戦後初期会議録

組織名
沖縄諮詢会
開催日
1945年11月09日 
(昭和20年)
会議名
軍民協議会 1945年11月9日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民協議会 〔移動・他〕

  十一月九日(金)午前九時。
  出席  志喜屋、又吉、當山、前門、山城、平田、仲宗根、糸数、知花、仲村、護得久、大宜見の諸委員。
  公用他出 松岡、比嘉、安谷屋の三委員。
  軍側  ハセ中尉(クロル氏ハセ中尉の友人)
協議事項
 志喜屋委員長
  学校敷地や其外の設備の万全を期するため一度は全委員行って視察をやりたいと思ふが。
 軍政府
  はーさうですか。
 軍政府
  護得久様の話によるとホテルは八十名内外も宿泊してゐるとの事ですが。
 志喜屋委員長
  地区隊長から証明書を貰って来て泊る人も居るやうですが。
 軍政府
  仲吉様の首府問題の陳情書を貰ってストリート少佐に上げました。
 仲村委員
  (比嘉清行、知念正栄両書記を紹介す)
 又吉委員
  (山田有幹氏を紹介す)
 志喜屋委員長
  比嘉秀平氏の所に訳文すべき書類が各部から集って来るが孰れを先後すべきか処置に困ってゐる。
  それで之を一応又吉総務部長の所で纒めその先後緩急を見て訳文する事にしたいが如何がでせうか。
  (全委員異議なし)
 前門委員
  移動に先達ち、其の法律案の草案を皆様で処理したいと思ひます。
  (草案を朗読す)
  (當山委員中途より軍政本部行)
 糸数委員
  処罰された後も亦土地を専有せんとしたらどうなるか。
 又吉委員
  糸数委員の考へも出たが結局此案でよいではないでせうか。
 山城委員
  先に移動された住民に後れて来る隣村住民の農具等を取られる恐れがあるが之れは如何に防止するか。
 前門委員
  農器具及び水産器具等については別個に作制しませうか。
 山城委員
  第五条に(並に農器具等)挿入したら如何ですか。
 志喜屋委員長
  ストリート少佐に緊急な問題であるから軍政府から各市長に早く通達する様にと御願ひしましたら如何でせうか。
  日本文で早く各市長に発する様にと。
 又吉委員
  此の条文の目的は例へば今帰仁と本部が移動するが本部は今帰仁に進出しなければならない。若し移動委員が今帰仁のみから出たら欠陥が起るのではないかとの危惧から出来たのである。
上へ戻る