- 組織名
- 琉球臨時中央政府立法院
- 開催日
- 1951年06月20日
(昭和26年)
- 会議名
- 立法院本会議 1951年6月20日
- 議事録
- 立法院本会議会議録
第二十八日目
一九五一年六月二十日(水曜日)
午後二時五十五分開議
議事日程
一、酒類消費税法案
○議長(泉 有平君) 本会議を開きます。
輸入酒類消費税について提案がありましたので提案理由の説明願いたいと思います。
○吉元榮光君 メッセージ第十号の酒類消費税については祷さんが係りですが、出席していませんので、代って私から提案しますが参考案について二回にわたって検討し冨名腰参議、松田参議それに私とで充分調査して大体先に煙草消費税法が出たので一応この線にそってやりました。然しながらあれには不備な点もあったので少しこれは詳しくなっているようでありますが主なる点を申上げますというと先の煙草輸入免許手数料が五千円となっていますが一万円を五千円と訂正したのが民政府でも余り良い気持ちがしなかったというので殊に酒は大衆課税でなく又業者でも相当儲かるような話もありますので免許手数料を一万円にしたという点であります。
それから税率でありますが税率はやはり大衆課税でないということで殆んど禁止にしようという説までありましたが禁止にまでするということは又琉球の外交上かれこれの点もありますので多少入れても差支えないじゃないかといったような点も考慮致しまして税率を百五十%にした点が主なるところであります。それからもう一つ参考案には権限を相当強く持ちたいという意向もありましたが、然しこれは人民の受ける方の立場もよく考えて商売人を余り圧迫するような点を避けて行きたいといった点で多少訂正してありますからそれを一つ御諒承下さいまして逐条的に審議をお願いしたいと思います。
○議長(泉 有平君) この案は財政部と、それから軍の関係部それにあなた方の三者の間で諒解出来た案ですか。
○吉元榮光君 結局、この原案は軍が認めておりわれわれ委員会もOKでこの両方歩みよった案がこの今差上げた案です。然し委員会の方で保留にしたのもあります。だから向うと一致した分もありますが一致しない分もありますがこれは大したものではないのです。
○議長(泉 有平君) あなた方と財政局は一致しましたが軍の方は触れていない訳ですね。財政局は軍がこれに賛成するという見通しでもある訳ですか。
○松田賀哲君 いやそこまでは決らない分もある訳です。だからこれでやって大体決ったのを財政局が軍に示す訳です。
○議長(泉 有平君) では協議会に移します。
(午後三時一分から三時四十分まで協議会)
(午後三時十分城間盛善君出席)
○議長(泉 有平君) 開議致します。本案の一読会に入ります。読んで下さい。
(謝花調査官「原案」朗読)
○議長(泉 有平君) 何か全体として質問がありますか。今の議案にたいして…。なかったら…。
○大濱國浩君 ちょっと待って下さい。この保留されたものは、提案する前に話しは纏めてなかったのですか。
○吉元榮光君 そうです。
○議長(泉 有平君) ではこれは財政経済委員会の方に附託致します。協議会に移します。
(午後三時五十九分から五時三十分まで協議会)
○議長(泉 有平君) ではこれで…。
本日の出席者
議 長 泉 有平君
参 議 松田 賀哲君
〃 與儀 達敏君
〃 城間 盛善君
〃 大濱 國浩君
〃 吉元 榮光君
〃 嘉陽 安春君
〃 田畑 守雄君
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