戦後初期会議録

組織名
琉球臨時中央政府立法院
開催日
1951年12月19日 
(昭和26年)
会議名
第1回立法院本会議 1951年12月19日
議事録
第一回立法院本会議会議録
        第七十七日目

 一九五一年十二月十九日(水曜日)午後一時十五分開議

議事日程
 一、運輸局設置法について

○議長(泉 有平君) これから本会議を開きます。
 議題は運輸局設置法についてでございますが、SOPの段階に入っている法案に対しまして、軍から多少意見の申入がありまして、その点について御検討方をお願い致します。
○田畑守雄君 今日運輸局設置法の総合調整の段階に於きまして軍から一部意見の相違な点を指摘して来ておりますので、この点について御審議をお願いしたいと思っているのであります。それは第二条の第五号那覇商港(一九五一年七月三日附琉球列島米国民政府布令第四十七号臨時中央政府海事権限に示された区域)の括弧内でありますが、これが一部改正になっているのであります。それで布令第四十七号同布令改正第一号という風に挿入させて貰いたいと思いますが。
○冨名腰尚武君 改正第一号の標題がそのままならこれでいいんだが。
○田畑守雄君 それから第六条の第七号政府に所属する貨物自動車の管理運営に関することというのに対して貨物自動車だけではいけない。これは車輛でなければいけない。その使用方法は各局に於てするかも知れんけれども、その数量であるとか、どういう風に運営をしているかということを調べて行って、そして規則を作るのは矢張り依然として運輸局でなければならない。だからして貨物自動車だけではいけない。車輛の管理運営でなくして利用維持と直して貰いたいというのです。
○議長(泉 有平君) 休憩します。
  (午後一時十九分休憩)
  (午後一時二十一分再開)
○議長(泉 有平君) 再開致します。
 第六条第七号は政府所属自動車輛の利用及び維持に関することと致します。
○田畑守雄君 それから第七条第三号船舶の用品、資材、燃料及び油脂の補給又は斡旋に関すること、とあるが、これを「油脂の補給の斡旋」つまり、業者が必要と認めた場合、補給の斡旋をしてくれといった場合の補給の斡旋という風に縮めてくれというのです。業者が必要とした場合ということを入れますか。
○議長(泉 有平君) 休憩します。
  (午後一時二十三分休憩)
  (午後一時二十五分再開)
○議長(泉 有平君) 再開致します。
○田畑守雄君 第三号は船舶用品、資材、燃料及び油脂の補給の斡旋に関することでよろしいですね。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○田畑守雄君 それから第七条の第六号船舶職員、海員、予備員並に水先人の登録及びその監督に関すること、とあるのですが、この「監督」という言葉を削除して欲しいというのです。
○與儀達敏君 理由は…。
○田畑守雄君 兔に角監督という言葉そのものが人の自由を拘束するという風な考えです。
○議長(泉 有平君) 休憩します。
  (午後一時二十五(ママ)分休憩)
  (午後一時二十六分再開)
○議長(泉 有平君) 再開致します。
○田畑守雄君 今の第二条の第五号の括弧内の民政府布令第四十七号の次に「及び同布令改正第一号」を附加えて臨時中央政府と続けることに致します。
○議長(泉 有平君) 以上委員長の修正に御異議ないものと認めまして、本日の会議はこれで終ります。
  (午後一時三十八分散会)

  出席者
   議 長  泉  有平君
   参 議  與儀 達敏君
    〃   城間 盛善君
    〃   冨名腰尚武君
    〃   大濱 國浩君
    〃   吉元 榮光君
    〃   田畑 守雄君
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