- 組織名
- 琉球臨時中央政府立法院
- 開催日
- 1952年01月04日
(昭和27年)
- 会議名
- 第1回立法院本会議 1952年1月4日
- 議事録
- 第一回立法院本会議会議録
第八十三日目
一九五二年一月四日(金曜日)午前十時四十分開議
議事日程
一、行政主席事務局設置法中一部改正について
二、資源局設置法について
○議長(泉 有平君) 本会議を開きます。今日の議題は三つございます。最初にメッセージ第三十三号として行政主席事務局の設置法の一部改正案が来ています。
(事務局長比嘉良男君「メッセージ」朗読)
○議長(泉 有平君) 本法案に対する研究を行政法務委員会にお願いしたいと思います。
○城間盛善君 現在法務委員会には保安局、法務、総務の三つが停頓していますがね、早く片づけるために何とか他の方法はありませんか。例えば特別委員会とか他の委員会にやって貰うとか…。
○冨名腰尚武君 行政法務委員会の方で審議中のものが多く、処理するのが困難なら委員会の顔触れは同じでも名前を特別委員会という形でやったらいいでしょう。
○議長(泉 有平君) 行政法務委員会は法案が山積しているので本法案は特別委員会を構成して、それに附託したいと思います。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(泉 有平君) 続いて資源局の設置法について吉元参議から発議がありましたので、議題にしたいと思います。吉元参議から提案趣旨を説明して貰います。
(書記長川畑秀志君「発議案」朗読)
○議長(泉 有平君) 発議理由の説明をお願いします。
○吉元榮光君 去年の十二月十一日附けで主席メッセージ第二十九号で資源局の設置を要請して来ましたが、それが本会議にかけられて、資源委員会で検討するようになりました。委員会ではこれが中央政府の一行政機構として最も重要なものであるという見地から、又町村経済に最も関係の深い局だという見地からいろいろと研究致して来たのであります。委員会は去る十二月二十日から二十九日まで午前或は午後に亘り各委員がいろいろと慎重に検討されて、農業の発達、改良、それから畜産の改良発達、或は現下農林経済の現実を目して指導育成している所の協同組合の指導監督、それからまだまだ残されている開拓事業に関する事、それから補給食糧の分野、更に水産資源の開拓並びに山に於ける広い森林原野の開発に関することなど幾多生産経済に関する仕事が含まれており、その一つ一つについて検討を加え、琉球に於ける消費経済と比較して生産面が見劣りがするという事は自立経済上最も注意すべき事柄であるので、どうしてもこれを一貫して政治的に運用し、指導育成する局を設置することは最も急務と考えて、ここに本案を発議するようになったのであります。
何しろ生産に関する所のいろいろな施設が破壊されて、これから生産面に於ける復興が最も要請されるような時期にもありますので、この案については皆様方の慎重な審議をもって是非共自立経済の達成のために慎重な討議の上通過あらんことをお願い致します。簡単ながら以上で提案理由の説明と致します。
○議長(泉 有平君) 一般的な質疑に移りたいと思います。
○城間盛善君 今の説明で概略分かりましたが、現在の七局が設置法では九課に増えて、結局二課の増設となっていますが、その増設の理由は御説明の通り琉球農業の発達に主眼があるという説明ですが、それもご尤もですが、我々が今まで設置法を審議する際、常に基準としていた点は、極力各局の膨大化を防止するということに大きな主眼を置いて来たのであります。特に農林省は人員が多い訳ですが、この増設によって、人員は膨張しないかという点は懸念されないか。その点について一つ伺いたい。
○吉元榮光君 課の増設によって人員が増えるということは、大体考えていませんが、この点で考慮をお願いしたいのは畜産課です。今まで全琉百八名の獣医が衛生獣医と畜産獣医に別れて仕事をしておって、どっちかというと衛生獣医は衛生面の検査監督をしてしまうと後は大した仕事はない。しかし畜産行政に於ては手が足りなくて困っているという状態で、又農村経済を見ても獣医畜産の技術者を一本に纏めて琉球の畜産獣医ということで、畜産課の事務として従来衛生部で持っていた事務が、今度は畜産課に持っていって獣医の一元化を目的にして、ここに持って来た関係から約二十名位の増員が予想されますが、その他に組合課を増やした所で従来の人員でやっていけるし、今より増えるということはないと思います。
それから食糧局、林野局ですが、我々としては今予算審議権がないので、その点遺憾に思いますが、今言う通り獣医畜産課(畜産課カ)に於ける公衆衛生部の権限が廻ってくるだけで余計に増えるという意味でないのであります。
○城間盛善君 協同組合課にしても、現在やっている人達がその課の仕事をやるという意味ですね。
○吉元榮光君 そうです。
○城間盛善君 これは逐条審議の時でもやりますが、新設の協同組合課ですが、信用組合はどこの管轄ですか。
○吉元榮光君 所管の協同組合は全部協同組合課でやります。只、事業を主体とする協同組合を見る場合は専門の智識で指導育成するために、その面は最も全ての組合で懸念され経理面がうまくいかないために破産を来たして業者の恐慌を来たすという面があるので、経理面のみは組合課がやっていく、その他の指導育成は所管課でやっていく事になっています。組合の現状から見て組合の発達育成上それが良かろうという訳でこのようになっていますが、その点諒承をお願いします。
○城間盛善君 現在、農林省に生活改善課がありますが、その面はこの設置法では何処にありますか。
○冨名腰尚武君 第十条の農業改良課にあります。
○城間盛善君 係りになる訳だな。
○吉元榮光君 そうです。予算などの関係もありますが、課にすると膨大になる恐れもありますので、係りとして運営しても現段階としては出来るという考え方でこうしてあります。
○城間盛善君 委員長の御説明で大体分かりましたが、職員の膨大化を阻止するという面では予算審議、いろいろな意味でその面からの抑制は出来ないが、結局主席のその面に対する施策を信頼するという形になっていきますが、それについては後で何らかの処置を考えたいと思いますが、その附属機関が相当に大きいと思われますが、これに列挙してある附属機関は農林省のものそのまま持って来た訳ですか。それとも何らかの変更を来たした訳ですか。
○吉元榮光君 将来琉球政府が実現した暁は、遠方にはどうしても支所とか地方事務所とかいう名目のもとにある程度の行政事務はそこで運行させる事を予想して支局を置いてありますが、しかし第十六条の廨庁、附属機関というのは、独立の試験機関としてどうしても現状に於てやっていかねばならない関係があるし、又こういう原始的な産業面を開発して、大いに科学的試験を行うためには、最も必要と思いますので、このように独立の機関にする予定ですが、後の検疫所、検査所というのは、支局にでも看板を掲げてその事務をさせるということになるのですが、人民を拘束するため、又仕事の分野が多いのでここにこう挙げてあります。
○冨名腰尚武君 委員長の説明を補足致します。第十六条に列記されているものの中で、家畜検疫所までは既設置のものであります。後は未設置でありまして、今後行政の急速な拡充、発達によって、急いで設置を必要とされているもので委員会としてはそれを認めて掲げている訳であります。
○與儀達敏君 農業技術の企劃と試験研究は密接に結ぶべきものと思います。農林省は現在の改良局があって、その下に農業研究指導所があって研究機関で研究し、その機関が更に農民に普及宣伝するという研究指導を一つの仕事として出来ていますが、これを農林省で統轄するのが改良局であります。現在の実績を見ると農政と農事改良の研究面とが緊密に結びつく課のように見えますので、一層農業技術を企劃し生産されたものを市場に出す、所謂市場を開拓するというように運営しなければならない。しかも栽培の改良より農産加工に重点を置かねばならない。従って指導研究も、今後は農村加工に重点を置かねばならないと思いますが、私の考えでは農業行政と研究指導所とはどうしても不離一体にやるべきだという考えを持つ訳であります。只今の吉元参議はその道の専門家でありますので、その農業改良課を独立させねばならない理由がどこにあるか、端的に言うと農政課に統合させて農業研究指導所をその下に置いて中央試験場に試験研究の結果を編纂させてそれをもって農業行政の運営の基礎としてやるべきだと思います。現在の農林省の行き方をそのまま踏襲される理由並に農事改良局を置かねばならない理由があると思いますがその辺を一つ伺いたい。
次に第十四条の林務課ですが、保安林の造成、維持、管理ですが、保安林は各市町村の管理であるはずですが、それと林務課のやる面とはどういう関係にあるか、そこの所を伺いたい。なお、第十三条の水産技術者と漁船乗組員の養成ですが、水産技術者とは何を指すのか、所謂漁船に乗組まない個々業者に対してやるのか。或は漁撈する人達を云うのか。又漁船を運転する機関士、船長、所謂船員を云うのであるか、そこの所を…。更に第十六条の附属機関だが家畜衛生研究所の仕事はどういうのがあるか、それを御説明願います。
○吉元榮光君 農政課と改良課と一緒にやるべきかどうかは、多少便利のようにも思われますが、非常に多方面に亘る政策と技術とが一緒になるということは、そこで余り複雑になるため、一向に業績が上がらないという憾みもあったのであります。それで従前の行き方を変えて政策を樹立していくという面では専ら政策を検討していく、それを取って改良の面については非常に力を入れてやる。それを末端機関まで生産技術の向上を浸透させるためには、どうしても改良局を分かさねばならないという必要性がありましたので、この面に於ても第七条に示してある通り、行政企劃に関することやその他行政面で行うべき全ての計劃に対しては農政課でやる。改良課では技術面に専念して資源局でやるべき農業政策の遂行、指導については、専ら専門的に改良課に於てやっていくという考え方で分課した訳です。現在農林省の改良局では各市町村に改良普及員を置いて町村内のそういう機構と相マッチしてからやるという機構になっていますが、農林省が設置されてから年月も余りたたず、予算などの隘路もあってうまくいかなかったようですが、これが中央政府に吸収されて予算面もうまくいくと分課して活動した方が産業発展のため効果があろうというので分課した次第です。
それから家畜衛生研究所と家畜検疫所は家畜の衛生面の研究、言い換えれば他の衛生研究だけでなく、全ての畜産の増殖的な意味合いを含んだのが家畜衛生研究所であって、血清の製造も含んだものであります。家畜検疫所というのは外から入ってくるものを研究する。或は一方に於て豚コレラなどが発生するとかの場合は、その検疫を急速に実施するという面も相当に大きいので、そういう面を考えた場合、ゆっくり研究する面と検疫は根本は同じでありますが、法規上の関係で人民を拘束しているという面もあるので分離しました。今の琉球に於ける家畜の防疫面から見ると、分課して充分の体勢を持たないと畜産の発展が望めないので、このように分けた次第であります。
それから第十四条の保安林ですが、これはいろいろな防潮林とか土砂防止などの場合、これを市町村のみに任しておくとうまくいかないと思います。所によっては政府の費用で修築などやって管理を町村の責任に任したいと思ってここに上げた訳であります。それから第十三条第八項の水産技術者、漁船乗組員の養成ですが、これは運輸局にも乗組員の養成とありますが、運輸局で予想されるのはやや大きい船を対象にしていますが、ここでは漁船に関する乗組員までは運輸局で手が及ばん所があるんじゃないか。又漁船は普通の貨物運送船とは違って、特別な専門技術もいるので船を運航する人にしても専門的な智識が必要とされる場合もありますので、その面から運輸局にだけにまかせることは不安を感ずるので、第八項で補助的にやるという意味合いから、ここに持って来たのであります。上段の水産技術者の養成だが、これは水産課として当然やるべきだという意味から、この仕事も水産課でやっていきたいと云うので持って来ました。その面運輸局と混同するようですが特別の技術面があるという含みを持っていただきたい。
○田畑守雄君 第十三条の第八項に対して委員長の説明に補足したいと思います。漁船乗組員の養成に対しては今の話しの通りですが、運輸局設置法に養成ということを謳っていますが、この乗組員は大体運搬船を対象にしているので、今説明があったように漁船は特に漁撈と密接な関係があってその面の智識も与えたいから、養成だけはさして欲しいし、本来の乗組員の技術試験免許は当然運輸局でやるので特殊乗組員という意味の養成の程度であります。
○與儀達敏君 家畜衛生研究所は種畜場ですね。
○吉元榮光君 そうです。
○與儀達敏君 第十条の改良課だが、私が言うのは研究指導する所は当然試験場ですから、それを農政課にひっつけてそこで協力させた方が実績は上るかということを申上げる訳です。今普及員が市町村にいますが無力です。
折角普及員を置いてありますが、栽培試験にしても納得がいくまで説明し、農民を指導しきれないという所もあります。又農政方面で強力に進めていくべき加工方面の指導とか総合的指導をやりきらないのです。試験場などでやった栽培試験の結果がよかったということは講習会などをやっていけば充分出来ますが、総合的指導が出来ない訳ですから、戦前の駐在機関みたいにあらゆる指導の出来る機関を駐在させた方がいいと思います。構想はよろしいのですが、それなら農業改良課を置かんでも農政課の下でも出来るので分散して研究の結果がいいということになれば強力に宣伝普及するという行き方がいいと思いますが、第一項は研究をお願いしたいと思います。
○吉元榮光君 今の與儀参議の意見尤もですが、戦後の農村指導の面では、第十条第六項にあるようにいろいろなものが出来たが、それの指導訓練がうまくいかないため効果が上がりませんでしたが、今後は、充分こういう面に活躍して農村のあらゆる面の指導をやっていきたいと思います。終戦後指導訓練の機会が少なかったので、機関があるに拘わらず実績が上がらなかったという憾みがありますが、今後はそういう面からやっていきたいと思います。又第三項に謳ってある今後の農業の改善に必要な資料を充分集めてやっていくということを何して機会によっては海外にも呼びかけて、その実際のものを入れてやっていくということにしたい。改良課でもそういう方面も力を入れたいと思って分課して機能を充分発揮し得るという面で御諒承をお願いします。
○嘉陽安春君 この支局の問題ですが、地方庁ができるということを前提とした場合、既に農林省自体に群府と重複して出来たのですが、支局制度を改めて固定化してしまう感じがして当然地方庁がどの程度になるか分かりませんが、どっちにしても一元化されるとすると各局毎の支局の代りに地方庁の経済部というのが出来ると思いますが、こういう問題との関連からいうと第十五条はどういう風にお考えですか。
○吉元榮光君 農林省の機構として各局の支局がある。これを一つ一つ何しては出来ないので、第十五条で一つに纏めてしまう訳です。地方庁が出来た場合は当然、それに移行すべきものだという含みで置いた訳です。
○城間盛善君 現在の食糧局が軍の直轄の下に軍の力を借りて補給食糧の調達並に輸入を行っていますが、、この設置法によると、これが全部中央政府の任務になっていると思います。特に食糧調達の面では、英文の案によると食糧を購入する責任を有すると強く出ていますが、この琉球政府が全世界の市場を相手にして食糧を獲得し、且つこれを住民の食生活に不安なからしめるように出来るかどうか、そういう面の計劃を伺いたい。この調達ということも非常に難しい事ですが、更にそれを海を越えて琉球に運び込まねばいかない訳ですが、その場合、民側の持っている力も知れたものであるし、こういう一切の責任が政府に来るという場合に支障を来さないか。出来れば非常に結構ですが、実際の問題としてどうか、それが一つ。もう一つは開拓事業ですが、これは開拓庁から始まって開拓面に非常に大きな事業をやって来ていますが、その事業運営の方法ですが、従来官庁たる開拓庁或は開拓局が事業までやっている訳です。今後、開拓課の任務はどこまでやるか。或は実施面までやるつもりか。この二点を伺いたい。
○吉元榮光君 食糧課に於ける食糧の調達ですが、これは現在まではやってなくて、民政府でやっていた訳です。しかしこれについては、これからだんだん中央政府に権限が移行されつつあることを示唆されていますので、この項目を持って来た訳ですが、これには勿論食糧課に於て全ての責任を負うことを予想している訳で、これは平和状態の場合は準備も出来、又アメリカの指導によって出来ると思いますが、今の世界情勢からすると全部ここでやれるということは到底出来ないのですが、だんだんその仕事をここに移そうという気持ちが見えるので、その項目を挙げた訳です。
開拓課の仕事ですが、市町村を対象にしていくと簡単に行く訳ですが、開拓をする面に於ては開拓によって受ける受益者が局部に限られており、受益者が集って組合をつくり、そしてその組合を対象にして仕事をする関係から町村並にやらして監督する訳にはいかないし、又ダムを造るにしても技術を余計要するという面が多いので、科学的技術を持っている人達が何時もいないと仕事が充分果せない関係があるので仕事の設計、或は事業の実施から指導監督からやって行くことになりますが、これは従来通り、やはり直接、課が技術員を派遣してやって行かねばならない面もあるので、その点は普通の土木と多少違っている点があるというのをお含み願いたいと思います。
○冨名腰尚武君 補給食糧の調達について補足したいのですが、これは食糧局長を招き証言を求めた際、現在軍は調達についてどういう方式を採っているかと聞くと、現在民政府としては、直接海外市場からは買附けを行ってはいないのであります。米、メリケン粉については対日ガリオア資金として一括して日本用として買附けたものの中から琉球の必要分を廻しているそうです。そうすると日本政府としては自分達の努力によって買附けたものだから結局一番悪いものを琉球に廻すという点もある訳です。それで今の城間さんの御心配は果して世界の市場を相手にして琉球政府が買附けに当り得るかどうかという点ですが、この点については、将来とも日本の貿易商人を通じてしか出来ないと思います。現に総司令部ではそうやっている訳です。そういう面が考慮されるなら、そう支障を来たすこともあるまい。又これが直接日本の貿易と繋がることによって悪いものを我慢しなければならないという点が考慮された訳です。それから運送の点については委員会としても非常に懸念しましたが、又これについては明瞭な証言にも接していない訳ですが、琉球政府としては補給食糧を優先積込みをさせるという面に対しての仕事は増えてくると思います。然し非常の場合は軍としてもそんな事は知らんとかいうまいという期待の程度で楽観とはいかないが、大事に至ることはあるまいと諒承しています。それから補給食糧の調達について特に我々としてこれを加えようという気持になった理由は、従来琉球人に対してオフ・リミッツになっていたガリオア資金計劃について、せめて食糧に関する面でも琉球人がタッチ出来る形にしておくことが出来るという面を持ち得るようにするという含みを大きく期待している訳です。
○與儀達敏君 配給業務の監督ですが、これは事務面の監察だけか、又現在食糧会社が契約によって配給業務に当たっているが、その場合食糧会社に対する手数料の切り盛り、所謂契約金の方にも及ぶものかどうか、その辺の事を一つ伺いたい。
○吉元榮光君 この配給業務の監査が手数料まで及ぶかどうかまでは聞き漏らしていますが、今末端配給の状況を見ると、いろいろ不正なこともあり、住民に補給食糧の公平な配給を行わしめるためには監督の必要があるというので、この業務は是非やろうということになりましたが、これが食糧会社まで及ぶかどうかは分かりません。然し品質、かれこれについては充分監察していかん面もあると思います。
○與儀達敏君 希望を申上げますと、農林省の食糧局ではなく中央政府の食糧局だから手数料の問題も主席がやるべきですが、只代行機関としての食糧課は当然手数料などもよく検討する義務があります。いろいろ噂があるように食糧会社は儲け過ぎると云われておりますが、こういうのをよく検討され、手数料の検討まで食糧課で是非入れて欲しいという希望を申上げます。
○議長(泉 有平君) 未だ残っているかも知れませんが、それについては逐条審議に譲って、本案は資源委員会に附託したいと思います。休憩致します。(午前十一時五十六分休憩)
(午前十一時五十七分再開)
○議長(泉 有平君) 再開致します。メッセージ第三十三号の主席事務局設置法の一部改正案審査のため特別委員会を構成することにして、特別委員として田畑参議、冨名腰参議、松田参議の三名を挙げたいと思います。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(泉 有平君) ではこれで会議を終ります。
(午前十一時五十八分閉議)
本日の出席者
議 長 泉 有平君
参 議 與儀 達敏君
〃 城間 盛善君
〃 冨名腰尚武君
〃 大濱 國浩君
〃 嘉陽 安春君
〃 吉元 榮光君
〃 田畑 守雄君
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