- 組織名
- 沖縄諮詢会
- 開催日
- 1945年11月23日
(昭和20年)
- 会議名
- 諮詢会協議会 1945年11月23日
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- 議事録
- 諮詢会協議会 〔食糧・文化財・他〕
十一月二十三日(金)午前九時。
出席 志喜屋、又吉、松岡、仲村、前門、仲宗根、糸数、知花、比嘉、大宜見、平田、安谷屋、護得久、山城の諸委員。
公用他出 當山委員(田井等行)。
協議事項
志喜屋委員長
十二月中の行事を決定します。
各部の行事日割を決定す。
松岡委員
呼出人名簿を幹事に提出したら如何?
「バークマン隊長と会ったらホテルの方は軍から信用するから幹事と委員長及ホテル主人宮里氏の三氏で責任を持ってやり、若し今後不行届のことがあったら、ホテルを取り上げる事に相談がついた」と報告す。
呼出でない者は各部長の懇意な人も断る。
呼出が短期の事務打合せの人は宿泊が出来る。一週間前に幹事に申出づること。
書記に採用する人は地区隊長の許可を得た人を呼ぶこと。
各部長で書記の処置を取り共同炊事を取止めること。
大宜見委員
来る二十七日の市長会議に各市にもホテルを経営して貰いたいことを提案したら如何?
志喜屋委員長
よろしい。
比嘉委員
他地区から書記を採用する時は。
志喜屋委員長
其地区隊長の許可なくしては石川に呼寄採用はできない。
松岡委員
本当は軍政本部から地区隊長に行って許可を得る事になって居る。
労務関係で石川に居る者も一応労務所に話をつける事になってゐる。
委員長
来週から各部で視察出張に出かけたらどうでせう。
書記で立案して又吉総務部長に提出する事。
松岡委員
機械養成所長に知念辰井氏を採用したいが如何?
(全員異議なし)
護得久委員
常置部員、書記兼務で石川逢篤氏を採用することにした。
山城委員
師範学校長に島袋俊一氏、付属小学校に山城宗雄氏を採用する事にして居るが如何。
(全員異議なし)
仲村委員
警察学校も来月十日開校の予定であるから世話役の城間氏の御尽力を早くお願ひしたい。
又吉委員
城間氏も来て居るからコールドエル大尉と話しませう。
知花委員
辺土名市の食糧問題の陳情につき説明す。
糸数委員
辺土名一泊の時聞きし食糧其他地元民疎開民の間の事情を説く。
大宜見委員
辺土名市の疎開民及地元民間の感情問題及食糧問題については小委員会を設けて調査研究したら如何でせう。
(全委員賛成)
又吉委員
小委員に大宜見、知花、糸数、仲宗根の四委員を挙げしも糸数委員は断り、尚、護得久、又吉の二委員を加ふ。
(全委員異議なし)
志喜屋委員長
早く疎開者を移動させる様に。
又吉委員
委員長、松岡幹事、護得久、山城、當山の諸委員にお願ひしたいが、崇元寺、玉御殿、ハンタ山の赤木、円覚寺、首里城等の古跡を諮詢会で保存会を設け軍政府に願って保存をして置いたら如何かと思ひますが。
山城委員
ハンナ大尉は古跡の破壊されるのを怖れ金武寺の仏像や首里から鐘を持って来て東恩納の博物館に保存して居る。
又吉委員
其場に残されるものは残して置いた方がよいではないでせうか。
志喜屋委員長
諮詢会委員のみでなく外からも委員を明日までに挙げられる様に。
委員長
明日午前九時からお集りを願ひます。
仲宗根委員
中央倉庫から物品の配給を受ける時は一応私のサインをして中央倉庫に行く様にしたい。
護得久委員
隊長と幹事長とが認めた時は迅速にお願ひします。
前門委員
各市への配給は一応諮詢会に諮って貰いたい。
仲宗根委員
各市への配給について説明す。
比嘉委員
諮詢会の仕事は幹事長の手を経てやったら如何がと思ふが。
又吉委員
沖縄人は自己のためのみやってゐると米国人に見られたら如何。
比嘉委員
最としっかりした人を置いたら如何。
大宜見委員
総務部長と幹事長に一任したら如何。
山城委員
中等学校の在学生を如何に処理するか。
又吉委員
志喜屋委員長、比嘉、平田、仲宗根の諸委員と諮られたら如何でせうか。
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