較してあり、亦組織法に示されてあるし、これは適当と思います。
◎星克君 三月から適用とありますが、予算と差支えありませんか。
○総務部次長(眞玉橋長要君) 現在俸給は民政官府から支給されるので差支えないと思います。
◎議長(潮平寛保君) 御異議ありませんか。
○大山眞整君 異議なし。
◎議長(潮平寛保君) 御異議ないと認めます。
 本案は、原案通り決定致します。
○副知事(當銘正友君) 申し遅れましたが、これは民政官府を通じて副民政長官の承認があって初めて決定されるものですからお含み置きを御願い致します。
◎議長(潮平寛保君) 休会致します。(午後三時五十分)明日は午前十時から懇談会を持ちたいと思います。(午後三時五十分散会)

 本日の会議に付したる事件
一 日程第一 議案第二十六号 一九五二年度八重山群島政府一般会計歳入歳出予算案審議について
一 日程第二 議案第二十七号 一九五二年度八重山群島政府特別会計中央診療所歳入歳出予算案審議について
一 日程第三 議案第二十八号 一九五二年度八重山群島政府特別会計中央企業免許事務所歳入歳出予算案審議について
一 日程第四 議案第三十一号 知事及議員の給与条例制定について

出席者は次の通り
   議 長  潮平 寛保君
   副議長  大山 眞整君
   議 員  石垣 用中君
        星   克君
        佐久眞長助君
        古見 石人君
        久部良正三君
  群島知事  安里積千代君
  副知事   當銘 正友君
  秘書長   仲程 長宗君
  財政部長  崎山 信邦君
  経済部長  眞榮田 登君
  工務部長  花城 永彭君
  文教部長  宮城 信勇君
  厚生部長  崎山  毅君
  警察部長  富本  勉君
  会計長   宮良 永益君
  総務部次長 眞玉橋長要君
  財政部次長 石垣 直文君
  経済部次長 石垣 英政君
  工務部次長 宮良 英副君
  文教部次長 亀谷 長行君
  厚生部次長 三島 保夫君
  法務部次長 野國 昌一君
  運輸所長  仲程 長宜君
  製材所長 上江田吉次郎君
  配電所長  神山 長意君
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