戦後初期会議録

組織名
八重山群島議会
開催日
1951年03月08日 
(昭和26年)
会議名
第2回八重山群島議会(定例会)[8]
議事録
一九五一年三月八日(木曜日)
 午前十時開議

議事日程第八号
  午前十時開議
第一 議案第十九号 政府管理道路認定について
第二 議案第十八号 予算内支出をするため、一時借入をすることについて
第三 議案第十六号 予備費支出について予め承認を求むるの件
第四 議案第二十一号 八重山群島議会委員会設置条例制定について
第五 議案第十三号 道路愛護奨励規則制定について

◎議長(潮平寛保君) 開会致します。議案第十九号政府管理道路認定についてを上程致します。
◎二番議員(星克君) 審議する前に議題外ですが、政府に対して希望申しあげたいと思います。
◎議長(潮平寛保君) 唯今動議がありますが御異議はありませんか。
○石垣用中君 異議なし
◎星克君 有害鳥獣の駆除は農民にとっては大事であり、それは猟銃によって駆除しているのが多いのです。
 戦前は猟銃の使用は自由にしていましたが、軍の布告によりその許可なくして猟銃を所持するのは、断罪に処するとありますが民間に於て多量に所持しているのは間違いない事実であります。それをそのまま置いてはいけないと思います。
 布告に武器とありますが、これは兵器のみを指すか、或は猟銃も含まれるか、原文をよく調査して住民に知らして戴きたい。
 日本陸海軍の武器の解釈によれば、猟銃は許可になっています。それで布告による武器とは猟銃は入らないと思います。猟銃が武器であるならば、これを条例化して住民に周知徹底せしめて貰う様条例案を政府から提出して戴きたい。
○経済部長(眞榮田登君) 農林省では猟銃も武器と看做しております。
 生産増強の為の銃の使用に対しては、その緩和に関して陳情しています。
○副知事(當銘正友君) 私は戦前八重山警察署長をしていましたので、武器というものについて、布令と日本銃砲火薬取締法との銃器の解釈について、お答へ致したいと思います。
 武器は人畜を殺傷するものであり、戦後アメリカ軍の進駐の時に武器類は全部取り上げたものですが、今残っているのは、その時に調査もれしたものであると思っています。
 当時有害鳥獣駆除、生産増強の為に宮古の軍政官に猟銃の使用許可申請した所が、カービン銃一〇丁を貸与、その使用許可になって各部落に配ってありましたが、八重山では、次席軍政官は、不当なりとして取あげ警察に保管中であると思います。
 なほ猟銃は入手して有害鳥獣の駆除にあてたいと考へています。
 次に連絡会議に於て首席民政官に前に貸与になり警察に保管中の銃を許可して戴くように、亦それに附随する火薬の入手、猪、罠用のワイヤの入手等についても陳情しています。
 その他警察に依頼して猪害の被害調査をさせてありますので、民政官に陳情の資に致したいと思っています。
 銃砲火薬取締法には、猟銃は、使用の時だけに許可を受ける様になっています。しかし、結果は軍布告に基いてその取扱いをすると思います。よって布告により民政官府の許可を得るものと思っています。
◎星克君 本件に関しては、当局の理解ある処置に感謝するものであります。その当時の八重山警察署長として、又現在副知事であり、農民の気持も充分に知っておられる事と思います。今後もより一層の御努力をお願い致します。
 布告については、武器の根拠をはっきりし、猟銃も武器ならば、民政官府にその緩和策を講じて戴きたい。
 政府で武器であるとの見解であれば、これを条例化致したいと思います。そのままでは、所持者との間に誤解を来す結果になります。
 又、原文を調査されて、猟銃も含むならば、条例化してこれを許可制によって施行して戴きたい。
○副知事(當銘正友君) これは布告によって明示されてありますので、条例化する事はできない思います。
 布告による武器とは、いかなるものか、それを民政官に聴いて住民にはっきりさせればよいと思います。民政官府の特別の指示があれば、今後は警察を経て、許可制にした方がよいと思います。
 これを条例を以て制定すると云ふ事は、越権行為ではないかと思います。
○星克君 解りました。御進行をお願い致します。
◎議長(潮平寛保君) 議案第十九号政府管理道路認定についてを上程致します。
  (書記長(眞玉橋長要君)議案第十九号を朗読する。)
◎副知事(當銘正友君) 先日も申しあげました様に道路の保護管理は必要でありますが、国有であるとすれば民政官府の財産管理官の許可を得る必要があるという事もありましたが、組織法により知事の権限管理するのが必要であると思うものであり、これを認定する前に議会の議決を経るのが建前であると思って上程致しました。マクラム道路は開削当初に於て大濱町か政府(ママ)が管理するという条件であった様でそういたしました。
◎古見石人君 元、県道であれば政府管理道路に認定する様になっているので離島関係では、西表島、与那国島もありますので、それも認定して戴く様に動議を提起するものであります。
○企画課長(宮良永益(英剛カ)君) 現在は予算の関係でどうかと思われますので、新年度の予算で計上してその時で認定致したいと思いますが、いかがですか。
◎古見石人君 現在は認定しては都合が悪いのですか。
○企画課長(宮良永益(英副カ)君) 今年中で道路は良くなる事と思いますが、あまり取りすぎて将来政府の予算が困るんではないかと思いますが、道路愛護会の設立を確立させればその時は認定しても良いと思います。
◎古見石人君 今年の予算が窮屈でもこれを認定して戴けば、地区地区で修理しても良いですから、元県道は全部認定して貰いたい。
○議長(潮平寛保君) 西表は白浜から祖納までですか。
○古見石人君 そうです。
○久部良正三君 休憩して懇談致したいと思います。
○議長(潮平寛保君) 休憩致します。(午前十時二十五分)
  (休憩中に道路認定について審議する。)
◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午前十時四十五分)道路の追加訂正を致します。西表船浦道路、与那国のヘイズ道路を計上致します。
 修正案通り可決致したいと思いますが御異議はありませんですか。
  (全員「異議なし」)
◎議長(潮平寛保君) 議案第十九号政府管理道路は修正通り可決致します。議案第十八号予算内支出をする為一時借入をすることについて、を上程致します。
  (書記長(眞玉橋長要君)議案第十八号予算内支出をする為一時借入をする事についてを朗読する。)
◎経済部長(眞榮田登君) 提案の理由を申し上げます。食糧需給対策の議案第十四号の可決によって本案はそれに伴ふものとし、予算内借入をしていきたいと思って提案致しました。
◎星克君 今借入の提案趣旨では、一般会計予算内支出とありますが、議案第十四号主要食糧需給調整に関する条例制定によれば籾買上の為借入となりますが、いづれが正しいですか。
○経済部長(眞榮田登君) 経済部としては一般会計予算内での籾買上げであります。
◎星克君 その他に一時借入の必要はないですか。
○財政部長(崎山信邦君) 本件については、政府としては、復興予算は、群島政府が執行の責任をとるため、市町に於ける資金難の問題もあり、それらの予算内の支出に包含されるものについては、本案提案の趣旨に入れられるべきものであります。
◎議長(潮平寛保君) 組織法にも認められているし、可決してよいと思います。原案通りして御異議ありませんか。
  (全員「異議なし」)
◎議長(潮平寛保君) 議案第十八号予算内支出をする為一時借入をすることについては、原案可決致します。
 議案第十六号予備費支出について予め承認を求むる件を上程致します。
  (書記長(眞玉橋長要君)議案第十六号を朗読する。)
◎副知事(當銘正友君) 民政官府との急を要する場合に、例へば警備船ができるから予算を計上せよと云われたり、厚生部関係で日本へ派遣せよと云われたりする場合、そういう緊急を要する場合の為の支出であり、政府の便宜を計って貰いたい。
○議長(潮平寛保君) 休憩致します。(午前十時五十五分)
  (休憩中に予備費支出について審議する。)
◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午前十一時十四分)議案第十六号予備費支出について予め承認を求むの件は撤回致します。
 次にお諮り致したい事があります。八重山の復興工事並に八重山発展の為に常日頃からいろいろ御尽力され、亦一九五二会計年度に於ける予算編成に関して大いなるお力を与へて戴き亦ジフテリア病発生に伴い琉球民政府衛生官の来島、献身的な御努力に対して議会としては、住民を代表して感謝状を差上げたいと思いますが、いかがですか。
  (書記長(眞玉橋長要君)感謝状案を朗読する。)
◎議長(潮平寛保君) 本案で御異議はありませんか。
  (全員「異議なし」)
◎議長(潮平寛保君) 感謝状は案通りに決定致します。
 議案第二十一号八重山群島議会委員会設置条例制定についてを上程致します。
  (書記長(眞玉橋長要君)議案第二十一号を朗読する。)
◎議長(潮平寛保君) 群島組織法第六十二条学識経験を有する者から意見を聴く事ができる様になっているので第四条は削除した方が良いと思います。
◎星克君 数の少ない議員で部門の多い各々を研究する事は困難であるので、その補佐を設ける事は必要であると思います。今は議会として職員は一人もいない故に専門員一名を置き調査をする必要があると思います。
 職員は、住民の陳情、その他庶務に当て、各部について一名づつ選出し、合計三人である。
 この三名は図書室も兼ね、議会の書記にもなり経済である。之に対する給与は、日当でも良いと思います。
 原案通りに致したいと思います。
◎三番議員(潮平寛保君) 専門の知識を有する委員ならば、各部毎に専門委員を置くのが今の意見にそうものであります。
 これは予算と関係する事であります。議員で熱心にすればこれは不必要ではないかと思います。又これに委せて置けば、議員の研究も怠りがちになりはしないかとも考へられます。そういう点からも、お互議員は責任を以て研究していくべきだと思います。
○星克君 研究する責任はありますが、三番議員の言われた様に各部門にでき得れば各々専門を置くのが望ましいが、財政とにらみ合わせて、一部に二名としてあります。
 果して我々は議場にのぞんで調査研究するゆとりがあるであろうか、民衆の陳情を聴く事もできないし、民衆の要望にも反映する事はできない。
 止むを得なければ二人の専門を一人の職員としても結構です。
○潮平寛保君 一人の職員では有名無実になるんではないですか。これは不必要だと思います。
○星克君 調査研究は必要であります。議員一人よりもそれを補佐してやれば、より効果的だと思います。
○潮平寛保君 強いて補佐を置く必要があるならば、議会書記として政府の職員もいるのでこれに調査させる事もできるんではないですか。
○星克君 立法と行政は全然別個のものであります。
○潮平寛保君 調査は議員各自でやっても良いと思います。
○星克君 実際問題としてはできないと思います。本会議で三十何件も審議していますが、誰も調査はしないはずです。
◎久部良正三君 唯今の二番議員の言はれる事も結構ですが、今まで調査しないと言はれましたが、委員がいないので調査はできなかったと思います。
 議員は月給を貰っているので毎日出勤して調査すべきであります。
 条例を設定し、毎日出勤し、調査するのは吾々の義務であり責任であります。委員に任せきる事は、吾々の任務である事を自らをして、責任回避になるんではないかと思います。
 四条は実際問題として吾々議員ができないのに日当をやって果してできるかと思う。
 私は四条は必要でないと思います。
 組織法第六十二条により、吾々は自らをして職務に忠実に力めれば良いと思います。
◎星克君 専門員について七番議員の言はれたのとは、趣を異にしている事と思います。
 九条専門員は委員の調査研究を補佐するものであり、お互いが責任を遂行する為に補佐機関が必要であると思います。日本の国会では議員のひとりびとりに秘書を置いてあり、少くて二人の専門員がいます。
 故にこれは不必要でないと思います。専門員の設置によって初めて運営が良好になると思います。
◎久部良正三君 日本の国会を持ち出しておられますが、政府の財源が乏しい。吾々は吾々の力でやり尽くしてゆきたいと思います。吾々は学識経験を有する者から聞く事もできるし、その時はそれに聞けば良いと思います。
 此問題は財源とも関連するものであり、これによって民の負担を僅かであっても重荷させず、吾々は与へられた責任を果したいと思います。
◎潮平寛保君 七番議員と同意見であります。
 吾々は議員として多額給料を給与されていますし、議員としての職責を果し、事務面に於ては、書記がいますのでそれをして補佐せしめてよいではないかと思っています。
◎石垣用中君 財源財源と言っていますが、執行機関と立法機関は別個である。執行機関をして立派に運営せしめる為の立法機関が、不自由で小さくしている必要はないと思う。
 議員は七名で三人は離島で帰るし、その場合緊急の用件には困る事がある。専門員ができなければ、その外の方法でも良いと思っています。
 組織法第六十一条は小さく組織化して動き得る体系にあるべきだと思います。
○星克君 それは第四条の解釈を考へていないではないですか。必ず置けとはないし、必要がなければ常任委員として置かないでも良いではないですか。
○議長(潮平寛保君) 休憩して懇談してはいかがですか。
  (全員「異議なし」)
○議長(潮平寛保君) 休憩致します。(午前十一時四十五分)
  (休憩中に八重山群島議会委員会設置条例制定についての案を審議)
○議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後零時一分)午後は一時から開会致す事にしまして午前中はこれで休憩致します。
○議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後一時二十分)
 閉会して午前に引続き審議致します。
 閉会致します。
◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後一時三十分)議案第二十一号八重山群島議会委員会設置条例制定案は研究の必要がありますので、保留する事とし、今回は撤回致します。
 議案第十三号道路愛護奨励規則制定についてを上程致します。
  (八重山民政官府チャップマン大佐一行来場)
  (午後一時三十四分)
◎議長(潮平寛保君) 休憩致します。(午後一時三十四分)
  (八重山首席民政官及沖縄民政官府衛生官一行着席一行一一名)
  (八重山民政官府首席民政官チャップマン大佐へ感謝状奉呈)
  (議長潮平寛保君感謝状朗読の後手交す。)
  感 謝 状
 貴官並びに八重山民政官府職員各位がわが八重山の繁栄と幸福のため常に適切なる御指導と御援助を賜り八重山復興の力強い歩みを進めつつありますことは、全群島民が等しく感謝致するものでありまして、八重山議会は茲に全議員一致の決議をもつて深く感謝の意を表するものであります。
 殊に一九五二会計年度予算に対し八重山未曾有の予算通過に御尽力なられたことは、わが八重山発展ひいては、全琉球の興隆のため誠に喜ぶべきことでありましてこれひとへに貴官並びにハーフ大尉の献身的御努力の賜であり更に先月発生したジフテリア病近くは沖縄群島、宮古群島における豚コレラの群内侵入に対する予防について再度にわたって飛行機による薬液の投下補給によりその蔓延を防止し予防の対策のできましたことは貴官並びにルーニン大尉の御尽力の結果と信じ、群島民と共に感激を深くするものであります。
 八重山議会は群島政府と協力し貴官並びに米国琉球民政府の温情に応へることを決意すると共に今後益々貴官の健康と幸福及び御指導を願うものであります。
 一九五一年三月八日
八重山群島議会議長 潮平寛保
八重山民政官
  チャップマン大佐殿
○八重山首席民政官 (大佐チャップマン君) 潮平議会議長外議員の皆様、本官は此の席に於て議会より感謝状を贈られた事に対して光栄とするものであります。
 本官は常に皆様の努力が八重山民族の光栄の為にある事を希望致しまして御礼に代えさせて戴きます。
  (議長潮平寛保君 衛生官カムロイ少佐へ感謝状手交す。)
  感 謝 状
一九五一年二月八重山群島にジフテリア病発生蔓延の兆あるに際し、貴官並びに琉球民政府衛生係官のわざわざ御来島をなされ、治療並びに予防に日夜献身的な御努力を払われつつある尊い姿は、全群島民の深く感激する所であります。
 御蔭を以て災害を最小限度にとめ、蔓延を防止し得た事並びにマラリア予防その他公衆衛生に関する適切な御指導を得ました事は、八重山群島民の幸福のために貴官らの与へられた大いなる賜と信じます。
 八重山群島議会はここに全議員一致の決議を以て貴官らの温情と御努力に対し深く感謝の意を表するものであります。
 一九五一年三月八日
八重山群島議会議長 潮平寛保
米国琉球民政府衛生官
  カムロイ少佐殿

○米国琉球民政府衛生官 (カムロイ君) 知事初め議長、議員の皆様が本日ここに感謝状を贈った事は生涯の光栄であり、永久に思い出として残る事でありませう。
 此の仕事をするに対して勿論看護婦長として来られたワークワーズ婦人並係官グレヘイエン軍曹、リーロー一等兵が研究室をしくなど通訳の長田君の力の大きい事も知っています。
 そして今一つの事は仕事をするに当って係官及住民が満幅の協力した事は沖縄に記録として持ち帰れるでせう。
 斯くの如き協力と誠実をする事は将来に於て八重山は発展する事を信じています。
 誠に有難うございました。
  (全員退場)(午後一時四十分)
◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後一時五十一分)
○工務部長(花城永彭君) 語句の訂正を致します。(語句の訂正をなす。)
◎星克君 質問致します。第二条の結成して及び同条五項の道路区域は、愛護会を結成してそれ自体に受持ち区域を決めさせるのですか。
○工務部長(花城永彭君) 政府は各市町団体に呼びかけ、団体の数が決まれば、審査委員会を開いて区域を決めたいと思います。
◎佐久眞長助君 第一条の部落其の他団体単位とあるのは、政府自体が結成せしめる様にするのですか。
○工務部長(花城永彭君) 各市町をして結成せしめたいと思っています。第一条第二項の訂正を致します。(訂正をなす。)
◎大山眞整君 第一条の四行奨励金を交付するとありますが、「予算の範囲内に於て」を挿入してはいかがですか。
○工務部長(花城永彭君) そのままにして置いて貰いたいと思います。
◎星克君 意見を申しあげます。昨日の審議会でも一致点は見たんですが、政府は政府管理道路にのみ審査して、その中の優良なるものに奨励金を与へ、市町は市町をしてこれを行わしめ、奨励金、補助金を交付し、その他政府は指導的立場にある様にと、…あったんですが、その条文をはっきり明示しては…。
○工務部長(花城永彭君) 第九条がこれに充当するものと思っています。
○企画課長(宮良永(英カ)副君) 奨励金の交附に関しては各地区、会の数も考慮して、全体的に公平に行く様に考慮の余地を残してこの程度にした方が良いと思います。
◎星克君 例へば、第一条に奨励金とありますが、これを政府奨励金、市町交付金と二つに分けて知事が之を交付し市町に対しては、明確にして時態により知事がこれに対する奨励金の規定だけで良いではないですか。
◎佐久眞長助君 私は各市町にも責任を持たせる為に愛護会を結成せしめるのは、各市町に委せたい。
 助成金と奨励金の話が出たが、市町に於ても、今補修に努力している。
 奨励の意味で市町に対する助成をしたらもっと効果的にゆきはしないかと思っています。
○久部良正三君 本件については、具体的に研究すべきものがありますから休憩して審議致してはいかがですか。
○議長(潮平寛保君) 御異議ありませんか。
  (全員「異議なし」)
○議長(潮平寛保君) 休憩致します。(午後二時十分)
  (休憩中に道路愛護奨励規則について審議修正)
◎議長(潮平寛保君) 開会致します。(午後三時五十分)
 休憩中に審議修正致しました案に御異議ありませんか。
  (全員「異議なし」)
◎議長(潮平寛保君) 御異議がない様ですから本案は修正可決致します。
  (議案第十三号道路愛護奨励規則制定について)
 本日はこれで休会致します。明日は午前十時より議案第十七号から逐次上程致します。(午後三時五十二分散会)

 本日の会議に付した事件
一 有害鳥獣駆除の件
一 日程第六 議案第十九号 政府管理道路認定について
一 日程第五 議案第十八号 予算内支出をするため一時借入をすることについて
一 日程第三 議案第十六号 予備費支出について予め承認を求むるの件
一 日程第七 議案第二十一号八重山群島議会委員会設置条例制定について
一 八重山民政官及琉球民政府衛生官カムロイ少佐に対する感謝状奉呈
一 日程第二 議案第十三号 道路愛護奨励規則制定について

 出席者
   議 長  潮平 寛保君
   副議長  大山 眞整君
   議 員  石垣 用中君
        星   克君
        佐久眞長助君
        古見 石人君
        久部良正三君
  群島知事  安里積千代君
  副知事   當銘 正友君
  秘書長   仲程 長宗君
  財政部長  崎山 信邦君
  経済部長  眞榮田 登君
  工務部長  花城 永彭君
  文教部長  宮城 信勇君
  厚生部長  崎山  毅君
  警察部長  富本  勉君
  会計長   宮良 永益君
  総務部次長 眞玉橋長要君
  財政部次長 石垣 直文君
  経済部次長 石垣 英政君
  工務部次長 宮良 英副君
  文教部次長 亀谷 長行君
  厚生部次長 三島 保夫君
  法務部次長 野國 昌一君
  運輸所長  仲程 長宜君
  製材所長 上江田吉次郎君
  配電所長  神山 長意君
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