- 組織名
- 沖縄諮詢会
- 開催日
- 1946年02月04日
(昭和21年)
- 会議名
- 諮詢会協議会 1946年2月4日
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- 議事録
- 諮詢会協議会 〔戸籍簿・家屋・行政機構〕
二月四日(月)午前十時。
出席 志喜屋、松岡、又吉、山城、前門、比嘉、糸数、仲宗根、當山、護得久、大宜見、安谷屋、平田の諸委員。
公用他出 仲村委員(警察本部へ)
病欠 知花委員
協議事項
糸数委員
当諮詢会事務所の前主人平良栄範氏のお願ひとして、諮詢会事務所が東恩納に移転した後裏の方に住まはせて貰いたいとの事ですが如何。
志喜屋委員長
平良氏を宿直代りに裏に住まはして貰いたいことを軍政府にお願ひしませう。
又吉委員
戸籍簿形式を高良書記をして説明せしむ。
全委員
異議なし。
志喜屋委員長
ローレンス少佐と経済小委員会と会談して貰いたい事をワッキンス少佐にお願ひする事。
明日小委員会を開く事。
比嘉委員
ローレンス少佐との会談内容報告。
戦前の沖縄の農家は八九、四〇〇戸余り。
五人家族八十五円とすれば六ヶ月では五一〇円になり、沖縄全農家の負債額は六ケ月で四、五九〇万円余りになると。
此の負債を如何に返済するや否や。
(午后二時)
病欠知花委員の外十四委員出席。
軍政府ワッキンス少佐。
協議事項
軍政府
社会事業部で調査した家屋は戦後のものも加って居るや否や。
仲宗根委員
戦後残って居る家屋も加って居る(計五、六四五戸)
軍政府
残ってゐる家屋は戦前の何%に当るか。
仲宗根委員
約4%に当る。
軍政府
床、壁の破損したものは之に加って居ないか。
仲宗根委員
加はって居ませぬ。
軍政府
屋根ばかり残って床、壁、戸等のないものも加って居るか。
仲宗根委員
現在住んで居るもののみの調査である。
軍政府
軍が飛行機で見た調査とは事実相違があるだらう。
調査にある4%は住み得ると見てよきや否や。
仲宗根委員
使用可能と見てよい。
軍政府
本島全部のものか。
仲宗根委員
平安座を除く外十一市の調査である。
軍政府
商工部を分離する事にしたから、商の方の候補を三人挙げて貰いたい。
工業は執行機関になったから、商は諮詢になる。
工業は安谷屋委員に任す。
商も時機が来たら執行機関に移る。
成るべく早く商の方の担当者を決定して貰いたい。
志喜屋委員長
明日午后一時に回答します。
又吉委員
戸籍簿形式を軍政府に説明す。
軍政府
戸籍法は新聞に掲載するや否や。
又吉
掲載します。
軍政府
郡制の執行機関は如何なるものか。
松岡委員
昭和十七年に出来た地方事務所は却而繁雑で不評であった。
仲村、比嘉両委員
一概には然かく云へない。
軍政府
時代も変り輸送交通も便利になった故地方事務所の設置は斯る点からも考へねばならない。
郡に郡長又は事務所長を置くや否やは委員で研究して来る金曜日に回答して貰いたい。
地区を設けてあるが軍政府の便宜上之を置いたのである。
若し地方や郡を幾つも作る事は却而益のない事と思ふが。
軍政府の総務部は地区隊長の居る所に総務係の将校をやって総務将校は村長を監督するためである。
総務将校と協力する者は地方総務である。
軍政府の機構の中に一つの機構を作るのは危険である。
村―地方総務(行政機関を作ってはいけない)
志喜屋
明後日午后二時からローレンス少佐と経済委員会との会談をしたい。
糸数委員
当事務所の前主平良栄範氏が宿直代りに此の裏に住まはせて貰いたいとの事ですが。
軍政府
公的の建物で出来ない。
志喜屋委員長
来る金曜日の会議は何所でやりますか。
軍政府
テーブルを運び得れば東恩納で開きませう。
仲宗根委員
商工部の取決めした物価と食生活との情態を説明す。
志喜屋委員長
ワッキンス少佐の話によると糸数委員に商を任したら如何と云はれたが、明日糸数委員に任すべく回答するや否や。
全委員
異議なし。
又吉委員
郡を置くや否や。
全委員
暫く置かない事にしませう。
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