- 組織名
- 沖縄諮詢会
- 開催日
- 1945年11月02日
(昭和20年)
- 会議名
- 諮詢会協議会 1945年11月2日
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- 議事録
- 諮詢会協議会 〔警察・新地区・他〕
十一月二日(金)午前九時。
出席 志喜屋、又吉、仲宗根、仲村、前門、平田、知花、安谷屋、當山、比嘉、山城、諸委員。
公用他出 糸数、大宜見の両委員。
護得久、松岡両委員は財政部担当将校スロール氏と財政につき打合せのため欠席。
協議事項
又吉委員
昨一日の庶務課長会議に於て新地区編成のため三市が減ずることになるが此の文書は仲宗根委員が持ってゐたため全然知らなかった。
今後斯る事がある場合は総務部としては重要問題であるから之を全委員に諮りたい。
情報部の人選については仲村、前門、安谷屋の三委員にお願ひしたい。
総務部に情報係を置く。
仲村委員
御了解を得たい。
一、警察は中央制度にしたいと中央に出したが未決定である。
軍政府では出来ない。最と上司の権限である。
今の所地区隊長に任す。
二、警察官の訓練はやって貰いたいと。
始め幹部級の養成をなす。人員は一〇〇人で二週間の養成。
明日の中央委員会に提出すべき事項。
一、如何なる取締をしてゐるか。如何なる運用をしてゐるか。
二、養成所の科目及講師の件。
志喜屋委員長
田井等市長より警察に関する質問を朗読す。
質問の中心は当分警察権は市長に任してくれと。
此の回答は仲村保安部長よりす。
仲宗根委員
昨一日の庶務課長会議の経過報告。
一、人口問題につき。
二、移動問題につき。
三、移動後の新地区につき。
知念地区
知念、佐敷、玉城、具志頭、大里、南風原、東風平。
一九四〇年の人口(五五、二九八人)
現在(三七、〇六〇人)
古ザ地区
読谷山、北谷、越来、中城、宜野湾、西原、浦添。
一九四五年の人口(八九、五九九人)
現在(六九、二八九人)
前原地区
具志川、与那城、勝連、美里(南部)。
一九四五年の人口(三四、六二八人)
現在(二七、二三八人)
石川地区
恩納、美里(北部)。
一九四五年の人口(二一、五三二人)
現在(一九、九九六人)
宜野座地区
金武。
一九四五年の人口(八、二七〇人)
現在(八、一四六人)
久志地区
久志。
一九四五年の人口(四、一二五人)
現在(五、二八九人)
田井等地区
今帰仁、本部、羽地、名護。
一九四五年の人口(五六、八三四人)
現在(五一、八〇六人)
辺土名地区
大宜味、国頭、東。
一九四五年の人口(二一、一七七人)
現在(二四、八六九人)
糸満地区
真和志、那覇、首里、小禄、豊見城、兼城、糸満、高嶺、真壁、喜屋武、摩文仁。
一九四五年の人口(一四四、二一八人)
現在 (七〇、七三〇人)
四、移動計画及政策につき(之は謄写刷にして各委員に渡す)。
五、行衛不明者の件。
六、各市住民の出身地調の件。
當山委員中途より公用他出。
ハセ中尉臨席。
又吉委員
新地区になると市長が二人となる所もあり又市長なき地区もあるが之を如何にするか。
ハセ中尉
元の村長に帰へすことになるだらう(未発表につき秘密)。
午后二時より。
欠席 比嘉、糸数、大宜見、護得久の諸委員。
委員長
石川市の衛生課長より第五班の大掃除につき注意ありたり。
前門委員
法務部中央委員会の報告。
作製の法案を朗読す。
仲宗根委員
一度犯罪した者は戸籍簿に記入するや否や。
仲村委員
前科ではない。記入しない。
仲宗根委員
金網が人目のひく所にあるが之を如何にするや。
前門委員
検事の仕事として改善を促したい。
物品の没収は主あれば所有主に渡し、なきものは検事局に一任す。
仲宗根委員
戸籍簿に記入せざれば検事局・警察に犯人名簿を作るや否や。
記入されても早く消滅する様願ひたい。
前門委員
警察にのみに記録は置いて身分証明書に関係なし。
志喜屋委員長
今の金網をハセ中尉はどう思ひますか。
ハセ中尉
見えない所に作った方がよいでせう。
當山委員
此の法案を一般民衆にも早く徹底せしめて欲しい。
前門委員
お説に副ふやうにす。軍政府の許可を得た後に民衆に告げる。
山城委員
喫煙等は他からしむけられる様に思はれる軍とも連絡を取って早く悪癖を改めたい。
ハセ中尉
プライス大尉に聞くがよい(保安部係)。
前門様に質問がある。
土地を専有する時如何にするか。
前門委員
委員会から処置法を作って軍に陳情する。
委員
前門委員に原案を作って貰ふ。
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