- 組織名
- 沖縄諮詢会
- 開催日
- 1945年09月27日
(昭和20年)
- 会議名
- 市長会 1945年9月27日
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- 議事録
- 市長会
九月二十七日(木)午前九時。
全委員出席。
市長側 古知屋市長、石川市長、辺土名市長、漢那市長、宜野座市長、古謝市長(代理仲泊氏)、瀬嵩市長。
協議事項
委員挨拶。
挨拶要領。
一、新市長に対する祝詞。
一、空前絶後の戦禍に遭ひ米国の援助を受けて生活をなし実に危急存亡の秋に立って居る。
一、同胞が拱手していては滅亡す。沖縄建設のため邁進されたい。
一、同胞は新市長に期待してゐる。
一、守礼の国と云はれた沖縄の礼儀も廃れつゝある。
一、沖縄の住民が全力を挙げて復興しなければならない。
一、要するに世界の平和が沖縄の民族を永遠に進展せしむるのである。失望落胆せず奮闘し新市長の職責を果す様希望す。
諮詢委員及新市長の自己紹介。
又吉委員
一、助役、職員、技師、技手を刷新し早く任命されたい。
二、区事務所を置き事務繁雑を避け単純にすること。
三、第十条は撤廃されたが而し其の精神は含んで市議等が兼務出来ないやうに避けたい。
四、班長は非公式にやって欲しい。班を分けて早く新しく出発したい。
五、諮詢会は有機的にやりたいが市は八課に分けてある。
六、警察、教員、裁判官は中央でやることになってゐる。
七、市長になったのは自治の一歩であるが監督権は軍政府であるから其の方面にもよろしく願ひます。
仲宗根委員
衣食住は市では社会部に属し、孤児院、養老院は社会部に属す。分散家族は庶務課と社会課に属す。早く人を決めて貰いたい。
十月一日会議を開きたい。
又吉委員
通貨は現在はないが、予算関係は当分庶務と社会課で財政を掌る。
護得久委員
一般通貨を使用しているようだが、基礎調査が未だであるから今後斯かる方面にも相談したい。
迅速に確実に各人に心配なきやう調査してもらいたい。
調査書は市、区、護得久各一部宛。
物品の売買を高価でやってゐるやうである。
戦前は一弗一、九五円で戦争により四倍半まで相場が違ってゐる。日本紙幣が自然に価値なきものと思はれるから闇取引を取締りたい。
仲宗根委員
社会課と庶務課との関係であるが委員が置かれる。
山城委員
中央に文教部と文化部とあり。
文教部は学校、図書館、博物館。
地方は教学課になってゐるが文教部と文化部との併合。
教員の任命は中央で掌る。
中等教育は当分は一括して普通教育として取扱ふ。
デモクラシーに変化しつつあり教育に充分の御助力を願ひたい。
當山委員
文化部の目標は世界人類の文化を発展せしむ。
男女青年団、成人教育、演芸の指導を文化部に置き、其の権威者と諮り、沖縄の音楽、舞踊等を催したい。
護得久委員
現金調査は一家族単位でやってもよろしい。各区の纏めたものを護得久に報告すればよい。
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