- 組織名
- 沖縄諮詢会
- 開催日
- 1946年01月25日
（昭和21年）
- 会議名
- 軍民協議会 1946年1月25日
目録詳細 
画像を見る
- 議事録
- 軍民協議会 〔諮詢会事務所・賃銀・裁判〕
一月二十五日（金）午前十時。
出席 志喜屋、松岡、又吉、前門、平田、糸数、仲宗根、安谷屋、比嘉、護得久の諸委員
公用他出 仲村（伊波の警察本部）、當山（具志川の警察学校）、大宜見、山城（両委員東恩納の事務所）。
病欠 知花委員。
軍政府 ワッキンス少佐。
軍政府
東恩納の諮詢会の電灯、水道については工務部でやる様にする。
ハナ少佐が東京に行ったので其間ワッキンス少佐が世話を見る事になって居る。
東恩納の事務所の世話役につきて。
志喜屋委員長
交替で宿直制にしようと研究中であります。
軍政府
東恩納の全体の責任者はハナ少佐であるが諮詢会とハナ少佐との間に世話人が居て建物、土地、備品等の責任を持ってハナ少佐に迷惑をかけない様にする。
（ワッキンス少佐帰府）
比嘉委員
名護試験場は田井等市の管轄で吉本氏が場長になって着々進んで居る。来る二十八日は農学校も開校する事になって居る。
仲宗根委員
昨日労務の係隊長と共に労務事務所設置のため、金武、久志、瀬嵩を廻って来た。其時係長から、三月から賃銀制になる。
二月中に地方庁で労務者を登録する様に。
生活費は一月五人家族で八十五円で米一升が六十五銭の場合、食糧カロリーにつきて、先に平安座で教へられたカロリーは間違って居た。
正確なものは、赤（１点）１４００カロリー、青（１点）５６カロリー、黒（１点）３９６カロリー、計１８５２カロリー。
故に１日分の平均カロリー１８５２×４÷５＝１４８１．６カロリー。
前原、コザ、知念は十二点を配給して居るが其外は実施されて居ない。
慶良間在住の伊江、那覇の人を早く本島に引上げさせる様にとの請願があった。
安谷屋委員
軍政府と物価協定につきての報告。
油一升三円の外二十数種の報告。
前門委員
近く簡易裁判を設置する事になって居る。
田井等、宜野座、石川、知念、糸満、前原、古ザの七所。
及び判検事、弁護士の人事につきて報告。
午后、ワッキンス少佐に伺ふべき件。
一、昨日労務係将校が金武、宜野座、瀬嵩に於て俸給額及米の値段等を報告して居た様だが決定的のものなりや否や。
一、慶良間在住の本島民を早く移動させる様に。
一、東恩納への事務所移転を延期して貰ふ事。
（午后二時）
欠席 安谷屋委員（玉城へ私用）、病欠 知花委員。
軍政府 ワッキンス少佐、アレン少尉（Ａｌｌｅｎ，）
協議事項
軍政府
ワッキンス少佐、アレン少尉を紹介す。総務部の係として今後私の代理として来る事になって居る。
伊平屋の人を火葬にして伊平屋に送る事になって居るが之は日本式だが如何？
全委員
異議なし。
軍政府
沖縄式に埋葬も許したが火葬してよいか否かを諮詢した分けである。
・火葬につきてテンプルテン氏と大宜見委員と相談して各地区にも可然設備する様取計られたい。
・前原地区の浦崎氏から沖縄の再建につき請願書が来て居る。之に対しては又吉委員の意見を聞く事にする。
・各地区に地方総務を置いたので其の人を地区隊長が命ずる事になって居る。村制が施かる。
・軍政府の下に執行機関がある。現在の地区に隊長に代るものがあって其下に総務が居る。
・軍政府―執行総務―地方総務―村長。
・東恩納の事務所の電気・水道を管理する人を松岡委員で考へて貰いたい。
・土地所有権認定案は無事通過した。
・商工部の執行機関が出来た。
（例、農具を作って配給する機関に切替へられる）
・商と工とを別にしたら如何。
松岡委員
商と工とは別にした方がよいと思ふ。
比嘉委員
農具工業は農務に置きたい。
軍政府
農具工業も工業に属するのではないか。
従来地方にあった店も工業部に入れるや否や。
松岡委員
商と工とは別々に独立した方がよいと思ふ。
事務所の移転につき。
・来週月曜日の会議は何所でやるや否や。
軍政府
来週月曜日の会議は此所で開く（石川）。目下大工が居て普請中であるから之が終了する迄で石川の事務で開く。
松岡委員
東恩納の憲兵が全部引上げた後移転したい。
當山委員
山田真山氏の移動証明をして戴きたい。
軍政府
石川地区隊長からの話だが、諮詢会の人々が石川に這入り過ぎて困って居ると。
松岡委員
労務係隊長は米の値段一升六十五銭と云ひ、ローレンス少佐は一円二十五銭と云って居る様だが、熟れが真なりや否や。
（ワッキンス少佐帰府）
山城委員
高等学校案を別紙印刷物により説明す。
仲宗根委員
将来学校設立する時は諮詢会に諮って貰いたい。
山城委員
諮詢会に諮ります。
上へ戻る
戦後初期会議録